早朝はどんよりとした曇り。午後からは晴れて来た。
早朝、4羽の「つばくろ」が、自宅前、田んぼの上を飛来していた。この界隈で、今季初めての目撃。「つばくろ、来たる!」シーズンの本格的到来である。
「つばくろ」狂騒曲
前回のとおり、長年にわたる我が家の「つばくろ」巣作り阻止作戦は、成功を収めた。それでも、未練がましく、我が家の周囲を幾度となく飛来していた。
ところが、あろうことか、その余波は、隣の新築一戸建て住宅やアパートにまで及んでいたでないか!(>_<)
(東隣りの一戸建て住宅)
まず、東隣りの家が「つばくろ」巣作りターゲットにされていた。2羽の「つばくろ」が、盛んに田んぼから土をついばみ、当該住宅北側の屋根下に飛び交う姿が度々確認された。当方からは見えない位置であったため、何故だろうと不思議に思った。
ある時、自転車で買い物に行く際、その場所を通ることがあり、ふと見上げると、屋根下にある丸い金属製の換気口の上に、「つばくろ」の巣が作られつつあった。さらに、黒い外壁のため、ところどころに白い糞が付着しているのも、はっきりと見えた。
その後、家主は、その巣を除去し、屋根下との隙間が空かないように、換気口覆い物を取り付け、「つばくろ」が止まることができないような防止策を取っていた。効果はてき面であった。
当初、「つばくろ」は何度も巣作りに挑戦していたようであったが、如何せん止まるところがないのだ!それでも、外窓の上の狭い金属部分に止まりはしていたものの、安定が悪く、長く止まることができなかったようである。
それでも、「つばくろ」は諦めなかった。あろうことか、今度は、東側玄関外の「蛍光灯」の上に、巣作りをしていた。これも、たまたま、用事でその場所を通った時に目撃したのである。「つばくろ」の執念は凄まじいものがある。
家主は、巣を除去し、今度は、多くのテープを天井から吊るして、巣作り防止をしていた。これも効果があった。「つばくろ」は玄関に向かうも、途中から諦めていたようである。
さらに又、今度は、何と、住宅の2階南側屋根下にある少し小さめの丸い金属製換気口に巣作りをし始めたでないか!
ここまで行くと、「つばくろ」の恐るべき執念と言わざるを得ない。これも、家主は巣を除去し、吊るしテープで防止策を取っていた。
そうこうする内に、外窓の屋根下は吊るしテープで一杯になっていた。
(南斜め隣りの一戸建て住宅)
次に、南斜め隣りの住宅にも異変があった。何と、通常では考えにくい住宅西側の屋根下にある、少し小さめの丸い金属製換気口に巣作りをし始めたでないか!
西側!(>_<)
西側は、通常、真夏の西日が照射して温度が上昇する最悪環境下である。その場所では巣作りに適すと到底思えないのだが・・・。ただ、その西側にも住宅があり、その屋根の陰で多少温度の上昇が軽減されるのかなと思った。巣作りしたのは間違いないので、「つばくろ」は、巣作りに支障がないと考えたのだろう。
その家主は、巣を除去し、吊るしテープで防止策を図った。これも効果はてき面であった。その後、「つばくろ」は諦めきれず、何度もホバーリングしながら巣作りに挑戦していたのが目撃された。
そして、さらに又、住宅北側の屋根下にも、巣作りをし始めた。「つばくろ」は諦めない。今度も、家主は吊るしテープで対処していた。
見ると、その家も、外窓の屋根下が、吊るしテープで一杯になっていた。
(南隣りの一戸建て住宅)
又、南隣りの住宅も同じようなことがあったようであろうか?こちらの方は目立ったものがなかったよう!目撃していないので、分からない。しかし、時折、住宅北側の1階の丸い金属製換気口に「つばくろ」が再々止まっていたのが見られた。
ただ、この家は屋根下の換気口が、屋根とはかなり離れた作りになっているので、巣作りには適さなかったのでないだろうか!
(西隣りの二階建て木造アパート)
そんなこんだで、「つばくろ」は一戸建て新築住宅を諦めたのか、次は、西隣の古い木造アパートを巣作りのターゲットにした。
しかも、ガサガサしたモルタル内壁の天井部分である。この部分は止まるところがないのに、器用に止まっていた。ツルツルしていないのが良かったのか?頭を下方に向けて、ガサガサした部分に爪を引っかけているようだった。
アパートでは、二度巣作りに成功していた。ところが、いずれもアパート管理会社の清掃人により、完全に除去されていた。
「つばくろ」は、この近辺の住人から巣作りを忌避されたのである。
我が身に起こった摩訶不思議なインシデント
以上のことが何年も続いた後、「つばくろ」は飛来するも、我が家周囲の建物での巣作りを諦めたようである。
気持ちとしては、何かしっくりいかないものがあったが・・・。
ところがである。その後、「つばくろ」の巣作りは、家内安全とか家に病人がでないとかいう伝承が、現実なものとなって我が身にふりかかったのである。
あれ程、科学的根拠がないと否定していたのに・・・。
「つばくろ」騒動も収まって、約2年後の夏、これまで風邪を引いたことがなかったのに、突然、約1か月以上苦しむ夏風邪に苦しんだ。
特にぜんそくで夜は眠れない苦痛の日々が続いたのだ!
のどの痛みから始まり、そして鼻水と咳が出、熱があり、体もだるかった。冬風邪は度々引くことがあっても、夏風邪は初めてである。
しかも、大概は2週間で収まるのが1か月以上続いた。初めての経験であった。
ひょっとすると、「つばくろ」騒動の張本人と看做され、「つばくろ」の祟りがあったのだろうか?科学的根拠がある筈ないのに・・・。
摩訶不思議なことだ!
それにしても、科学では解明されないことは、未だこの世に一杯あることを考えると、科学的根拠の有りや無しやの問題で、ないのかも知れない。
そして、それから数年後、今度は、突然に歩行ができないくらい足に痛みが走り、歩行ができなくなっていた。その状態が、1週間ぐらい続いたであろうか!
このことも、人生で初めての出来事であった。
そのために、わざわざ杖を買いに行ったのである。
摩訶不思議なことよ!
特に、何かをしてそうなったというわけではない。普通の生活の中でそうなったのである。
やはり、「つばくろ」騒動の張本人と看做されて、その報いを受けたのだろうか?
幾度も繰り返すが、「つばくろ」の巣作りは、家内安全とか家に病人がでないという言い伝えは、あながち嘘ではなく、本当だったのかも知れない。
やはり、「つばくろ」の祟りなのであろうか?
「つばくろ」への鎮魂歌
しかし、それは考え過ぎで、たまたまなのかも知れない。
「つばくろ」の祟りという話は、聞いたことがない。
まあ、せめて、辛島美登里さんの「ツバメ」(同人作詞・作曲)でも歌って、慰めるしかないようか?
それでも慰まないのなら、メキシコ民謡「ラ・ゴロンドリーナ(つばめ)」(セビージャ作曲)を歌うしかないよう!
NANA MOUSKOURI ''LA GOLONDRINA''.wmv - YouTube
2-4 ♪ラ・ゴロンドリーナ(つばめ) by Ensemble Green - YouTube
くどくなるが、それでも気が休まらないのなら、最後には、罪滅ぼしの意味を込め、「ラテン・ダンス音楽」で、踊るしかないようであろう?
Rosy Dream 3.「 つばめ」 ラ.ゴロンドリーナ - YouTube
最終回は、「つばくろ」観察の結果得られた、コロラリー(帰結)としての「総まとめ」を記したい。
(次回に続く)