諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

感動の名曲カバー「まちぶせ」、石川ひとみの運命

お題「わたしの癒やし」

 

 今日は雨。

 

 かって、有名歌手人生の階段への第一歩ともなり、歌手生活の命運を握ったとも言える名曲を紹介したことがある。

 それは、五木ひろしさん歌唱の「よこはま・たそがれ」(1971年)、中条きよしさん歌唱の「うそ」(1974年)や山本譲二さん歌唱の「みちのく一人旅」(1980年)である。

演歌歌手「山本譲二」歌唱曲4選(ヒット研究への誘い) - 諦観ブログ日記(2023年7月11日)

 それらはいずれもが演歌であった。

 

 今回紹介するのは演歌ではなく「ポップス」である。しかも、オリジナルではない「カバー曲」。それは、石川ひとみさん歌唱の「まちぶせ」である。

 まず、このカバー曲を聴いてみる。

https://www.youtube.com/watch?v=4p_uSTBHfMs

https://www.youtube.com/watch?v=t56g-4y2oSw

https://www.youtube.com/watch?v=aT1p8i8eius

 

 何度聴いても飽きることのない名曲中の名曲である。

 この名曲「まちぶせ」こそ、石川ひとみさんが歌手人生の命運をかけて背水の陣で臨んだ作品だったのである。

 上掲の歌を聴いても、石川ひとみさんのこの作品に懸ける気持ちが今にも伝わって来そう。

 

 石川ひとみさん(現・64歳)は、愛知県名古屋市出身で、高校卒業後上京して「渡辺プロ」へ入り、1978年に歌手デヴューしたとのこと。その後、シングル曲10枚をリリースするも、鳴かず飛ばずの苦しい状況が続いたようである。

 そして、歌手生活4年を区切りとして終焉しようとした、まさにその時期の1981年、カバー曲「まちぶせ」が大ヒットしたのである。(^^)/

 おそらくこの時、有名歌手への歴史が始動し、起死回生の9回二死・一発逆転満塁ホームランをかっ飛ばしたような気分だったであろうか。(~_~メ)

 その後、32回NHK紅白歌合戦にも出場して、有名歌手の仲間入りを果たしたのである。

 

 これは余談であるが、渡辺プロ時代の入寮者に、昨年、ユーチューブ再生回数1億回で話題となった「真夜中のドア~Stay With Me」(https://www.youtube.com/watch?v=lags8E4hvow)を歌唱している「松原みき」さん(2004年、44歳の若さで死去)がいたそうである。

 

 「まちぶせ」はオリジナル歌手として、「三木聖子」さん(作詞・作曲/荒井由実、編曲/松任谷正隆三木聖子 ♪ まちぶせ/1976 - YouTube)が歌唱していた。

https://www.youtube.com/watch?v=TwKbxwnj8kk

 さらに、1996年には作曲家「松任谷由実」さんもセルフカバーを発売している。

https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=matibuse&mid=D88022465842FFD75421D88022465842FFD75421&FORM=VIRE

松任谷由実 - まちぶせ 歌詞付き (荒井由実) - YouTube

 

 それにしても、数多の若手歌手が現れては消え、消えては又現れるという「昭和ポップス業界の歌手淘汰」の最中にあって、その苛烈な時代を乗り越え、今日まで「石川ひとみさんが歌手生活45周年記念を迎えることのできたのは、まさに歌手冥利に尽きるであろう。

 それはちょうど、次の名曲「歌ある限り」を全うするかのように、である。

歌ある限り (中山エミ)- YouTube

If I Never Sing Another Song - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=DAUJi3mjM7Q

 

(主な参考資料)

石川ひとみの芸能界引退を翻意させた「まちぶせ」秘話

石川ひとみデビュー45周年記念ライブ開催!歌手やめる決意を変えた“運命の曲”熱唱!(2023年10月2日) - YouTube