昨日は晴れも、今日は曇り。
一昨日(10月1日)の朝方、何度も「キッ、キッ、キキキキー」のモズの高鳴きが周囲に響き渡っていたのを聞いた。外に出て周囲を見上げると、モズが電線や電柱等を行ったり来たりして鳴いていた。
そう言えば、9月25日に、高鳴きをする1羽のモズの目撃を次の記事にしていた。
曇り空の下、小鳥界の王者「モズ」を目撃!(^^)/ - 「余所(ヨソ)事でない」ブログ日記
ところが、今回は、何羽ものモズが空を飛び交っていた。その鳴き声は尋常でない程のけたたましさであった。普段は、全く目に付くことのない鳥なのに、である。
それは、まさに、田舎の風物詩としての、春の「揚げ雲雀」、秋の「モズの高鳴き」とも言えようか。つまり、春告げ鳥の「ヒバリ」に対し、秋告げ鳥の「モズ」という位置づけである。
それにしても、一体なぜ、秋に「モズ」は高鳴きをするのであろうか?
そこで、この辺りの事情をネットググりで調べてみると、次のようなことが分かった。
❶ 毎年9月頃から縄張り確保のため周辺一帯で、けたたましい鳴き声を上げる。
❷ 高鳴き」は、周辺にある何か所もの電線や電柱等を行ったり来たりする。
❸ オス、メス関係なく、ライバルとの熾烈な縄張り競争が繰り広げられる。
❹ 縄張りにはモズ1羽のみが占拠する。
❺ モズの高鳴きの期間は、「モズの高啼き七十五日」と言われているように、
9月頃から11月の初霜が降りるまでである。
❻ 1羽だけが占拠する熾烈な縄張り争いは、冬の乏しい餌事情のためである。こ
の餌事情は「モズの早にえ」からも窺われる。また、当然、春への繁殖地の確保
もある。
(参考資料)
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/15501/00124682/121018mozu.pdf
モズの高鳴き@縄張りの範囲はどれくらいなのか? | みどりの鳥 〜横浜市北部・緑区周辺の野鳥紹介〜
以上から、「モズの高鳴き」は、冬の乏しい餌事情に備えた縄張り確保のための、ライバルに対する主張ということになろう。
では、一昨日(10月1日)に目撃した高鳴きをするモズの、以下の写真(9枚)を掲載して、その様子を見てみることにする。
(以上、電柱に止まっている「モズ」のメス。)
(以上、電線に止まっている「モズ」のメス。但し、最初の写真の「モズ」はオスのようにも?オス、メスの区別については、次回に記したい。)