諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

想ひ出の名曲を辿るジェットの旅(18)~「愛の花咲くとき」~

お題「最近気になったニュース」

お題「これって私だけ?」

 

 今日は昨日に続き、快晴である。このところ、天候も安定して来たのだろうか。

 

 

はじめに

 

 今回は、まず、「想ひ出の名曲を辿るジェットの旅」に関連するジェット旅客機の最近の様子をみて行き、本「ジェットの旅シリーズ」を始めた切っ掛けとなったラジオ深夜番組『JET STREAM』に言及する。しかる後に、本題目である、カンツオーネの名曲「愛の花咲くとき」の話をしたい。

 

最近のジェット旅客機の様子

 

 最近、上空を飛ぶ「外国のジェット旅客機」をほとんど見ることがなくなった。そればかりか、「日本のジェット旅客機」さえも、新型コロナウイルス感染騒動前のように頻繁に見ることがない。

 ご当地の名称とも言うべき「空の銀座」もかたなしである。

 それにしても、自宅上空を頻繁に飛べば飛んだで、騒々しいし、飛んで来なければ飛んで来ないで、また淋しい。この点について、複雑な気持ちになる。

 

 最新のニュース記事によると、旅客機の国際線運休は言わずもがな、国内線減便もあって、多数の「CA」が一時休業になりそうである。

全日空、客室乗務員約5000人を数日間休ませる方針 減便で大幅な人員余剰(2020年3月19日)|BIGLOBEニュース

日本航空 夏ダイヤも国際線運休や減便継続 | NHKニュース

2月訪日外国人58%減、下落幅は東日本大震災以来…団体旅行禁止の中国人は88%減(2020年3月20日)|BIGLOBEニュース

 

ラジオ深夜番組『JET STREAM』について

 

 そのことは、果たして、本ブログ記事連載の「名曲を辿るジェットの旅シリーズ」に影響が出て来そうか?(*‘ω‘ *) 

 まあ~、そんなことはあり得ない。「CA」については、「エフエム東京」のラジオ深夜番組『JET  STREAM』ジェット・ストリーム)にも、何ら言及されていない。いや、そもそもが、その番組には、「機長」or「フライトアテンダント」だけが登場し、「CA(旧・スチュワーデス)」がいないのである。(*‘ω‘ *)

 本「ジェットの旅シリーズ」は、その番組に触発され、これを少し見倣おうとしているもので、影響があろうはずもない。もし影響があるとするならば、❶「想ひ出の名曲」のネタ切れか、又、❷記事連載意欲の消失か、将又、❸「三途の川」を渡るとき(>_<)ぐらいであろう。(-_-;)

 

 では、本題に入る前に、『JET STREAM』と縁のある、次の「日航」機の写真(2枚)を掲載するこのジェット機を見ていると、これに乗って、いつまでも「想ひ出の名曲を辿るジェットの旅」をし続けたくなるね!(^^♪

f:id:grk1:20200320220208j:plain

f:id:grk1:20200321123450j:plain

(以上、3月1日午後に撮影した「日航機」)

 なお、 『JET STREAM』の経緯等に関しては、次の記事による説明が分かりやすい。

城達也と堀内茂男という二人の男の“美学”が育んだ伝説のFM番組『ジェットストリーム』|Extra便|TAP the POP

 ところで、このラジオ深夜番組一番のお気に入りエンディングテーマ曲は、レイモン・ルフェーブル作曲の「夜間飛行」であった。

https://www.youtube.com/watch?v=mNHVmhbfiPk

 

愛の花咲くとき

 

 今回、ジェットの旅で取り上げたい「想ひ出の名曲」は、「愛の花咲くとき」である。

 この曲は、1968年、イタリアで開催されたサンレモ音楽祭で入賞した「QUAND M‘IN NAMORO」である。作詞はダニエル・バーチェ、作曲がリオ・パンゼリ、ロベルト・リヴァーギである。

 この曲に英詞をつけたものを、同年に、イギリス人歌手の「エンゲルベルト・フンパーディンク」が唄ったとのことである。その歌手の名前は、オペラ「ヘンゼルとグレーテル」(グリム童話収録作品)で有名な、ドイツの作曲家「エンゲルベルト・フンパーディンク」から、芸名として付けられたようである。

1968年 『愛の花咲くとき』 エンゲルベルト・フンパーディンク - 港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』

https://plaza.rakuten.co.jp/ruzerukabu/diary/201203110001/

 

 ところが、その英詞では、題名が「 Man  Without  Love」となっている。これを直訳すると「愛なき男」となる。この点、何故、「愛なき男」が「愛の花咲くとき」になったのかは、不明である。次の記事にも、その点への疑問が投げかけられている。

 なお、その記事では、「愛をなくした男」として日本語に意訳している。

おっとりな風景~洋楽散歩道 : Engelbert Humperdinck - A Man Without Love 愛の花咲く時

 このあたりの事情については、次の記事が一つの参考となろうか。

愛の花咲くとき: 浮き草の道草

 つまり、イタリア語の原題である「QUAND   M‘IN  NAMORO」は、「わたしが恋するとき」という意味で、それを、「愛の花咲くとき」と日本語の題名に使用したのが、そのまま使用され続けたと言う。

 

 まあ~、そんなことは、これまでにも多くの事例がありそうである。他の国々で唄われるときは、その国にあった訳名がつき、さらには、詞を変えたり等して、ヒットさせたりしているのである。

 日本の場合は、欧米各国と異なり、ストレートな言葉表現や長い曲名を付けない傾向にある。

 今回、とりわけ疑問に思ったのは、❶「A Man Without Love愛なき男)」の直訳の意味が不明であったこと、そして、❷「愛をなくした男」に意訳して初めて意味が通じたこと、しかし、それがなぜ、❸「愛の花咲くとき」というロマンティックな曲名になったのかの3点であった。

 

 次に、この曲の歌唱や編曲による演奏等から受ける感銘度について、雑感を述べてみる。というのも、この曲は、世界の一流有名歌手によって、多くのカバー曲がリリースされているので、その対比に興味深々となったからである。

 

(1) 最初にサンレモ音楽祭で唄った歌手「アンナ・インデンティチ」の曲は、ユーチューブにないので、まず、同じイタリア人でカンツオーネの女王ジリオラ・チンクエッティ」が唄っているものから考えてみる。それは次の曲である。

https://www.youtube.com/watch?v=cMrVp3k20Yk

https://www.youtube.com/watch?v=5UTv99n5KGE(日本語盤)

 この歌手の歌い方を聴くと、淡々と唄っていて、心が安らぐような感じになる。ちょうど「コーヒー・タイム」で聴くには、最適な歌唱であろう。

 感銘はそれほど受けない。この歌い方が常道なのであろうか? 

 

(2) では、この歌の本家本元である「エンゲルベルト・フンパーディンク」の歌唱については、どうだろうか?

 彼の歌唱等について、時代の変遷により歌い方や演奏方法が、多少違っているように思われる。というのも、レコードとライブとでは違うし、また、ライブ同士でも違いがありそうに思われるからである。そのことは、以下の各ユーチューブ曲を聴き比べするならば判ろうか。 

 ❶ まず、1987年にリリースされた、次の「A Man Without Love」を取り上げてみる。

https://www.youtube.com/watch?v=l2QNTqbgbeY&list=PL4Dngd5l5u1wIO1cQ1GFIahkr173JatEj

 これを聴くと、歌声からも判るように、彼の歌の特徴は、声を高々と張り上げるところにある。これは、ライブ向きに最適な歌唱方法であろう。

 ところが、次のユーチューブ曲では、声の張り上げ方が、多少おとなしめになって、抑えているように思われる。好感度の高い歌唱だと考えたい。

https://www.youtube.com/watch?v=5kW5HQXd-7E

 

 ❷ 続いて、これも、同人が唄っている、次のライブ曲を取り上げる。

https://www.youtube.com/watch?v=HsWxYdmuVMI

 このライブを視聴していると、歌手持ち前の高々とした声の張り出し具合と、女性バックコーラースとがやや調和に欠け、とりわけ、女性コーラスのしゃしゃり出る様が、少し気にかかるように思われる。 

 

 最後に、これも、同人が唄っている、次のライブ曲を取り上げる。このライブこそ、これまでで、一番素晴らしい歌い方や演奏方法であろう。

https://www.youtube.com/watch?v=bOfajMfDxKs&list=RDbOfajMfDxKs&start_radio=1

 このライブを視聴した感想を述べると、次の4点が指摘できようか。

 まず、フンパーディンク」の声の張り出し方が抑え気味で、かつ抑揚をつけている。そして、女性バックコーラスの歌声も申し分ない。さらに、ピアニスト等のノリにノッテいる演奏が素晴らしい。また、歌手や演奏者等が観客と一体になった雰囲気が醸し出されている。
 

 以上から、このライブは、名曲「愛の花咲くとき」を唄うのに、最も相応しい醍醐味を如何なく発揮させてくれるもので、感銘も一入である。しかも、そのような気分は、レコード鑑賞では到底味わえない(とりわけ、ピアノ演奏者やバックコーラスのお姉さん方々の醸し出すリズムにノリノリの雰囲気は、この上なく素晴らしく、圧巻でもある。)。(^^♪

 

おわりに

 

 今回は、本題に入る前置きとして、新型コロナウイルス感染による、最近における空の航空便の少なさに言及して、当該「旅シリーズ」の端緒となったラジオ深夜番組『JET STREAM』についても触れてみた。飛行便減少による空の現実は、当該「旅シリーズ」に直接の影響がないとはいえ、気にかかるものである。

 

 本記事の題目「愛の花咲くとき」は悲しい話であるが、上記新型コロナウイルス騒動竹縄の現実に直面すると、それらの悲しさとオーバーラップする思いにもなる。(-_-;)

 そんな時は、その曲に似て非なる、1973年に「Shuky et Aviva」(シュキ&アビバ)が唄っていた「愛情の花咲く樹」(作詞/阿久悠、作曲/シュキ・レヴィ)という歌に耳を傾けたくなる。(*‘ω‘ *)

 

 それは、次のユーチューブ曲のとおりである。

https://www.youtube.com/watch?v=lEh_Dyrq1ko

https://www.youtube.com/watch?v=yGh9uUCcOh8

シュキ&アビバ「愛情の花咲く樹」はフランス語版も素敵♡

 楽しくなりそうな曲である。それにしても、このような良い曲があったなんて、今までは、知らなかった。(^^♪

 また、紛らわしいことに、1968年に、歌手「奥村チヨ」さんが唄っていた「愛の花咲く」という曲もあった。「時」と「頃」は間違いやすいようかな!(-_-;)

https://www.youtube.com/watch?v=XCfQl8roABo

 

 最後に、3月3日に飛行していた、次の日航機の写真(2枚)を掲載して、記事を終える。

f:id:grk1:20200321133850j:plain

f:id:grk1:20200321133958j:plain