諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

「揚げ雲雀(soaring skylark)」への憧憬小話

お題「わたしのアイドル」

お題「これって私だけ?」

 

 昨日は曇り。今日は晴れも、風やや強し。

 

 

はじめに

 

 一昨日(3月21日)は春日和もあって、低空での「揚げ雲雀」が多く見られた。昨日は曇りのためか、「揚げ雲雀」はほとんど見られなかった。

 「ヒバリ(雲雀)」は、普段なら、上空に揚がりつつ、低空を旋回しながら大空高くへと次第に上がり、さらに旋回するので、撮影が困難である。しかも、上空にいる時はその動きも速いように思われる。

 ところが、稀に、低空で小さな円を描くにしても、一時、一点に止まってくれることがある。まさに、その時こそ撮影の絶好のチャンスである。一昨日、そのチャンスが到来したのである。そのチャンスを逃すと、はるか上空に舞い上がったり、旋回速度を増して、撮影が困難になるのである。

 

 それにしても、生粋の「バード・ウォッチャー」等でないにもかかわらず、「揚げ雲雀」(空高く舞い上がって鳴いているヒバリ/goo国語辞書)に、そこまでしてこだわる必要がなさそうに思わる。

 なぜ、執着するのだろう?

 それは、一言で、「憧れの対象」になっているからである。

 

 そこで、まず、「揚げ雲雀」の状況を、次の写真で見てもらい、しかる後に、それが、なぜ「憧れの対象」になっているかを、少し考えてみたいと思う。(-_-;)

 

揚げ雲雀等の写真(合計5枚) 

 

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(以上、3月21日に撮影した「揚げ雲雀」の写真3枚)

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(以上、同日に撮影した「田んぼの畔で囀るヒバリ」の写真2枚)

 

「ヒバリ」が世間の耳目を集めてきた理由について

 

 全長が17㎝しかない小鳥である「ヒバリ」が、古今東西を問わず人々の注目の的になっていたのは、「揚げ雲雀」にその由縁があるように思われる。ヒバリは、「揚げ雲雀」にならなければ、世間の耳目を集めることはあり得ようがない。というのも、サイズは小さく、かつ体色が土や枯草と同化していて、ちょっと見では、判らないからである。

 普段、保護色で、目立たない鳥なのに、「ヒバリ」が、何故、有名な鳥であったのかについて、以下の点に、その要因があるのでないかと考えた。

 

(1) まず一つ目の要因は、「ヒバリ」について、鳥の中でも、クラシックの大作曲家の作品に、曲名として取り上げらることが多いことによって、世間の耳目を集めて来たのでないかという点である。

 その有名な作品の曲名を挙げると、次のとおりである。

 ❶ ハイドン交響曲の父)の「弦楽四重奏曲  第67番」(The  Lark/ひばり) 

https://www.youtube.com/watch?v=pNzlsFhnmhE

 ❷ シューベルト歌曲の王)の歌曲「聞け聞け ひばりを

https://www.youtube.com/watch?v=q_-AFFGmpvo

https://www.youtube.com/watch?v=NlWFYUmL0Ks

 ❸ メンデルスゾーンの合唱曲「おお、ひばり

https://www.youtube.com/watch?v=jsoIJXW2Uyc

 ❹ ミハイル・グリンカ近代ロシア音楽の父)の歌曲「ひばり

https://www.youtube.com/watch?v=NgjZOmbXaqk

https://www.youtube.com/watch?v=vaAkw1QNo18

 ❺ チャイコフスキーの「ひばりの歌

https://www.youtube.com/watch?v=Wpv4ZZJ4LdA

 ❻ ヴォーン・ウイリアムズの「揚げ雲雀」(The  Lark  Ascending

https://www.youtube.com/watch?v=djWhLihkVU8

 

(2) 二つ目の要因としては、日本歌謡界の女王である「美空ひばり」さんの存在があげられるだろうか。「美空ひばり(本名・加藤和枝。横浜出身)」は芸名である。その名前が付けられた理由として、「晴れた日に、田んぼにいると雲雀が美しい声で鳴いていた」からとの説がある。

美空ひばりの「ひばり」という名前の由来は何ですか? - 昔聞... - Yahoo!知恵袋

 その点について、真偽のほどは定かでないようであるが、その説は、「ヒバリ」が鳥の中でも美声の持ち主であるということを表す一つの証を示すものと言えるだろう。(^_-)-☆

 

 「美空ひばり」さんは、「日本歌謡界の女王であるだけに、次の名曲「裏窓」(作詞/たかたかし、作曲/弦哲也。1990年リリース。)を唄っているのを聴くと、その歌声の素晴らしさに心打たれそうになる。(^^♪ 

https://www.youtube.com/watch?v=JRZF8RL3SQg

https://www.youtube.com/watch?v=9gyPrUZ3ehU

 

 「美空ひばり」さんは、これまで多くの人々によって大歌手として、尊崇の念を持たれて来たようである。その証拠として、東京都目黒や京都に「美空ひばり記念館」が設立されている(現在、それらの記念館は消滅の危機にあるという。)。

美空ひばり記念館が消滅危機 元「マネーの虎」の長男・加藤和也氏「限界に来ていた」|ニフティニュース

 つまるところ、ここで言いたいのは、日本において、鳥の「ヒバリ」が有名であるのは、「美空ひばり」さんのおかげでないかということである。(^_-)-☆

 

(3) その他の要因として、❶女優「前田美波里」さん、そして❷「ビバリーヒルズ」の存在が挙げられそうか。(-_-;)

  「ヒバリ」の呼び方は、地方又は人によって「ビバリ」と訛って発音することがあるような、ないようなことを、人の噂で聞いたことがある。もし、それが本当であれば、「ヒバリ=ビバリ」となろう。

 

 ❶ まず、「ビバリ」で思いつく女優としては、「前田美波里」さんがいる。「ビバリ(美波里)」さんは、お嬢さん育ちのようで、その後、芸能界に進んで活躍されている。

前田美波里 - Wikiwand

 そんな「ビバリ(美波里)」さんが、1987年に唄っていた「ふたりの浜辺」(作詞・作曲/遠里真耶、編曲/古屋紀)という曲は、メロディが大変良い。それにしても、当時、グループサウンズに女性がいるというのは珍しい?ことで、それだけ歌の上手さを買われたということであったのであろうか?

 その曲とは、次の ユーチューブである。

https://www.youtube.com/watch?v=hgLwGDy1vjE&list=RDhgLwGDy1vjE&start_radio=1

 ここで言いたいことは、つまり、「ヒバリ=ビバリ=歌の上手な持ち主」ということになり、よって、「ヒバリ」の知名度がより一層上がるというものである。(*‘ω‘ *)

 

 ❷ 次に、駄洒落紛いの話から「ヒバリ」の知名度を考えてみたい。アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスに、高級住宅街である「ビバリヒルズ」がある。そこは、誰もが憧れる(or羨む)ハリウッドのセレブが住むとのことである。しかし、その名称の由来は知らない。自分勝手に想像するのに、その場所は、多くの「ビバリ」が住み着いていたからであろうか?(*‘ω‘ *)

 何かしら、「ヒバリ」と関係しているような気がしてならない・・・?(-_-;)

 

 そうだとすれば、「ビバリ=ヒバリ」が住むところは、誰もが憧れる(or羨む)セレブが多いということになりはしまいか(-_-;)。しかし、その屁理屈は、「おいどん」にとっては、全く当て嵌まらない。というのも「ヒルズ」に住んでいないからである。英語名の「ヒルズ(hills)」は「」と日本語訳されている。「おいどん」は「丘」には住んでいない。

 つまり、ここで言いたいのは、「ヒバリが住む丘」(ひばりが丘)には、セレブが多くいそうだということである。よって、「ヒバリ」の名前は、一般市民にとって、憧れ(or羨望)の対象になっているということになりそうである。(-_-;)

 

「ヒバリ」はアイドル的存在になれるか

 

  最後に、個人的な勝手な思いによる要因である。それは、田んぼのアイドル「ツグミ」の後継者が「ヒバリ」になる可能性なしとしないということである。(-_-;)

 昨年の秋頃から、シベリアからの渡り鳥「ツグミ」1羽が、自宅近くの田んぼの畔に居座り続けている。「おいどん」は、その鳥を四六時中見かけるようになって、いつの間にか、その「ツグミ」のファンになっている。というのも、その鳥の仕草が可愛くて「アイドル視」してしまったのである。(*‘ω‘ *)

 しかし、最近は他の3羽が加わって、田んぼの畔周辺をうろうろするようになった。シベリア帰還のため、共々、帰り支度でもしようとしているのだろうか?そのことは、これまで、ほとんど聞かれなかった「クワッ、クワッ」という鳴き声が物語っているようか。

 

 さらに、つい最近、「ツバメ」2、3羽が大空を舞っている。いずれ近いうちに、たくさんの「ツバメ」が飛来しよう。その頃には、「ツグミ」もシベリアへと帰還する。その時には、「ヒバリ」が、「ツグミ」に代わって、アイドル的存在になるやも知れない。というのも、「揚げ雲雀」は当分頻繁に見られるからである。しかも、「ヒバリ」はその根城を、自宅近くの「田んぼ畔周辺」に構える可能性が考えられる。

 つまり、ここで言いたいことは、古今東西を問わず、世間の耳目を集め、おそらく憧れの対象となっていたであろう「揚げ雲雀」が四六時中見られる。そして、それが「アイドル視」されるのでないかということである。(-_-;)

 

おわりに

 

 今回、古今東西を問わずに世間の耳目を集めて来たであろう「揚げ雲雀」に関する話題を取り上げた。「ヒバリ」は、福島県、千葉県、大阪府山口県や東京都多摩地区の一部で、絶滅危惧種に指定されている。その原因の一つに、むやみな田んぼ等潰しの宅地造成開発が挙げられている。

日本のレッドデータ検索システム

日本野鳥の会 : ひばりは どこに?

 このようなことは、「おいどん」の住む田舎でも当てはまる。最近、市街化調整区域が市街化区域に編入され、周辺の田んぼが潰されて、急速に宅地造成開発が進行している。

  自宅前の田んぼも、やがては宅地造成され、「ヒバリ」の姿も見られなくなるであろう。田舎が「トカイナカ」に変貌しようとしているのである。「ツグミ」や「揚げ雲雀」を見ることができるのも、今のうちかも知れない。

 

 思うに、いくら経済的利益最優先の世の中(新自由主義社会)であっても、ほどほどが肝心であろうか。その悪影響をもろに受けるのは、野生生物であり、又、社会経済的弱者であろう(家賃、固定資産税等の急激な値上がり等)。

 そして、何よりも一番問題なのは、そこから得られる地方税増収が、一般市民にはあまり関係のなさそうな「美術館建設」等に支出されているという現実である。しかも、超一等地において、公園を潰した上での建設である。多くの一般市民が利用するであろう「市民図書館」は、相変わらず、山の上の辺鄙な場所にあるというのに、である。

 

 「揚げ雲雀」は、良好な自然環境を象徴する一つの事例である。それも、やがては見られなくなるかも知れない。頻繁極まりない、田んぼや公園潰し等による宅地造成は、調和のとれた良好な自然環境破壊へとつながり、洪水等の自然災害を惹起する可能性もあろうか。

 それなのに、金儲けだけのための「イケイケドンドン主義」が、世の中に蔓延しているようである。この際、「過度な金儲け主義」を改めて、公共性を直視した自然と調和する「ほどほどの金儲け主義」に転換すべきであろう(しかし、これへの実践は無理!なぜなら、金持ち病を治療するのは、新型コロナウイルス感染の除去よりも、困難極まりないからである。いやむしろ、不可能である。)。

 そうなれば、ひょっとすると、アイドル的存在の「ツグミ」や「ヒバリ」も、この田舎で安心して過ごせるかも知れない。(*‘ω‘ *)