今週のお題「クリスマス」
今日は晴れ後雨。
今週のお題は「クリスマス」であるので、「クリスマス」にかこつけた記事を書くことにしたい。
昨日はスーパーに行った時、クリスマスによく食べられる「チキン」「ケーキ」等を購入する買い物客でごった返していた。一般家庭では、1960年代に入ってから、クリスマスにチキン等を食べるようになったとのことである。これは、アメリカの七面鳥を食べる習慣が、日本の高度成長期に変化して導入されたようである。ところが、西欧のクリスマス料理は日本と違うようである。
ここがヘンだよ日本のクリスマス!?日本在住の外国人たちに“本場”の料理を聞いてみた(まいどなニュース) - Yahoo!ニュース
それにしても、そもそも論からして「クリスマス」って、どんなことなのか?、そして、キリスト教国でもない「日本」で、何故、盛大にお祝いされるようになったのか、不思議に思わざるを得ない。
多くの子供たちは勿論、大人まで、クリスマスの意味を知らないままに、お祝いしているようか?小さな子供たちに至っては、「サンタ」さんが「赤鼻のトナカイ」(実際のトナカイの鼻は赤くないが)に乗って良い子にプレゼントを届けてくれるとさえ信じ込まされているよう。
https://www.youtube.com/watch?v=o5zXY8EMkGQ
しかも、マス・メディアは、サンタクロースがトナカイに乗って世界各国の子供たちにプレゼントを届けるセレモニーを喧伝している。それによると、今年は、子供のいじめ問題等を理由として、プレゼントは少なめだそうである。
サンタ 北欧の故郷の村を出発 ことしのプレゼントは少なめ? | NHKニュース
最初の疑問に戻って、「クリスマス」とは、「イエス=キリストの誕生を祝う祭り。12月25日に行われる」(デジタル大辞泉)とのことである。
それにつけ思うに、日本でクリスマスが大々的に宣伝され、定着して来たのは、商業的なお祭り事に乗せられた故からであろうか?ちょうど、バレンタインデー等のように、欧米のお祭り事を日本の商戦に肖って祝っているかのようである(日本人のムラ社会依存体質がもたらした付和雷同性が助長も)。
このことは又、ある意味、従来の日本国民一丸となった科学分野における欧米先進国に追いつけ追い越せ方式に由来する、文化面における「右に倣え」との証左でもあろうか?
クリスマス・イヴ(12月24日 記念日) | 今日は何の日 | 雑学ネタ帳
「日本型クリスマスの歴史」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室
バレンタインの意味と由来って?チョコレートは日本だけの習慣だった | クックビズ総研
ところが、次の記事によると、最近、日本のクリスマスは衰退しており、その要因が少子化であるとしている。
クリスマスが廃れ、ホールケーキが売れなくなった現実をファクトで検証する
出生数、初めて90万人割る 19年、見通しより早く(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
思うに、果たして、それだけなのだろうか?
確かに、クリスマスは子供のプレゼント等お祝い事に用いられて来た。しかし、他面は、若者等大人のためのお祝い事でもあった。
その要因は、少子高齢化もさることながら、地方の衰退化や多くの若者をはじめとする庶民の貧窮化にあるように思えてならない。上記記事にも、結婚式や葬儀の簡素化等を例に挙げているが、つまるところ、盛大にお祝い行事をするお金のゆとりがなくなって来ているからではないだろうか。
日本社会の高度成長期に盛大だったクリスマス等の行事は、失われた30年を経て、日本経済の衰退期に差し掛かろうとしている。GDPが拡大しても、「トリクルダウン理論」の虚構性が明らかになった現在、その富は庶民にあまねく行き渡らなくなっている。すなわち、超格差社会の現出が進行している。
「一億総中流」社会から「上級国民/下級国民」への分断が進むワケ|NEWSポストセブン
GDPが3%以上になれば、庶民は潤うとの論もあったが、そういうような問題ではないような気もする。昨今は、高度成長期に持たれた素朴な経済的な考え方とは、次元が変化しているようである。
昨今、日本経済が戦後最長期を記録したとの報道もあったが、これに対し、街角景気では大多数が景気の実感がないとも報道されていた。そのことは、従来の素朴な経済的な考え方に変化があったことへの証左であるような気がしてならない。
この点、次の記事は、日本企業の世界の競争力低下を問題にしている。
「失われた30年」を体感した経済ライターが、令和に切に願うこと(嶺 竜一) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
確かに、そういう面もなくはない。しかし、それは、企業経営者サイドの在り方の問題から生じたものであり、労働者サイドばかりに、その責任を転嫁するのはおかしいのでないだろうか?
また、次の記事では、マクロ的に時代の変化を概観して、「大企業のリストラ」すら、今はその予兆に過ぎないような問題を提起している。
まぁ~、この考え方からすると、かって日本が経験した経済の絶頂期は今後起きそうにもないようか。「一丸となって物事に対処する」という日本人の世界に対する強みが失われそうだからである。
これまで、日本が欧米の先進諸国と、互角又はそれ以上に戦えたのは、「一丸となって物事に対処する」という考え方が日本人に浸透していたこともあったように思われる。
昨今、確かに、時代も変わり、そのような考え方が薄れている。しかしその中にあっても、せめて、教育の貧困の連鎖だけは、国の政策により断ち切る必要があろう。そして、国の未来のために、例えば、最低限として、教育・研究分野に超富裕層や大企業からの資金(内部留保金等)を拠出させる方策等をとるべきである。
庶民を徒に苦しめても、消費は伸びないばかりか、景気も悪化の一途を辿るという悪循環を繰り返すことになるからである。庶民に、無い袖は振れないのである。
今日はクリスマス。以前だと、商店街やスーパー等において、元気の出る「赤鼻のトナカイ」等のクリスマスソングが、高らかに鳴り響いていた。そして、それを聞いているうちに、うきうき気分になって、つい、クリスマス商品等を次から次へと買ったような気がする。
ところが、昨今、周辺では、クリスマスソングが聞かれない。クリスマスソングの聞かれないスーパー等では、ノリで、クリスマス商品を買う気にもなれないし、又、無い袖も振れないようか。(>_<)⇨(-_-;)
そんな中、シンガーソングライターの「大塚博堂」さんが作詞・作曲した「ピアノコンチェルトは聞こえない」に肖り、「クリスマスソングは聞こえない」という曲を作りたい気分になりそう。果たして、作曲できるだろうか?
https://www.youtube.com/watch?v=lXUabIfxQSc
また、今日のクリスマスに、普段見慣れない「ジェット旅客機」も飛んでいた。機体には、クリスマスを記念する「マーク」さえも見られなかった。何故だろう?
今日は、本当にクリスマスの日かと疑うほどであった。それにしても、静かすぎる。
そのジェット機の様子は、次の写真(4枚)のとおりである。
(ANA機)
(IBEXエア機。仙台空港、大阪国際空港を拠点とする地域航空会社。ANAとのコードシェア便。)
(以上、ノックエア機。タイ国際航空が15.94%出資する、タイのLCC。)
(追記)
それにしても、クリスマスソングが、街から聞かれなくなった要因の一つに、こんなところもあるのかなぁ~?間違いだろうか?
街のスーパーや商店街等から、かっての「クリスマスソング」等の音楽が聞かれなくなったのは、何故なのだろう? https://t.co/qW9B7IsxvX
— 月光史郎 (@f3eOrVMXRo0zZgC) 2019年12月28日