今週のお題「秋の空気」
これまで晴れていたのが、昨日早朝は曇り、その後小雨。引き続き今日早朝までは雨、その後曇り。午後3時頃以降は晴れ。
秋の天気は変わりやすい。常々思うに、「女(男)心と秋の空」とは、よく言ったものである。それだけに「秋の空気」は、入れ替わりが激しいのだろう。
今週のお題は「秋の空気」。昨今の世情から、「秋」本来の爽快な空気はなく、鬱屈とした空気(雰囲気)になっているようである。
猛暑による熱中症等患者が続出した「夏の居心地の悪さ」も終わったと思ったら、今度は、首都圏等の東日本を襲った台風による大災害で、日本各地は、秋特有の、暮らしにとって過ごしやすい季節の風情がかき消されている。
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おまけに、神戸の小学校で大問題となっている、あまりにも低レベルで限度を超えた「教員間のいじめ」問題の話題もあって、「秋の季節」から醸し出される人々の心の安寧が脅かされさえしている。かって言われた「教職」=「聖職」の時代は、完全に過ぎ去ったのだろうか。
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その影響は、子供同士にも及んでいるよう?
というのも、同小学校では、子供同士のいじめが急増してるからである。教員間いじめがあるということは、結局、その影響が子供に及ぶこと、必定であろう。ざっくり言うならば、だからこそ、ある面、全国各地に子供のいじめによる自殺や引きこもりが、後を絶たないとも言えそうであろうか。
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それは家庭環境が悪ければ、子供の健全な成育に悪いと一般に言われていることからも首肯できよう。子は親を見習う。子供は大人の姿を模倣して育つと言うではないか!
確かに、「反面教師」という言葉もある。しかし、それを実践するのは少数のように思われる。多数は、「悪貨は良貨を駆逐する」(グレシャムの法則)、「他人の不幸は蜜の味」という諺があるように、悪の方に傾斜するのが一般的であろうか。この事象は、根も深く健全な国家社会にとって、人的な大損失である。
このことは、また、「自助の精神」は声高に叫ばれ旺盛であっても、本人自身の力だけではどうにもならない時に必要な「共助の精神」が薄れていることへの証左でもあろうか。
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今回の、度が過ぎた「神戸のいじめ教員ら」に対しては、中途半端な処分でなく、厳重な処分を下さないと、同じようなことが繰り返えされ、全国に蔓延して、ひいては、国家社会繁栄の源泉が減退してしまい兼ねない。
このことへの対処は、人を大切にするという精神が失われている昨今の世にあって、特に、最重要課題として取り組まなければならない問題であろう。
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そんな嫌な世情の空気を払しょくする意味で、旅に出て、秋空の風景を、眺めることは気分転換にとって最適である。実際、旅に出られなくても、ジェット旅客機に乗って、途中、音楽鑑賞を楽しむという「ジェットストリーム」気分になることで、心を和ませるという方法もある。
そのような上記世情の中で、昨日早朝、次の「日航機」を見た(写真2枚)。
そして、今日夕方は、おそらく「日航機」であろう?ジェットが飛んでいた。
そこで、今回は、お題「秋の空気」に因み、「旅愁」を取り上げる。
「旅愁」といっても、1974年(2014年リメイク版)に、西崎みどりさんが歌っていた「旅愁」(作詞/片桐和子、作曲/平尾昌晃)ではない。
https://www.youtube.com/watch?v=zhQCUq18XVo
由紀さおり・安田祥子さんらが歌っていた、次のユーチューブにある、訳詞/犬童球渓(いんどうきゅうけい)、作曲/ジョン・P・オードウェイの唱歌「旅愁」(原題は、Dreaming of Home and Mother/家と母を夢見て)のことである。
なお、旅愁の意味は「旅先で感じるわびしい感じ。旅のうれい/大辞林第三版)」とのことである。
https://www.youtube.com/watch?v=wCL1d6hegvg
https://www.youtube.com/watch?v=3WMal21ujL4
https://www.youtube.com/watch?v=_aCI1mCNFV0
この曲は、明治40年(1907年)8月、音楽教科書に取り上げられたとのことである。
犬童球渓は熊本県人吉市生まれ、東京音楽学校(現・東京藝大)を卒業し、音楽教師として各地を転々としたという。この時期こそ、教職は聖職であり、教員間のいじめ問題はなかったであろうか?
オードウェイは、アメリカ人の医者であり、19世紀半ば、アメリカ音楽の父「スティーブン・フォスター」(晩年は不遇。37歳で死去)と、同時代の作曲家であった。
曲名については、英語を原題どおりに直訳すると、詩の格調高さが失われるのであろう。「家と母を夢見て」だと、散文調になり、日本人としては、詩の有する趣に違和感があろう。しかし、詩の中身は、「家と母を夢見て」そのものである。
訳詞者は、詩情の観点から、曲名を「旅愁」としたのであろう?
日本では、どういうわけか、外国の長い曲名を端的に付ける傾向にあろうか?
訳詞1番の「更け行く 秋の夜 旅の空の わびしき思いに 一人悩む」、同2番の「窓打つ嵐に 夢も破れ 遥けき彼方に こころ迷う」は、いずれも「恋しや故郷 懐かし父母」に繋がっている。
訳詞2番中の「窓打つ嵐に」について、それは「世間の風当たりの強さ」を暗示しており、そのため、その風当たりの強さに負けて「夢も破れ」たとも、解釈ができそうに思われるんだが、果たしてどうであろうか?
事の成功を期して故郷を後にしたが、その夢も叶えられず、失意の中で、故郷のことを懐かしんでいる歌なのであろう。
この点、1914年(大正3年)の唱歌「故郷」(作詞/高野辰之、作曲/岡野貞一)では、故郷を離れて、志を果たそうと模索する中、故郷を懐かしんでいるのとで、両者間には、大きな相違がみられよう。https://www.youtube.com/watch?v=4E66UW1_tTA
ところで、当該主人公が、旅の途中に秋の夜空を眺め、故郷を懐かしんで歌を唄っていたその当時も、次のような月が出ていたのかも知れないね?(*'ω'*)
(10月16日撮影。満月が14日なので、それより2日遅れとなる。右側上部が欠け、クレーターである凹凸がはっきりと見える。満月の時は見えなかった。)