今週のお題「卒業」
今日は、曇りのち晴れ。
この最近、玄関先の小さな庭土等に植えている「沈丁花(Daphne odora)」の花の香りが、辺り一帯に、甘酸っぱい香りを漂わせている。特に、夕方からがよく匂う。「沈丁花」の花咲くシーズンは、2月下旬から4月中旬と言われており、3月中・下旬が花の咲く最盛期となろうか?
それにしても、なぜかしら、「おいどん」が庭土等に植えている「ウスクチジンチョウゲ」と「シロバナジンチョウゲ」について、匂いは同じであるのに、前者の方が後者より花が早く満開になっている。これは、品種の違いなのか、それとも、日当たりや、地植え又は鉢植えの違い等によるものだろうか?
春の学校の卒業・入学シーズンになると必ず咲かせる「沈丁花」は、一般に「春告げ花」と呼ばれている。この点、「おいどん」的には「卒業花」であると言いたい。それは、「沈丁花」が放つ甘酸っぱい匂いにも似た、学生時代の甘酸っぱい思い出事情が醸し出されているように思われるからである。
おそらく、多くの卒業生は甘酸っぱい学校生活を送りつつ、「沈丁花」のような匂いを嗅いで来たはずであろうか?(*‘ω‘ *)
昔は、「仰げば尊し、わが師の恩」(^^♪、という唱歌が、日本全国の小・中学校で、あまねく歌われていたと聞いている。
それでは忽ち、ここで甘酸っぱい学校生活を懐かしむ「仰げば尊し」(作曲者不詳、スコットランド民謡。1884年発表。)を唄ってみよう。(^_-)-☆
https://www.youtube.com/watch?v=qqBqghm8oB4
https://www.youtube.com/watch?v=d5_lZpvNH4E
この歌を唄っているうち、思わず、甘酸っぱいメロディで泣けて来そうになった😢。
「仰げば尊し」は、良い曲で良い詞なのだが、如何せん、今の時代に「わが師の恩」とか「仰げば尊し」とかいう言葉は、全く、時代遅れの感が否めず、通用しそうにもない。昔、教師は「聖職」と言われていたのが、次の記事にあるように、昨今は、その見る影もないからである。
東須磨小の教諭いじめ事件の調査報告書に記された驚くべき“動機” 「ストレス発散」 (1/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
【主張】いじめ最多 範となる教員の責任重い - 産経ニュース
さらに、教員の非正規率増加等問題も、「仰げば尊し、わが師の恩」を唄うような気分にさせてくれそうにない。というのも、一体、どれだけ多くの教員が、「聖職」としての誇りをもって仕事をしているのであろうか、であるから。
ひょっとして、教員の中には、生徒から仰いでもらうだけの「聖職としての誇り」を捨ててしまっているのかも知れない。又、「わが師の恩」と言っても、生計のためにお金を稼がなければならないということのみを重視して、淡々と教員の仕事をこなしている実情にあろうか?(この点、見立てが全く違っているかも知れないが!(-_-;))。
こういうことになるのも、非正規教員事情に加え、正規教員にあっても、多忙過ぎる仕事のなせる業ゆえでもあろう。
さらに又、「教師の資質」劣化や、保護者の「モンスターペアレント」等世知辛い今風事情も加わり、教員への「聖職」としての誇りを減退させているような気がする。
非正規教員の割合で2017年最新版が6年前と変わらず!: 世の中の最新ニュースや事件を一刀両断:So-netブログ
高校教師と中学教師はどっちが大変?教員がきついと言われる理由とは - 教員BLOG ~学校の歩き方~
教師のうつ病は一般企業の2.5倍 教育現場に求められる「教師の資質」 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)
思うに、以上の教育トラブル問題に対処するためには、徒に「教師の資質」劣化等の内的要因を取り上げるばかりでなく、むしろ、教員同士の連帯や連携を重視して問題解決を図る方が、より適切であろうか。というのも、現状において、教員個々人が内向きになっており、相互に助け合う精神が欠けているように思われるからである 。
「教員間又は子供」のいじめ問題にしても、学校内では見て見ぬ振りをする風潮が蔓延しているような感じである。本当はいつか自己の身に降りかかってくる恐れのある、言わば「他人事でない」はずなのにである。それは何故か?おそらく、多忙とか、又は自分と直に関係ないことに関わりたくないトラブル忌避意識や、下手に介入して攻撃対象を向けられることへの不安や脅威等のリスク回避心が考えられようか。
この点については、子供を教育するという「教師の資質」の点に大きな問題の所在が見い出せそうである。思うに、見て見ぬふりをする教員は、「教師の資質無し」として学校を去るべきであろう。
また、一人では解決できない事案に対しては、教職員組合としても、組合員減少一途の現状の下、すべからく、そのあたりを最重要課題として取り組み、問題解決に向けた対策を講じるべきであろう。
この点、誰のための、何のための組合なのかについて、判らない面がまま見受けられようか?
平成30年度 教職員団体への加入状況に関する調査結果について:文部科学省
誰しも、次のユーチューブにある「砂漠のような東京」のような殺伐たる気持ちで、卒業したくないものである。
https://www.youtube.com/watch?v=bGXlG0bWBLg
むしろ、前記「仰げば尊し」の曲のような甘酸っぱい気持ちで、誰もが卒業式を迎えたいものであろう。(*‘ω‘ *)
今年は、新型コロナウイルス感染の影響で、学校の卒業式挙行中止等が、日本全国いたるところで見られている。
卒業式は中止か親お断わりが92.2%~大学の卒業式743校を全調査(石渡嶺司) - 個人 - Yahoo!ニュース
そんな中、卒業式の規模縮小等をしてでも、卒業式を挙行する学校もあり、いかなる事情にあれど、「沈丁花」が「卒業花」という意味がなくなった訳ではないだろう。
(*‘ω‘ *)
ところで、「沈丁花」の香りの点について、「甘い香り」と言っている人もいる。しかし、同じ三大香木である「クチナシ」や「金木犀」の甘い香りと比べると、むしろ、甘酸っぱいと言った方が適切な表現?のように思える。
匂いの点については、「クチナシ」や「金木犀」の方が、「沈丁花」より香りがきつい。というのも、「クチナシ」や「金木犀」の匂いはいつまでも体に染みわたり、鼻に残るような感じがするからである。
「沈丁花」は香りだけでなく、花の形や色にもなぜか気品にあふれている。この点は「クチナシ」の花と同様である。しかし、「金木犀」の花はそうでないよう。
木の形態に関しては、「クチナシ(1~2m)」も「沈丁花(1m)」も低木であるが、「金木犀(5~6m)」は高木で、「金木犀」について、その剪定に煩わしさのある短所がある。
ジンチョウゲとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
クチナシとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
キンモクセイの仲間とは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
以上から考えると、三大香木中、「クチナシ」が一番長所があるように思われるが、害虫(オオスカシバの幼虫)被害に関しては「クチナシ」に分が悪い。というのも、これまで育てて来た「沈丁花」や「金木犀」には害虫等の被害がなく、育てやすいように思われたからである。
それでは、「沈丁花」の短所は、「クチナシ」や「金木犀」に比べて、どこにあろうか?
甘酸っぱい香りや、それほどきつくない匂いが短所なのであろうか?しかし、これも人好き好きで、これを長所と見る人もいる。いや、長所以上のものがあるとも言える人もいようか?
そこで、敢えて「沈丁花」の短所を探してみると、木の寿命が20~30年ほどぐらいであろうか。「クチナシ」は50年近く生育しているとのネット記事もあり、また、「金木犀」は寿命が100~200年とも言われているようであるから。
「おいどん」的には、害虫(オオスカシバの幼虫)の被害対策を除けば、花の気品あふれた純白の美しさと甘い香りの両方を兼ね備えている「クチナシ」を推奨したい(上品な純白の花と、きつく甘い香りは、虫だけでなく人間さえも引き寄せる。しかも、花を麗婦人に例え、かつ悪い虫をドンファンに例える話もあろう?それだけ、人々を引き寄せて止まない魅力のある花である。(*‘ω‘ *))。
なお、三大香木について、次の記事が分かりやすく説明している。
とっても良い香りがする樹木「三大香木」って知ってる? | LOVEGREEN(ラブグリーン)
結局のところ、三大香木中、「沈丁花」が一番初心者向きの香木ということになろう。というのも、「沈丁花」は手入れが容易で、害虫をあまり寄せ付けないからである。
最後に、次のとおり、「沈丁花」の写真(6枚)を掲載する。
(以上、ウスクチジンチョウゲ)
(以上、シロバナジンチョウゲ)
(追記)
3月23日、快晴。
中学教員の多くは、事務的業務が多すぎるのに加え、保護者に対するストレスで苦しむ。これに対しては、学校挙げての抜本的な解決策がないのだろうか?
中学教員4割が保護者にストレス 仕事は世界最長、OECD調査(共同通信) - Yahoo!ニュース
<社説>教員の長時間労働 働き方改革の道筋付けよ | 琉球新報