今日は晴れ。日射が強い。
はじめに
今回は、身近であるのに、生態があまり知られていない「スズメ(雀)」の話。
田舎では近くでよく見る鳥なのに、一般的には人がそばに寄ると逃げてしまう。「スズメ」は、一昨年前まで、毎年、人懐こい幼鳥1羽が我が家の敷地内にいたが、その後見られなくなった。その時は、親鳥が遠目から心配そうに幼鳥を見守っていたようであった。
秋になるとたくさん見掛ける「スズメ」も、今時分は、2、3羽しか見かけない。電柱や電線に止まっている「スズメ」を撮影するのは困難である。通常は、電柱の陰に隠れ、かつ、あっちこっちとウロチョロしているからである。
昨日、たまたま、威風堂々としているかの如き、電柱に鎮座する「スズメ」を撮影出来たのは幸いであった(末尾「写真」のとおり)。
昔から、か弱そうな小鳥のように言われて来たが、その写真を見ると、か弱そうで愛嬌のある話を吹き飛ばす、何らかの偉容さが感じられた。それは、野生「スズメ」(鳥獣保護法の対象)の矜持なのであろうか?
「スズメ」って、どんな鳥?
最近は、都会であまり見られなくなったとの話もある中、「スズメ」とは、一体どういう鳥なのであろうか?
都市からスズメが姿を消した理由と、私たちが今すぐできる3つのこと (ディスカバリー NEWS) - LINEアカウントメディア
全長は14.5センチメートル、翼開長22.5センチメートル。体重は18〜27グラム。頭部は赤褐色、頬から腹にかけて白い。耳羽と目先からから喉は黒い(ほほに黒い斑が特徴)。
鳴き声は、主に「チュンチュン」(例えば、群れている「江戸町スズメ」という女性連中のおしゃべり言葉にも形容)。食性は雑食性で、種子や虫、パン屑等も食べる。繁殖は主に3月〜8月で、年に2回程度行われると考えられているよう。
営巣場所は、瓦の下、雨樋や屋根の隙間などである。寿命は不明も、平均寿命は1年3か月ぐらいで、10年以上生きたのもいるとのこと!?
平均巣立ち率は、46.4パーセントとで、生存率は低い。
天敵は、猫、カラス、小型の猛禽類等である。
農家にとっては、害虫を食べるので益鳥であるが、反面、稲をも食べるので害鳥でもあるよう!
おかしなことに、過疎化に伴って人がいなくなると、「スズメ」も姿を消すようである。まさに、人間が天敵避けになっているようか。また、人とつかず離れずの距離を取るのは、昔、食用に供されたりした等からだとの話もある。
さらに、スズメの減少は、営巣環境や食料事情の悪化が要因との指摘がされている。
『スズメの少子化、カラスのいじめ』 安西英明 | 考えるための書評集
よく見かけるけどあまりよく知らない? “スズメ”の生態 - 新刊JP
「スズメ」にまつわる話
「スズメ」は、小林一茶の「雀の子そこのけそこのけ、御馬が通る」の俳句にもあるように、群れをなす小鳥から、ある意味、滑稽で愛嬌のある鳥として捉えられているようか。
スズメの語源は「スズ」が鳴声で、「メ」はツバメ等のように群れをなすことを指すとのこと!しかし、今の時期のスズメが群れをなしているのを見たことはない。
又、慣用句としても、❶雀の涙(ごくわずかの形容)とか、❷雀の踊り足(筆跡の拙さの形容)、❸雀の千声鶴の一声(雀のようにつまらない千の声よりも、鶴のような優れた物の一声が勝っている例え)があるように、取るに足らないものの例えに、よく使用されている。
さらに又、民話として「舌切り雀」は有名である。説話としても「腰折雀」がある。これらは、「雀の恩返し」(益鳥)に繋がっている。反面、意地の悪い欲深い婆さんに対しては害悪をもたらしている(害鳥)。それだけ、「留鳥」として人々との繋がりが深いことを表しているのだろう?
ちなみに、食料も少ない冬に見かける、まん丸と膨らんだ「スズメ」は、寒さ対策のために、空気を取り入れ貯め込んでいるからとの話もある。
けれども、滑稽であろうとなかろうと、取るに足らないものの例えに形容されようがしまいが、一羽の「スズメ」そのものの野鳥としての矜持は、あるはず。なぜなら、か弱いながらも一生懸命に自力で生きているという意味において・・・。
群れているのでなく、1羽で居るのを見ると、特にそのように感じる。
「スズメ」を題材とする曲名
まず、童謡歌として、次のものがある。
幼児にとっても、身近で親しみやすい小鳥を象徴しているかのよう。
❶ すずめの学校(作詞清水かつら、作曲弘田竜太郎)コロンビアひばり児童合唱団
❷ 雀のお宿
❸ 雀(瀧廉太郎作曲、佐佐木信綱作詞)
次に、歌謡曲としては次のものがある。
これらの「スズメ」像には、これまでの滑稽な面と異なる「もの悲しさ」がある。
❶ すずめ(作詞・作曲中島みゆき/歌・増田けい子)
確か、元ピンクレディの「ケイ」さんが、ソロ活動の曲として初めて歌ったような記憶がある。大ヒットしたようでないのが残念だ!
すずめ / 朝田卓樹 (増田恵子さんの名曲) - YouTube
❷ すずめの涙(作曲浜圭介 、作詞荒木とよひさ/歌・桂銀淑)
「ケイ・ウンスク」さんは、大阪暮色で日本デビューし、数々のヒット曲を歌って来た。しかし、その後、薬物関係等事件の影響で、現在、不遇な時期を過ごしているよう。
確か、韓国人歌手の日本歌謡界進出への先駆けだったような記憶がある。
桂銀淑,すずめの涙 1998-12-10 - YouTube
ちなみに、「大阪暮色」(作詞・作曲浜圭介/昭和60年)は次の曲である。
おわりに
外見が「ヒバリ」に似て、遠くからだと見間違うことがある「スズメ」だが、「ヒバリ」より体長が約3センチメートルと小さい。大空高く飛んでいるのを見たこともない。両者が似ているのも無理はない。漢字で、「雲雀」に対し「雀」だから。
小鳥界でも最小の部類に入ろうか?チョコチョコするけれど、それでいて、敏捷性も感じられない。やはり、人間の近くにいることが強みとなるのであろう。
そんな「スズメ」に矜持はあるのだろうか?
やはり、生きて行くということは、矜持なくんば生きて行けないと思われる。特に、野生で生きて行く鳥にとっては・・・。そして、小鳥界の底辺部分を構成していると思われる鳥にとっても・・・。
その表れが、末尾写真にある「スズメ」の雄姿なのであろう。
ある意味、弱者としての人間にとっても、その雄姿は参考になりそうか?どんなに、なめられ、罵倒され、虐げられようとも、矜持を失った者は、極端に言えば、生ける屍と同じような気がしてならない。
一般的に、か弱い「スズメ」は群れをなし、かつ人間の近くにいることで多少の強みを維持している。そうすると、弱い人間もこれに見習うべきであろうか。矜持は、生きる魂ともいうべき源泉のように思われるから。
そこで、「すずめ」の歌を声高に歌って、そのことを再確認、しよ~うでは、あ~りませんか!
そんじゃ、またね!(^_-)-☆
(スズメの写真)
見よ、威風堂々とした「スズメ」の雄姿を!まるで、空の王者「鷹」と錯覚?しているかのようにも思う。しかし、素晴らしいことだ!(^.^)
E. エルガー / 行進曲「威風堂々」作品39 より 第1番 ニ長調 - YouTube
(同拡大の編集分を追加)
(追記)
5月19日、曇り。比較的過ごしやすい。
「すずめの涙」を歌った「ケイ・ウンスク(桂銀淑)57歳」さん、電話取材に応ずる。「日本に戻りたい」と!現在ようやく歌手活動再開させ、新アルバム発売とのこと。
桂銀淑「日本に戻りたい」 演歌の女王は今…本紙電話直撃に明かした胸中(東スポWeb) - Yahoo!ニュース
それから過去の記事で余談になるも、韓国では、小池百合子東京都知事の容姿に似ていると言われていたと!。知らなかったがなぁ~。
小池氏と桂銀淑に“姉妹疑惑”…韓国のネット騒然 | 東スポの芸能に関するニュースを掲載