諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

参院選、政界を揺るがす「新興政党」の大躍進とその意義

お題「わたしの癒やし」

 

 今日は曇り一時小雨。

 これまでの暑さが和らいだ一日であった。

 

 今日、シラサギが電柱に止まっているのを目撃した。電柱に止まるのは極稀である。

 この鳥は「ダイサギ」だと思うが、もしかしたら「チュウサギ」かも知れない。

 

 7月20日参院選投開票日が迫りつつあった中、マスコミ等各社による参院選終盤情勢は新興政党「参政党」の大躍進予想が目立った。これまで、国民党と肩を並べるほどの議席獲得推計が、国民16以上の視野に対し、20議席に乗せる可能性も捨てきれない(https://www.fnn.jp/articles/-/903816)とのことであった。

 ところが、自公等既成政党の戦略的投票又はアンダードッグ(負け犬)効果があったためか、結局のところ14議席に終わった。しかし、それでも、前回参院選が1議席しか獲得できなかったことを思うと、大躍進も大躍進であった。

 

 そしてそのあおりを喰ったのが自公である。しかし、選挙終盤では自公合わせて30台後半~40台前半も予想されていた中、47議席獲得は大健闘と言わざるを得ない。

 この点、マスコミ等各社は、自公47議席獲得を大惨敗と喧伝するも、何か腑に落ちない。というのも、裏金議員が約7割も当選しているからである(裏金議員14名中4名が落選)。東京都議選の結果の場合とほぼ同じような報道ぶりであった。

 他方でなぜか、共産も改選前の7議席あったのが3議席にまで激減した。特段、自民のような不祥事がなかったにもかかわらず、である。

 これは、まさか蹄鉄理論(※1)により、共産票が参政党に喰われたのであるまい?

 

 それにしても、このような参政党の躍進振りの要因はどこにあるのであろう?

 思うに、結局のところ、物価高騰等の下、ゆ党(補完勢力)を含む与野党の野合が疑われる中、少なくない国民は、真の第三極の出現を期待しているからに他ならないのでなかろうか。つい最近までは、れいわがこの第三極としての役割を期待されていたが、都議選以降れいわの支持者が参政党に流れたと言われるほどに低迷し、参政党がその代替となっていそうである。

 

 そして今や、そのれいわも、最新政党の日保にまで肩を並べられるまでに至っている(※2)。昨年の衆院選以降今年5月までのれいわの勢いが薄れてしまっているのである。ただ、参政党の経済政策は、日保と同様、れいわを模倣したのでないかと疑われるほどよく似るも、主義主張は国粋主義等を唱えるなどと、正反対である。

我が国における、新たな党派性分類への試み(私案) - 諦観ブログ日記(2024年7月14日)

 

 参政党の大躍進は、れいわ等の他に、自民の極右勢力や国民党支持者からの離反組が多いとの見解もある。又真の第三極出現を望む無党派層にも多そうである。その証が、これまで指定席であった参院選一人区・自民議席での野党勢力の健闘、そして複数区での自公指定議席内の当選圏内入りである。さらには、自民比例投票の減退である。

 そのためか、立民・国民を除く他の野党は勿論、自民にまで参政の台頭に危機感を募らせ、政界を揺るがすものとなっている。

 

 参政党躍進の意義は、物価高騰等に喘ぐ少なくない国民に対して、これまでの与野党の在り方に警鐘を鳴らすもので、例えば、生ぬるかった令和の米騒動のコメ流通対策や裏金問題等に楔を打ち込むものになるであろう。特に、指定席であった議員に対するインパクトは大きい。これでは、次回での落選懸念を思うと、議員もおちおち居眠りもできないであろう。

 

※1 蹄鉄理論とは、対極に位置する極右と極左は、実は形状が似た蹄鉄(馬蹄)の先端のように、相互に類似性が認められるとする理論

 具体的には、次の実践2例がそうである。

  ➀  元コンビニオーナーで、れいわの一員であった「三井義文」氏(68)が、参政党へと所属(現・千葉県佐倉市議会議員)。

  ➁  共産党の元専従職員「篠原常一郎」氏(65)が、参政党結成時のボードメンバーとして活躍し、現在は参政党のアドバイザー。

※2 れいわが参院選議席3を獲得したのに対し、日保は議席2を獲得した。

 

 最後に、ロシアのポップシンガー「Рада Рай」(Rada Rai‐ラダ・ライ)が歌唱している、次の3曲を紹介して本記事を終える。

 ❶ 「Нe суди мeня любимый」(2018年)

https://www.youtube.com/watch?v=aqyQvcZsF_g&list=RDaqyQvcZsF_g&start_radio=1

https://www.youtube.com/watch?v=2BNyeNxQpBo&list=RD2BNyeNxQpBo&start_radio=1

 ❷ 「Гуси-лебеди」(2010年)

https://www.youtube.com/watch?v=f9W4unWcC4E&list=RDf9W4unWcC4E&start_radio=1

 ❸ 「Калина」(2019年)

https://www.youtube.com/watch?v=KE9rw7HIlrw&list=RDKE9rw7HIlrw&start_radio=1