諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

令和の米狂騒曲(2)~ 備蓄米放出の意味 ~

お題「わたしの癒やし」

 

 昨日は曇り。今日は曇り時々雨。

 

 昨夕、ホームセンターで夏花「ユーフォルビアダイヤモンドフロスト」&「日日草」外5点を購入した。

 その様子は次の写真(2枚)のとおりである。

 このユーフォルビア・ダイヤモンドフロストの原産地はメキシコ、開花時期は4月から11月頃である。

(以上、6月14日撮影)

 いずれも、140円~327円(税抜き)までのリーズナヴルな花たちである。
 

 そのついでに、ホームセンターのコメ棚を覗くと、備蓄米はなく、5000円以上もする数量限定の銘柄米があるだけ。当地では、世間を賑わせている「小泉米」フィーバーの面影すらない。ましてや、4か月も過ぎなんとする「江藤ブレンド」すらお目にかからない。

 ただ、小泉米フィーバーに便乗した「大手マスメディア」が、騒ぎ立てているだけであろうか?

 

 2024年8月27日、坂本哲志農水相(74)は、大阪府知事から「約8割の小売店で品切れが発生している」「すでに需給ひっ迫といえる状況であるので、備蓄米を放出すべき」旨の要望に対し、「民間流通が基本の米の需給や価格へ影響を与えるおそれがあるため慎重に考えるべき」と、これに否定的な考えを述べた。そして、「新米が出回る9月頃に解消する」との見通しを示した。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA269TC0W4A820C2000000/?msockid=09b544b3626964dc0623510b639365f2

 

 その後、坂本哲志農水相は同年10月1日退任の記者会見で、備蓄米放出をしない判断をしたことに「誤りがなかった。適切だった」と述べ、誇らしげに胸を張った。

 

 ところが、そんな坂本元農水相の胸張り発言と打って変わって今度は、2025年1月からコメ価格の異常な高騰が巻き起こったのである。つまり、昨年のコメ5kg2000円台が何と4000円台~5000円台にも跳ね上がったのである。スーパー等の店頭からコメがすっからかんになることに代わった、限定された数量のコメ価格の暴騰であった。

 

 江藤拓農水相(64)は、コメ価格高騰対策として、2月14日の記者会見で政府備蓄米21万トンの放出を明言し、3月下旬から4月上旬にスーパーなどの店頭に並ぶ見通しを示した。勿論、備蓄米放出による影響で銘柄米の価格が下落することを目論んで、である。

 しかし、彼の目論見は見事に外れて、幾度もの備蓄米放出にもかかわらずコメ価格が下落しないばかりか、むしろ高騰し続ける有様であった。 

 その理由として、所謂「江藤ブレンド」がスーパー等の小売業者に一部しか届かなかったので、備蓄米放出による価格下落効果がなかったからとの意見もある。

 5月21日、江藤拓農水相は「米買ったことない」発言で辞任を余儀なくされた。

 

 同日就任した、小泉進次郎農水相(44)は、所謂「小泉米」として、従来のJA等集荷業者・卸売業者の中抜き業者を飛ばして、直接小売業者に売り渡す方式を採用した。その結果、売り渡し後すぐに消費者に届くという米流通のスピーデイさと安価さが効を奏して、スーパーで大行列となって即完売という盛況ぶりであった。

 

 ただ、原口一博立民衆院議員(65)からも指摘された「ニワトリが食べているコメ」であることや、玉木雄一郎国民党代表(56)も「1年経ったら動物の餌を安く売る」と発言していることに、「小泉米」への違和感は拭い切れない。そして今やそんな、所謂「小泉コケコッコー米」の放出へと至ろうとしているのである。

 

 しかもそれでも、銘柄米価格は下落しそうにない。結局のところ、坂本元農水相や江藤前農水相が危惧していた「政府備蓄米を放出すれば、市場のコメ価格が大暴落する」という現象は起こらなかったのである。

 ということは、備蓄米放出の意味は「特売米販売への供与と言えるだろう。

 

 まあそれだけに、元々コメ不足であるのが正解か、それとも、備蓄米放出にもめげない流通業者の巧みな戦術が効を奏しているのか、はたまたそのいずれでもあるのかは謎のままである。

 しかしいずれは、これら「令和の米狂騒曲」の真相が解明されない限り、今後も同じようなことが繰り返されるであろう。

政府備蓄米放出後のコメ価格高騰に思う - 諦観ブログ日記(2025年4月9日)

「令和の米騒動」の収束は!? - 諦観ブログ日記(2025年5月29日)

 

 最後、前回に引き続いて、フィンランドのポップシンガー「Juhamattiユハマッティ)」が歌唱している、次の5曲を紹介して本記事を終える。

 ❶ 「Muuan Rakkaus syntyy」(1980年)

https://www.youtube.com/watch?v=9HsPbHaO3sY

 ❷ 「Suudermin suljetut kirjeet」(邦題/涙の口づけ。作曲/Gery  Geld。1989年)

https://www.youtube.com/watch?v=56K4IYknP-w

https://www.youtube.com/watch?v=NS_28xX3GnY(ただし、ハイランド歌唱)

https://www.youtube.com/watch?v=ZtGAcptfI_I(ただし、クリフ・リチャード歌唱)

 ❸ 「Yö kun on」(1983年)

https://www.youtube.com/watch?v=9XvC4Ny30RU

 ❹ 「Voitko Unohtaa」(1979年/2003年)

https://www.youtube.com/watch?v=eMmCn7jxFOE

https://www.youtube.com/watch?v=CDRLhBnDHf0

 ❺ 「Tunteet」(2025年)

https://www.youtube.com/watch?v=So05MS3bkk4