諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

「人生いろいろ」って!

今週のお題「やる気が出ない」

お題「わたしの癒やし」

 

 昨日は曇り後雨も、今日は雨時々曇り。

 

 ユーチューブで、アジアの歌姫「テレサ・テン」が歌唱している、次の「人生いろいろ」という歌謡曲を見付けた。

https://www.youtube.com/watch?v=4JN2mbW0HdU

 この歌は、元々、1987年に演歌歌手「島倉千代子」さんが唄って大ヒットした名曲(作詞/中山大三郎、作曲/浜口庫之助、編曲/竜崎孝路)である。

https://www.youtube.com/watch?v=9Cp5iPOjSLA

 

 この曲のタイトルは、2004年、小泉純一郎元首相の衆議院決算行政監視委員会の答弁において、「人生いろいろ会社もいろいろ、社員もいろいろ」と引き合いに出されて、野党からの顰蹙を買った、いわく付きの文句でもあった。

 歌で唄われている「人生いろいろ」は、各人にそれぞれ悲喜こもごもの人生があり、一様でないことを意味している。

 ところが、当時の政治の世界においては、大幅な「正規&非正規」労働者の現出を企図したものであろうか。そして、その文句は、現在、全労働者占有率約4割の非正規労働者の存在が示しているように、現実のものとなっている。

 

 しかも、非正規労働者の名称にしても、契約社員(臨時職員)、パートタイマー、派遣労働者、請負労働者、アルバイト、嘱託社員、期間の定めのある臨時工、日雇い労働者等多種多様となっている。そして、その多くは収入面等で不安を抱えながら仕事をしている。

 それでも、非常勤職の大学教授のような「特命」「客員」「特別」「招聘(招請」「特定」「特定拠点」「訪問」等肩書の付く人のような場合は、さしたる問題が起こらないだろう。と言うのも、その多くの人が役職定年を過ぎ、別途十分な収入を有しているからである。

 

 おまけに、業務委託(例えば、ウーバーイーツの配達員等)とか、フリーランスとか等、以前には考えられなかった仕事の形態を有する人も激増し、まさに「社員もいろいろ」を超えて存在しているのである。

 「会社もいろいろ」についても、かっては「親会社・子会社・孫会社・ひ孫会社」の全盛時代であったのが、今では「派遣会社」や「業務委託(請負)会社」(アウトソーシングを受ける「外部受託会社)等が隆盛を極めるようになった。特に派遣会社については、非正規労働者賃金の一部中抜き(ピンハネ)という負の側面も問題視されている。

 

 「人生いろいろ」という前記の文句は、個人的な歌の世界と、国家社会的な政治の世界とを混同しているところに問題があろうか。と言うのも、「自由選択だ!」と豪語してみても、多くの人は望まないはずの非正規を選択せざるを得ず、従って、非正規を事実上強いられるようになるからである。

 それでも、セイフティ・ネットを十分に機能させているのであれば、まだましであったものの、その点については隅っこに置かれぱなっしにされて来たのである。

 その上、トリクルダウン理論の虚構性が明白となって、「働けど働けど我が暮らし良くならず」と言った、戦前の日本社会のような様相さえも醸し出しつつある。

 

 その結果として、階層二極化への道や貧困の連鎖等と言った「社会問題」が続出・噴出し、本来なら、夢のあるor希望の持てる「人生いろいろ」が、絶望的な暗い影を落とす格好になっている。とても「人生いろいろ」と言えるような社会状況になっていないようか。

 どこもかしこも、「グローバリゼーション」という名の下、階級社会化が進行し、それが固定化しつつある(例えば、世界の富の82%が1%の富裕層に集中していること) 。

世界の富の82%、1%の富裕層に集中 国際NGO試算:朝日新聞デジタル

 

 そんな、やる気の出なくなりそうな「人生いろいろ」と違って、いろいろな花や鳥等には、色とりどりの華やかさも窺われ、これらを愛でることが心の癒しになろう。

 ことに、現在は「異種株コロナ感染蔓延防止」のためにも、変にやる気を起こして外へ出歩き回り、あれやこれやするのは、コロナ感染による死亡へ繋がる危険性も高くなり、控えるべきであろう。また、もしコロナに感染すれば、周囲にも迷惑がかかる。

 くれぐれも、次の名曲にあるような「ハッスル」をしないことが肝要か。( `ー´)ノ

https://www.youtube.com/watch?v=SFzMs2SN--s

https://www.youtube.com/watch?v=aGjBDfCvVdA

 

 そのため、今週のお題となっている「やる気が出ない」のは、ある意味至極当然のことであり、コロナ感染の収束までは、やる気が出なくても、「結構毛だらけ、猫灰だらけ」であろう。(-_-;)

 

 最後に、本日見たバラの花、カワラヒワ蝶々の各写真(計9枚)を掲載して、本記事を終える。

 ❶ レオナルド・ダ・ヴィンチ Twitter投稿を含め、写真2枚)

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 ❷ カワラヒワTwitter投稿を含め、写真3枚)

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 ❸ ヒメアカタテハTwitter投稿を含め、写真4枚)

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