諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

想ひ出の名曲を辿るジェットの旅(14)~「イージーリスニング曲3選」~

お題「今日の出来事」

お題「ひとりの時間の過ごし方」

お題「これって私だけ?」

 今日は、晴れ後曇り。 

 

 

はじめに

 

 人によっては、昨年12月28日土曜日から始まって、翌年今日の日曜日までの9日間も仕事休みが取れたであろう。確かに、休暇が多いということは良いことである。しかし、年中暇無しの多忙な人にとっては、一時の休憩のようであり、又、持ち帰り仕事の多い人にとっても、明日からの仕事始めを思うと気が休まらないように思える。

 

 例えば、弁護士等を初め、IT関係のプログラマー等、所謂「知的・技能職業人」である。それでも、サービス業・接客業従事者等よりかは、まだましな方なのか?なぜなら、彼らのサービス業等は、言わば「年末・年始の正月9日間」こそ稼ぎ時であるからである。

 

 昨今、特に自由競争が熾烈化し、さらに企業等は効率化を最重要視するあまり、小さなミス等も許されないどころか、職場のゆとりさえ持てそうにない世知辛い不寛容社会なっている。そんな中、9日間という長期休暇は、有難いやらそうでないやら、実質的には複雑な様相を呈しているようか。特に、働き者と言われている日本人にとって、そういう思いにもなる。

 

 そして、そんな社会だからこそ、かって流行った、一服の癒しを与える「イージーリスニング」を聴くことで、明日への仕事に向けた英気を養うことの必要性が叫ばれても良さそうに思える。

 しかし、昨今は、「イージーリスニング」の「イ」の字さえも聞かれない。

 何故なのだろう?思うに、それは、人々から「心のゆとり」がなくなったのが一番の原因ではないだろうか。まぁ~、その他に、音楽著作権保護の徹底化を図る、ジャスラックの過度な「音楽著作権使用料徴収」問題や、スマホ等ゲームの隆盛による音楽鑑賞環境悪化もあるだろう。

 

 ところで、「イージーリスニング(easy  listening)」とはどういう意味だろう?それは、くつろいで気軽に聴けて楽しめる軽音楽である。日本では1960年代~70年代にかけて、ポール・モーリア等が演奏していたオーケストラによる「インストルメンタル(Instrulmental)」(歌の入らない、楽器の演奏だけの楽曲/webulio辞書)が代表格として人気を博したようである。

 そう言えば、「おいどん」も、幼少時?、そのような「インスト曲」のシングル・レコードを購入した記憶がある。 

 現在、「イージーリスニング」として、ユーキャン通販ショップで、「ジェットストリームCD全集」が販売されている。いずれも、名曲ばかりを収録したものである。

 今回、その中から、厳選して、ユ-チューブ上にある「名曲中の名曲」3曲を取り上げたい。

ジェットストリーム 第一集 CD全7巻 | ユーキャン通販ショップ

ジェットストリーム OVER THE NIGHT SKY 第ニ集 CD全7巻 | ユーキャン通販ショップ

 

ライムライト(テリーのテーマ)

 

 まず、1952年に制作された、チャールズ・チャップリン監督映画「ライムライト」の主題曲「テリーのテーマ(エタナリー)」が挙げられよう。

 映画「ライムライト」は、「街の灯り」(1931年)と「モダンタイムズ」(1936年)を併せて、喜劇王チャップリン」不朽の名作3部作と言われている。

 昨年、日本では、音楽劇として上演されている。

チャップリンファンが選ぶ不朽の名作映画3選 (2015年7月21日) - エキサイトニュース

映画 『ライムライト』 (1952年)ー チャップリンの最後のハリウッド映画 ー 20世紀・シネマ・パラダイス

音楽劇『ライムライト』チャップリン生誕130年に再演中~日本チャップリン協会会長・大野裕之が舞台化までの想いを語る | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

 

 その主題曲の作曲者が「チャップリン」である。「チャップリン」は「喜劇王」と言われているが、それ以上に、不世出の「エンターテイメント(人を楽しませてくれる娯楽)界の王様」的存在と思う。古今東西において、彼のような天才人は出現していないからである。

 その映画の曲演奏は、「フランク・チャックスフィールド・オーケストラ」が受け持った。

 

 では、以下に、各オーケストラが演奏したカバー曲を聴き比べし、寸評してみよう。

❶ 「フランク・チャックスフィールド・オーケストラ」演奏

 曲に強弱をつけ、切ない情感を遺憾なく発揮させている。特に、ピアノの部分が大変素晴らしい。映画内容にぴったし嵌まった演奏である。

https://www.youtube.com/watch?v=EWm8ECU6Deo

https://www.youtube.com/watch?v=NFZR5M6Jwi0

(以上、レコード録音の音質は不良)

https://www.youtube.com/watch?v=ahJXB4MlAFo

https://www.youtube.com/watch?v=9G6lSVv6kTY

❷ 「アンドレ・リュー」(オランダ人)の演奏

 合唱を入れたりして、演奏が大変豪華である。映画の雰囲気とはかなり異なり、演奏会向きである。

https://www.youtube.com/watch?v=isoNZnAFbvY

❸ 「フランク・プウルセル管弦楽団」(フランスの管弦楽団)の演奏

https://www.youtube.com/watch?v=bfhSb9h4Q9o

❹ 「バーバリアン・シンフォニー」(バイエルン放送交響楽団)の演奏

https://www.youtube.com/watch?v=VmOO99Zs0aw

バーバリアン : 黒い瞳の一週間

 

 上記❷~❹の演奏には、映画で表現したい、そこはかとなく身に迫る悲しい情感(ペーソス)が籠っていないようか。しかし、演奏会用としては、このような音楽性を好む人もいそう。

 

涙のトッカータ

 

 次に、1973年、「ガストン・ローラン」が作曲し、「ポール・モーリア・グランド・オーケストラ」によって演奏された「涙のトッカータ」がある。いずれも、フランス人。

1973年 『涙のトッカータ』 ポール・モーリア楽団 - 港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』

 「おいどん」にとっては、この曲がイージーリスニングの最高傑作だと思っている。

 

  ポール・モーリアと作曲者「ローラン」&「涙のトッカータ」事情について、次の記事に紹介がある。

 その記事によると、作曲者と演奏家との間には、曲に込めた音楽表現への行き違いエピソードが述べられているのが、おもしろい。通常は、両者間に音楽性の違いがあるのなら、一次的には、作曲者の音楽性を十分尊重すべきであろう。しかし、さすが「ポール・モーリア」は超一流の音楽家であった。作曲者の想いを乗り越えて、世界的な大ヒット曲を創出して見せたのである。

 もしかしたら、作曲者の想いそのままの音楽表現を演じていたら、世界的な大ヒット曲にならなかったのかも知れない。

涙のトッカータ | もっとシャンソンを!

https://www.youtube.com/watch?v=U3y5f7s2OB0

https://www.youtube.com/watch?v=epsCFW3AlAg

https://www.youtube.com/watch?v=H40a2HQbV0E

https://www.youtube.com/watch?v=Bm4XLzAF7ls

https://www.youtube.com/watch?v=nkHsNgTRTEE

https://www.youtube.com/watch?v=nvFuq5mLo9w

 

 上記のユーチューブの曲等を聴き比べると、「ポールモーリア」は、何年もわたって、「涙のトッカータ」をメイン演奏してきているためか、そのうちに、当初の楽器演奏を多少変えたり、アップ・テンポにしたりして演奏スタイルを変えている。例えば、曲の合間に見られたコントラバスの重厚な音が引き立たたなかったり、ハープ音をなくしたり、又は引き立てなくしているように思える。

 だからといって、次の「カラべり楽団」や「デューク・エランドール・グランド・オーケストラ」の各カバー演奏よりかは、断然良いようである。

 まぁ~、これも個人的な趣向によるものなので、人それぞれであろう。

https://www.youtube.com/watch?v=vP2UggV5pMI

https://www.youtube.com/watch?v=989uZeJ1Y8g

 

 ところで、次の記事には、この曲について、「もし、(ポール)モーリアと(フランク)プウルセルの出会いがなければ、モーリアがガストン(ローラン)を訪ねなければ」「世に広ろまらなかった」と述べている。偶然の出会いが、名曲を名曲たらしめた功績は、作曲者のみでなく、編曲者や演奏家等の力にもよることが大きいことが窺われる話である。

 このことは、名曲が珠玉作品として人口に膾炙するには、運もさることながら、周囲の協力等が重要であることを物語っている。

http://www.tokyophotograph.com/newpage2-94.html

 

シバ(サバ)の女王

 

 最後に、1967年、「ミシェル・ローラン」により作曲され、「レイモン・ルフェーブル楽団」によって演奏された「シバ(サバ)の女王La Raine de Saba」である。両者は、いずれもフランス人。

https://www.youtube.com/watch?v=uriGKuai030

https://www.youtube.com/watch?v=XikKtgUPjfM

https://www.youtube.com/watch?v=YZf2oIoBigs

https://www.youtube.com/watch?v=Wrrp7HxSi40

 

 やはり、上記の曲と同様に、何年にもわたりメイン演奏曲として取り扱っていくうちに、当初とは少し違う演奏スタイルになっているかのように思われる。

 

 この曲につき、「ポール・モーリア」もカバー演奏しているが、やはり「レイモン・ルフェーブル」の方が、情感深く演奏しているようか。

https://www.youtube.com/watch?v=uK5l7sqKtgs

https://www.youtube.com/watch?v=GAcPmqotWBY

 

おわりに

 

 今回は、ユーキャン通販ショップの「ジェットストリームCD全集」の中で、ユーチューブにある名曲3選を取上げた。録音の良し悪しもあって、ユーチューブからググられる曲では、臨場感に欠ける嫌いがある。やはり、CD音源又は現在流行りの「ハイレゾ音源」で聴くのが一番良い。しかし、レトロな曲には、ハイレゾ音源がない曲が多い。

 そうすると、レトロな曲はCDで聴く方が多くなるようか。

 

 また、レトロな曲の演奏スタイルも少しではあるが、時代が下ることによって当初演奏されたのと違っているように思われる。例えば、しっとりした情感深い曲だったのが、多少なり、軽快でリズミックな演奏スタイルへと変わって来ているように感じられるからである。

 

 最後に、名曲を辿るジェットの旅シリーズの観点から、本日早朝に飛行していた「ジェット旅客機」と、最近見た珍しい「ジェット旅客機」の写真(合計14枚)を掲載する。  

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(以上、本日早朝に飛行していたシンガポールの「シルクエア機」の写真4枚。)

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(以上、1月3日早朝飛行していた台湾の中華航空(チャイナエア)機の写真3枚。)

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(以上、1月2日に飛行していた中国国際航空(エアチャイナ)機?の写真2枚)

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(以上、昨年12月29日に飛行していたタイ国の「ノックエア機」の写真3枚)

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(以上、昨年12月28日に飛行していたボンバルディア・チャレンジャー600と同機種ビジネスジェット機の写真2枚。)

ボンバルディア チャレンジャー 600 - Wikipedia