今日は曇り。猛烈な風が吹き荒れるものの、寒くはない。
動画解説 1月8日(水) 朝のウェザーニュース お天気キャスター解説(ウェザーニュース) - Yahoo!ニュース
今年の冬は暖冬なのか?当地では、昨年12月に僅かの霰雪が2回降っただけで、雪らしい雪が降っていない。これまでは、12月には必ずと言ってよいほど、積雪があった。であっても、冬の寒さは変わらない。というのも、霜がしばしば降りているからである。
京都では「底冷え」が消えたという。京都地方気象台は「温暖化やヒートアイランド現象の影響が大きい」とみている。
温暖化で「底冷え」消える? 京都で激減、21世紀末「冬日なくなるかも」(京都新聞) - Yahoo!ニュース
また、九州では、昼間は20度を超えるところもあり、1月の気温も季節外れになっているという。
九州は朝から季節外れの気温 7時で20℃近いところも(ウェザーニュース) - Yahoo!ニュース
九州で気温が急上昇 鹿児島や宮崎は20℃超で4月並みの陽気に - ライブドアニュース
さらに又、山形県内では、暖冬の影響による雪不足のため、スキー競技大会がピンチとのことである。
スキー大会、雪不足でいよいよ窮地 W杯などジャンプ“絶望的”(山形新聞) - goo ニュース
これらの天候について、次の記事は、2019年12月~2020年2月までの、今冬の寒さについて紹介している。これによると、全体としては「暖冬傾向」という。
https://hanasjoho.com/archives/20266
当地では、降雪予報が未だ発令されていないため、自家用車のスノー(冬用)タイヤ交換をせずに済んでいる。これは、家計出費にとって多少助かる。しかも、雪道スリップ事故がなくて済むという利点もある。
しかしそうは言っても、やはり、雪が降らないことには、季節感がなくなって、冬の風情も感じられない。この雪の降る季節にいつも感じるのであるが、雪がしんしんと降り積もっている時は、寒さもあまり感じられない。やはり、寒さを一番感じるのは吹雪の時であろう。冬の寒さは「風」が原因なのであろうか。
思えば、中学又は高等学校時代?、音楽の授業で習っていた歌に「雪の降る町を」(作詞/内村直也、作曲/中田喜直)があった記憶がある。この歌曲は1951年にNHKラジオで放送された連続放送劇「えり子とともに」の挿入歌である。
作曲者は山形県鶴岡市で見かけた雪の情景を描いているという。それにつけても、この冬、前記「雪不足」にある山形県民にとって、誇りとも言うべき全国的知名度の由緒ある歌にしては、隔世の感となる思いであろうか。
そんな中、抒情的な「雪の降る町を」について、ネットでググって調べて行くうち、何とこの曲が、ショパン作曲「幻想曲ヘ短調OP.49」の序奏と類似性がある(そっくりか?)という記事を見つけた。
そのことは、作詞/サトー・ハチロー、作曲/中田喜直の「ちいさい秋見つけた」の「見つけた」とは、訳が違う。
しかしこの曲にしても、モンテベルディのマドリガーレ集4巻の一曲「死ねるものなら」と類似性があるという。言われてみれば、確かに似ている。
また、作詞/江間章子、作曲/中田喜直の「夏の思い出」にしても、モーツアルトのピアノソナタ11番第1楽章とメロディがよく似ていると言われている。
しかし、次のユーチューブ曲にある「イングリット・ヘブラー」のピアノ演奏(1986年)を聴く限りでは似ていないように思われる。上記「ちいさい秋見つけた」とは全然違うようか。単なる曲想が似ているだけであろう。
https://www.youtube.com/watch?v=NvG3epr90HI
では、本題に戻り、果たして「雪の降る町を」とショパン作曲「幻想曲ヘ短調OP.49」とは、そっくりなんだろうか?
次のユーチューブにある曲で、聴き比べてみることにする。
❶ 「雪の降る町を」
「鮫島有美子」さん歌唱
https://www.youtube.com/watch?v=Zy-2j0DR-hc
「稲垣潤一」さん歌唱
https://www.youtube.com/watch?v=rFcuvsN2Cck
「クリスティアン・ツィマーマン」のピアノ演奏(1987年)
https://www.youtube.com/watch?v=IBjfTrhqqXs
「マウリツィオ・ポリーニ」のピアノ演奏(1999年)
https://www.youtube.com/watch?v=GuRhr1LPUbY
まあ~、聴き比べをして、「そっくりか?」と言われてみれば、序奏部分は大変良く似ている。しかし、以前に、次のような記事を書いたことがあるが、これを盗作と言えるのかは、多少吟味する必要もあろう。
どこかの曲と似たような、「名曲メロディ」2選について - 「余所(ヨソ)事でない」ブログ日記
心に残る「愛唱歌3選」について (^.^) - 「余所(ヨソ)事でない」ブログ日記
この「雪の降る町を」の曲について、一部メロディの盗用と捉える人が多いよう。次の記事にも、「どう思っても同じなんですよね」と素直な感想が述べられている。
ショパンの幻想曲の中に「雪の降るまちを」が! | すずかけ台のピアノの部屋から
ショパンの「幻想曲」と中田喜直の「雪の降るまちを」は似ている: 白浜松翠雑記
しかし、一概に、盗作と決めつけるのは酷であろうか。しかも、作曲者本人も盗作や引用を否定している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/雪の降るまちを
思うに、メロディの一部が似ているからと言って、盗作でないのか?というのはいかがであろう?やはり、曲全体の構成等から判断すべきように思う。こういった曲は、第3小楽章の展開部分以降が肝心要である。それがすべての核心的要素のような気がしてならない。
そうすると、ショパン作曲「幻想曲ヘ短調OP.49」のメロディの一部が、知らず知らずのうちに湧いて得られたものであり、単に曲想が似ているだけという解釈も成り立ち得よう?
「中田喜直」さんも「日本のショパン」と呼ばれたぐらい有名な作曲家であるから、ショパンの影響を大いに受け、思いもよらずに、ショパンのメロディが混入した可能性もあろう。
この点について、専門家からの突っ込んだ批判・論評が見られないよう?
その理由としては、意地悪く考えて、次のようなことも邪推されまいか?
❶彼は、日本の音楽界をリードして来た「東京音楽学校出身者(後、フェリス女学院大教授)」である。
❷さらに、東京音楽学校(現・東京芸大)教授だった「中田章」さんを父に持つ、音楽名門一家の出身でもある。
❸そうすると、正面切って異論・反論を唱えられない日本の悪しき伝統的な音楽界風土があったのではないか。
であっても、翻って考えるに、上記の「小さい秋見つけた」や「雪の降る町」の各メロディが、大作曲家の作品の一部にそっくりな曲であれ、それによって、作品の価値が減殺されるものではないと思われる。なぜなら、不完全かつ素晴らしい一部のメロディだけでは、何ら作品の完全性が見い出せない場合、それを作品の一部に取り入れて、補完・十全にし、素晴らしい新たな構成の作品を完成することは、そのメロディの素晴らしさを、より一層「エンファサイズ」することにならないだろうか。
もし、そのような一部メロディの盗用?を、盗作曲というのなら、日本歌謡曲には数多くありそう。また、真偽のほどは不明も、かって聞いた話によると、3小節までは作品に取り入れても構わないとの意見があったようである。
ところで、次のユーチューブには、「間庭小枝」&「福嶋由記」さんが唄っている、「霧と話した」(作詞/鎌田忠良、作曲/中田喜直。1960年)という歌曲がある。
https://www.youtube.com/watch?v=oJCwKhKWjgI
https://www.youtube.com/watch?v=O-4AU6D_nN8
この曲は、日本の歴代歌曲の中でも、特筆すべき傑作の部類に入るように思われる。
その作曲者こそ、上記盗用疑惑?話題が多い当事者の「中田喜直」さんその人である。
それにしても今日は、台風並みの猛烈な風か吹いていた。そんな中でも、ジェット旅客機は飛行していた。厚雲の上空を飛行するジェット旅客機の轟音は、吹き荒れる猛烈な風の音に交じって聞こえていたからである。欠航はなかったようである。
最後に、ついでではあるが、本年1月6日早朝に撮影した「ジェット旅客機(IBEX機)」の写真(5枚)を掲載しておくことにする。