今週のお題「二十歳」
今日は曇り後晴れ。早朝霜が降りて寒かったものの、日中以降は比較的暖かかった。今日は、珍しいことに、ジェット旅客機の姿は見えなかった。
今週のお題は「二十歳」ということである。「二十歳」という年齢は、現在、過半数以上が大学生である。大学進学率の高い都道府県としては、65%超えが❶京都、❷東京、60%超えが❸兵庫、❹神奈川、❺広島の各順位となっている。
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次の、世界の大学(短大含む)進学率のデータによると、日本は61.46%となっている(世界ランキング32位)。これによると、隣国の韓国は、98.38%と世界ランキング1位で、ほぼ全員が大学・短大に進学していることになる。2位はアメリカで94.28%、3位はフィンランドで93.72%となっている。北欧諸国の進学率が一番高いという話も多く聞かれる中で、韓国・アメリカの進学率がこれほど高いとは、「驚き桃の木山椒の木」である。
そんな現在の高い大学進学状況の中、「おいどん」の時代は、大学進学率は20%前後であったよう。当時、多くの成績優秀な男子学生は、お金の関係等で就職を選択し、大学に行く雰囲気が乏しかったようである。まして、女性は進学率が10%前後と非常に少ない。まぁ~、以前は、高卒でも、良い就職先がたくさんあり、現在と違って就職環境に恵まれたこともあるだろう。
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今週のお題「二十歳」の頃は、約80%が就職をして仕事にアクセクと精を出す一方、約20%が、大学モラトリアムを謳歌(しかし、学生全員がそうではないだろう)していたようであろうか。
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その当時は、「大学生≒お金持ち」という風潮や雰囲気が、世の中に蔓延していたようである。そのため、お金はないが比較的優秀な学生は、例えば、新聞奨学生等で大学に進学させてもらっていたようである。また、一部国公私立大学の夜間部華やかかりし時代でもあった。
特に、お金があれば多くの誰もが進学できた私立大学は、都会や地方を問わず、大学生の数が少ないこともあり、その学生は、高卒の社会人や夜間大学生を卑下しているようであった。
それにしても、彼らだって、当時の地方国公立大学生や慶応・早稲田等の有名私立大学生から卑下されていたのではないだろうか。劣等感の裏返しという事柄は、ひょっとすると、現在の政治家の中に当て嵌まるような記事にも見られ、古今東西を問わない人間に内在する「不変的原理(優越性意識)」なのかも知れない?
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しかしそうであったとしても、エリート大学出身者だからと言って、褒められたものでない国会議員や官僚等も少なくないようであろう。
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そのためかは知らないが、東大出の官僚離れが進行している模様である。
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昨今は、そんな特殊事情を引き立たせるネット時代である。当時もそのようなことが
あったはずと推測される。しかし、それがあまり表沙汰にならなかったのは、部下への思いやりという愛の鞭的雰囲気と、ICレコーダー等録音機器がなかったために、証拠保全の確保が困難だった等の要因があろう。勿論、当時、「Twitter等のSNS」がなかったこともあるだろう。
しかし、一番は昔、やはり今と違って寛容社会であったからのように思う。人を一刀両断的に切り捨てるような不寛容な社会ではなかったはずである。当然に、ブラック企業の言葉もなかった。それは、まさに「人を人と思わない社会の基礎構造」を率直に表現した言葉であろうか。
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そうではなかった高度成長期の日本社会は、「夢も希望」も多く抱いた学生が多くいたことだろう。さらに、当時は特に大学に進学しなくても、「夢や希望」が叶えられた時代でもあった。その証左は、当時の高卒でも、富裕層の仲間入り(野村総研の定義は、金融資産等1億円以上有する人々を指す)をした人が多くいたことである。勿論、当時の大卒でも貧困層に陥った人もいただろう。人により、千差万別であっても、要は確率の問題に帰着するよう。ある意味、一億総中流社会と言われた時代に過ごせた学生は、特に恵まれていたようである。
おそらく「夢や希望」満載の時代ではなかっただろうか?松下幸之助・現パナソニック創業者、井深大・盛田昭夫ソニー創業者、本田宗一郎ホンダ創業者、稲森和夫京セラ社長を筆頭として、彼らの成功を夢見た若者が多くいたように思われる。なぜなら、彼らの伝記本等がベストセラーになったぐらいであるから。
さらに言えば、上記松下氏が創設した「松下政経塾」は、その後、数多くの政治家を輩出し、彼らは政治の舞台で活躍して来た。しかし、残念ながら、その塾から総理大臣まで輩出したにもかかわらず、政治的成果らしき成果が見当たらなかったようである。
それよりもむしろ、野党勢力衰退化の最元凶と揶揄されている御仁さえいる。おまけに、野党分断化を創出する切っ掛けとなって、「自民一強他弱野党」の元凶出身者もいるようである。例え、未曽有の原発事故や歴代政権が残した負のレガシー精算の困難さを割り引いたとしても、政権獲得後何をやって来たのか、不明のままであろうか。
この点について、70億円という莫大な資金を投げ打った「政治塾の創設者・松下幸之助氏」自身は、草葉の陰からどう思っているのだろう?
例えば、「現実政治とはそんなもんだから、へこたれるな!」とか、それとも「入塾の初期精神を踏みにじった嘆かわしい御仁達よ!」とか思っているのだろうか?
当時の入塾者は政治に関与して、日本を良くしたいという「夢や希望」をもっていたはずであろうに、現在に至るまで残念な状況である。今後の奮闘を期待したいんだが、無理であろうか?
松下政経塾の出身者 「もう、休塾、廃塾したらどうですか」|NEWSポストセブン
そんな中、昨今、上記のような「夢や希望」のある話はマスコミ・ネタの俎上にのぼることも少なく、さらに、「将来への夢がない」という成人も増加している。
かっては、あれだけ流行った「青春ドラマ」やその主題歌も聴かれない時代である。
「二十歳」の頃を思い出すに、そのずっと以前?に、井上陽水さんが唄って大ヒットした「傘がない」(作詞・作曲/井上陽水、編曲/星勝。1972年リリース)があろうか。「星勝」さんの編曲が素晴らしく、メロディを情感深くより一層引き立たせていて、ギターソロの伴奏だけでは、その素晴らしいメロディの良さは減退するよう。
https://www.youtube.com/watch?v=6K5dPTyYMsk
最近、その作詞を「ロバート・キャンベル」さんが英訳している。「No Unbrella」である。彼は、この曲を「情熱的な歌であるが、単なるラブソングでないと思う」と言う。
まことに、ごもっともな話である。
https://www.youtube.com/watch?v=JDVKOwTbpmc
なぜなら、歌詞1番のフレーズ「都会では 自殺する若者が増えている 今朝来た新聞の片隅に書いていた だけども 問題は今日の雨 傘がない」と、同2番の「テレビでは 我が国の将来の問題を 誰かが深刻な顔をして しゃべっている だけども 問題は今日の雨 傘がない」フレーズが、重要だからである。
確かに、「二十歳」の若者の多くは、今を生きるのが精一杯の人が多かったような気がする。貧乏学生はアルバイトする等するしかないからである。アルバイトしなければ学業を続けられないのである(この点、現在でも変わりがないよう)。
「おいどん」としては、特に、街頭でのチラシ配り(2人)、遊園地での着ぐるみ(2人)、喫茶バー案内係(約10人)の、各1日アルバイトの印象が強烈である。一番良かったのは、喫茶バー案内係である。賄い飯も頂けたし、バイト料も比較的良かった。一番良くなかったのは街頭でのチラシ配りである。200枚も配布するのは大変しんどい思いをした記憶がある。
そんなこんだしているうち、「傘はない」という曲を見つけてそのレコード曲を聴いた。その曲は、「君にあいにいかなくっちゃ」とラブソングのようにそのまま受け取るのでなく、「現在、降っている雨に対し、濡れるかもしれない。どう対処しようか。」との趣旨のように自分勝手に解釈した。
つまり、現在身近に切羽詰まった解決せざるを得ない状況をどう打開すればよいかと捉えたのである。「おいどん」として、そんな「二十歳」の時代であったような気がする。
現在、ネットをググっていると、曲は知らないが、「キャンディーズ(「伊藤蘭」さんら女性3人組)」が唄っていた「20歳の頃」の歌(^^♪を見つけた。この曲のようなワクワク気分のする楽しく過ごせる時代であれば、本当は良かったものの、現実はそうではなかったようか。
https://www.youtube.com/watch?v=DmyfY4nMKM4
いやむしろ、これも知らない曲であったが、今思うに、「アリス」が唄っていた「二十歳の頃」(1974年)のような歌の気分であっただろうか?(>_<)
https://www.youtube.com/watch?v=dY3Gs97EyJQ
まぁ~、世の中のことが、何が何かは分からないまま、無我夢中に生きていた時代であった。(-_-;)
そんなことを考えると、今の若者にとって、2022年から、民法上の成人年齢20歳を18歳にする、という法改正の施行がされるのも、いかがなものであろう?
http://blog.hatena.ne.jp/grk1/grk1.hatenablog.com/edit?entry=26006613496042284
最後に、昨日見た「中国のジェット旅客機」と「令和2年最初の満月(月齢上は、本日の1月11日午前4時)」の様子を掲載する。
http://koyomi.vis.ne.jp/moonage.htm
それらの写真(合計10枚)は次のとおりである。
なお、外国のジェット旅客機の中で一番多く見られるのは、中国機のようである。
❶ 「中国のジェット旅客機の写真5枚」
(以上、昨日早朝、頭上を飛行していた「中国東方航空機」の写真2枚。尾翼は燕マークか?)
(以上、「中国国際航空(エアチャイナ)機」の写真3枚。尾翼を含む機体後部と、コックピットを含む機体前部を、各拡大したもの)
❷ 「満月の写真5枚」
(昨日夕方、東方の空で撮影。周囲に青空がまだ残っている関係からか、黄色を帯びている。)
昨日、日が沈んで間もなくして撮影。周囲はまだ幾分明るいためか、多少黄色がかっている。)
(昨晩、午後11時30分頃、頭上にある「満月」を撮影。黄色が取れ白色かかっている。なお、月齢上の「満月」は、約5時間後である。)
(以上、本日午後6時45分頃撮影した「満月」。昨日よりかは月の出が遅く、しかも少し大きくなっているように感じられた。)
今年最初の満月(ウルフムーン) 太平洋側ほど美しく(日直予報士 2020年01月10日) - 日本気象協会 tenki.jp
ウルフムーンと呼ばれる由来は?2020年に見られる満月の呼び名も | ゆったりカフェfromP
(追記1)
1月12日、曇り。
成人年齢を18歳に引き下げる(2022年4月)問題は、「成人式」に余波も! 「成人式」の名称を使わず、「二十歳を祝う会」になるのか?
成人年齢引き下げ…成人式どうする? 19歳の折衷案も:朝日新聞デジタル
(追記2)
1月15日、晴れ。
「大学はお金持ちだけが行くところ?」の記事。
大学は“お金持ち”だけが行くところ? 4月スタート「大学無償化」は吉と出るのか(ビジネス+IT) - Yahoo!ニュース
この点につき、昔はそうだったし、今でもその考えが根強いのは確かであろう。ただ、昔と今との違いは、昔は高卒でも良い就職先がたくさんあったのに対し、今はあまりないことであろうか。
例えば、公務員試験採用にしても、大部分、大卒者以上が対象となっている。もっとも、今は昔と違って、大卒だからといって、良い就職が必ず見つかるということにならないが・・・。
また、「大学へ無理に行く必要はない」と力説する、通称「ホリエモン」のような有名人もいる。
ホリエモンの「大学ムダ論」を、ふかわがフォロー 「大学に行けばなんとかなるっていう甘えた考えにムチを打ちたいっていうこと」 | キャリコネニュース