今日「こどもの日」は、うっすらと雲がかかっているものの、晴れ日和である。
朝は過ごしやすいのに、昼からは暑くなる。10連休も、あっという間に残り僅か。
はじめに
今回は「ヒバリ」を取り上げる。
「ヒバリ」と言っても、往年の歌謡界の女王「美空ひばり」のことではない。
又、フォークソングの名曲「バラが咲いた」(作詞・作曲/浜口庫之助)を歌った「マイク眞木」さんとご縁がある、女優「びばり(前田美波里)」さんのことでもない。
将又、「ビバリーヒルズ」の話では、決してない。
正真正銘・鳥の「ヒバリ(雲雀)」の話である。
青空に「揚げ雲雀」
最近、空高く飛びながら鳴き止まない鳥の声が気に掛かって仕方がない。ホバーリングしながらも、少しずつ移動し続け、けたたましく鳴き続けている。そして、急にどこやらへと飛び去る。デジカメの望遠レンズでその姿を撮影しようと、幾度試みるも成功しない。
空高く飛ぶ小さな移動物体をデジカメ望遠レンズで撮影することは難しい。おそらく、例え撮影できたとしても、鳥が小さすぎて、その全貌は分からないのではないかと思われる。
ところが、最後に運よく、連写撮影で、空を飛翔する「ヒバリ」が捉えられていた。
ラッキー!(^.^)/~~~(末尾に写真掲載)
馴染みのある鳥と言えば、「カラス」「スズメ」「ニワトリ」「カモメ」であろう。いずれも童謡歌としてよく歌われている鳥である。ところが、「ヒバリ」については、小学生以下の低学年が歌う童謡歌には見当たらない。
なぜっ?
おそらく、昔から、子供たちにとって馴染みの薄い鳥で、大人でもその鳥の姿を目にすることがほとんどないからであろうか?それとも、人間のそば近くに寄って来ないこともあってのことか?
「ヒバリ」って、どんな鳥?
では、そもそも「ヒバリ(雲雀)」とは、どういう鳥なのであろう?
調べてみる。
全長17センチメートル、翼開長32センチメートルの褐色の鳥(留鳥又は漂鳥)。後頭の羽毛が伸長(冠羽)するのが特徴。特に、オスは冠羽をよく立てるという。
草原、河原や農耕地などに生息する。雑食性で、種子、昆虫やクモ等を食べる。
「春告げ鳥」とも呼ばれている。
繁殖期が始まると、「揚げ雲雀」(空高く舞い上がって鳴いているヒバリ)と呼ばれる縄張り宣言の行動をするとのこと!
その姿又は鳴き声は、以下の記事のとおり。
なお、私は、空高くホバーリングしながら鳴いているのしか確認できず、枝等に止まって鳴いているのを目撃したことはない。
「ヒバリ」は茶褐色なので、一旦、田んぼ等にある枯草に紛れ込むと、その姿を完全に見失う。そして、土色同然に溶け込む。「ヒバリ」が着地した地点は分かるも、その後、姿が消えてしまうことがよくあった。
天敵には、「ネコ」「カラス」「イタチ」「ヘビ」がいるとのことである。それらは、我が家の周囲にいずれもがいる。
「ヒバリ」を題材とした名曲は?
「ヒバリ」にまつわる名曲として、イギリスの大作曲家「ヴォーン・ウイリアムズ」の「揚げひばり」がある。
ヴォーン=ウィリアムズ/揚げひばり[ナクソス・クラシック・キュレーション #癒し] - YouTube
しかし、私として、彼の作品の中では、「グリーンスリーヴス幻想曲」の方が素晴らしいように思える。親しみやすいメロディが、ふんだんに使用されているからである。
グリーンスリーヴス幻想曲 = ヴォーン・ウィリアムズ - YouTube
次に、混声合唱として、音楽教科書にも掲載されていた、メンデルスゾーン作曲の「おお、ひばり」(高野辰之作詞)がある。
「おおひばり」(混声二部)高野辰之 作詞 メンデルスゾーン 作曲 - YouTube
しかし、私としては、ロシアのグリンカ作曲の「ひばり」の方がメロディ的に興味を惹かれる。叙情的なメロディが垣間見られるからである。こちらは、音楽教科書に掲載されているのを見た記憶がない。
ひばり 秋元雅一朗訳詞・グリンカ作曲 L'Alouette - YouTube
おわりに
田舎で良く見られ、派手さのない鳥である「ヒバリ」でも、音楽の曲名になっている。都会に住む人にとっては、馴染みの薄い鳥であろう。
そして、特別に有名な曲があるかと問われれば、そこそこ有名か?ぐらいである。
「ヒバリ」について、特別に有名な曲でもあれば、どういう鳥かの周知は、都会や田舎、又は音楽通か否かに関係なく、十全であったかも知れない。
しかし、いずれにしろ、音楽には、人の好き好きもあるようか?
「音楽教科書に取り上げられる名曲=多くの人が好む曲」、ではないだろう。
又、「音楽史上価値のある作品=多くの人が好む作品」、ということでもなさそう。
以上、あれこれを考えると、大ヒット曲等のもたらす影響は、作詞内容を含めて、計り知れないものがあろうか。
(空を飛翔する「ヒバリ」の写真5枚)