諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

GDP(名目国内総生産)4位転落に、激震も!?

 

 今日は雨一時曇り。

 

 今朝、雨が止んだつかの間の曇り空にて「ANA機」が飛んでいるのを目撃した。

 その様子は次の写真(3枚)のとおりである。

 

 ところで、2月15日のネットニュース記事によると、とうとう日本のGDP(名目国内総生産)がドイツに抜かれて、4位に転落したとのこと。2010年(年越し派遣村後に誕生の旧民主党政権下)に中国に2位の地位を譲り渡してから13年目に、である(1968年~2009年は日本2位)。

 そしてIMFは、さらに2026年にはインドにも抜かれると予想している(日本の名目GDP、ドイツに抜かれ4位 23年4兆2106億ドル - 日本経済新聞)。

 

 マス・メディアに感想を求められた多くの道行く人々にとって、激震が走ったかのようであった。と言うのも、大手マスコミ等はこの前までは、戦後2番目の好景気としての「アベノミクス景気2012年12月~18年10月)」を吹聴していたからである。それも、実感なき景気である。

   

 GDP4位転落の要因については、円安長年のコストカット投資等に前向きな経営をして来なかったこと等(低賃金、非正規労働者の増大、企業の内部留保)が挙げられている。

 この点、GDP3位のドイツは20年間で2.3倍の伸びに対し、日本は0.9倍と、世界で日本だけが経済成長していない。

コラㇺ・天風録 GDP4位転落 | 中国新聞デジタル

社説 GDP4位転落 「一過性」では済まされぬ | 中国新聞デジタル

 このことは、2012年以来成長が全くなかった「安黒」主導の「アベノミックス」(金融緩和、財政出動成長戦略の3本の柱)の失敗を意味しよう。

 

 他方で摩訶不思議なことにも、成長がないのに、株高日経平均一時史上最高額に迫る3万8500円(16日午前9時30分)である。これは1990年1月のバブル期以来、約34年1か月以来の高値水準(1989年末に、史上最高値3万8915円)になっている。

 

 このことについては、次のような説明がなされている。

マイナス成長なのになぜ株高について、株価は名目値の世界だからと!?

 よく分からないが、景気と言い、株高と言い、それらが実体経済を即反映するのでないとの物の言い草であろう。

 従来は、株価が上がれば、景気が良くなり、従って経済が良くなる結果、一般庶民にまでその恩恵は遍く行き渡るというのが定説(トリクルダウン理論)であったが、アベノミクス以降その定説は虚構だと証明されて、へんてこりんで意味不明な株高観にでもなったのであろうか?

 いずれにしろ、トリクルダウン理論と言い、景気と言い、株高と言い、リフレ派経済学者等による経世済民は、一般庶民にとってまやかしのように思えてならない。(>_<)

「特売チラシ」から解放されたいんだが・・・そこに不条理が(3)!(>_<) - 諦観ブログ日記(2019年1月26日)

 

 その結果、次のようになるのであろうか。

 ❶ 日本の貧困層中流階級に上るのが困難な訳

https://news.livedoor.com/article/detail/25106863/

https://gendai.media/articles/-/116728?imp=0

 ❷ 「アメリカン・ドリーム」は幻想。丁度、「トリクルダウン理論」がまやかしだったように。

小沢一郎(事務所) on X: "アベノミクスの当初説明と現在を図にすると、以下のようになる。富が末端まで滴り落ちて来るはずが、自民党や大企業、富裕層に溜まる一方、防衛増税や物価高等で一般国民から生活の糧がどんどん吸い上げられていく。格差と貧困はかつてなく拡大。まず、アベノミクスの破綻を認めることが全ての始まり。 https://t.co/PcQJ85f4B7" / X

消費税が、いかに金持ち優遇税制なのか解説 根本りょうすけ  - YouTube

 

(参考)

 ❶ 日本の相対的貧困率、先進諸国のうちで最悪。日本15.4%(127万円未満。約1/6.5人。)、米国15.1、韓国15.3%。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/30798

 ❷ ガソリン税に消費税等のダブル課税も!

ガソリンは「税金に税金がかかってる」って本当?(ファイナンシャルフィールド)

 ❸ 岸田内閣が推進する「国民負担率50%」へ

令和の時代の「五公五民」とは 「国民負担率47.5%」の意味:東京新聞 TOKYO Web

 ❹ ブラック企業の横行

令和5年の「ブラック企業」事情 手取り18万円で苦しむ若者 - ライブドアニュース

 

 最後に、これまでにも紹介して来た、次の韓ドラ「冬のソナタ」主題歌「最初から今まで」(歌唱/Ryu-リュウ、作詞/Ryu、作曲/You Hae Jun-ュ・へジュン&Oh Seok Jun-オ・ソクジュン。2002年)を聴いて、本記事を終えたい。

https://www.youtube.com/watch?v=vz1foEF4qLM

https://www.youtube.com/watch?v=iHXQCh7mFVk

https://www.youtube.com/watch?v=cLSw-ygwvNo

https://www.youtube.com/watch?v=ZalME7ClXCc

https://www.youtube.com/watch?v=rLmdpfAjpNc(ただし、ケイ潤子さん歌唱分)

どこかの曲と似たような、「名曲メロディ」2選について - 諦観ブログ日記(2019年3月27日)

 

(追記❶)

 2月23日、雨のち曇り、一時晴れ。

(追記❷)

 2月24日朝、晴れ。

田中龍作ジャーナル | 株価最高値の現実は「炊き出しに並ぶ長蛇の列」

(追記❸)

 2月26日、曇り時々晴れ一時雨。

 日本の経済格差は一億総中流社会と言われた、1980年代は30%台だったのが、富裕層優遇政策により、上位10%が全所得の44.23%と、G7の中でアメリカの48.27%に次ぐ格差拡大となった。これが、結果的にGDP成長率を停滞させる一因になっている。

GDP世界第4位転落を招いた一因としての格差構造――上位10%が全所得の44.24%を握る日本(六辻彰二) - エキスパート - Yahoo!ニュース