諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

ラテンポップスの名曲に、メキシコを機縁とする作品が多いのはなぜだろう?

お題「わたしの癒やし」

 

 一昨日は晴れ。昨日は曇り。今日は曇りのち晴れ、一時雨。

 

 今朝、ANA機に続いて、日航が飛行していた。

 その様子は次の写真(計3枚)のとおりである。

(どうしても、格納庫にある前輪の出方が気になる。)

 

 一昨夜は、日航に続いて、ANA機が飛行していた。

 その様子は次の写真(Twitter投稿を含め、3枚)のとおりである。

(空飛ぶ夜間飛行機のカメラ撮影は難しい。)

 

 昨朝は、庭に咲くかすみ草に目を遣った。

 その様子は次の写真(1枚)のとおりである。

   (ちっこい花だけに、数多く咲かないと気付き難い。)

 

 

はじめに

 

 これまで、ラテンポップスの名曲を探索して、なぜかメキシコを機縁とする作品が多いのに気付いた。

 これは、中南米諸国において、名目GDPがブラジル13位、メキシコ16位と経済力がその根底にあり、音楽文化を謳歌しているためであろうか?

世界の名目GDP(USドル)ランキング - 世界経済のネタ帳

 

 ラテン音楽と言えば、スペインやイタリアが本場であるが、中南米ではとりわけメキシコが秀でているように思える。

 メキシコとラテンポップスの名曲に関して、次の過去記事を書いたことがある。

メキシコとラテンポップスの名曲等について - 諦観ブログ日記(2020年7月17日)

 

 日本でメキシコ関連の歌謡曲と言えば、1967年に「橋幸夫」さんが歌ってヒットした「恋のメキシカン・ロック」であろうか。高度経済成長期の日本にあって、世の中が、「メキシカン・ロック ゴーゴーゴーゴー メキシカンルック ゴーゴーゴーゴー」と、ノリノリになっていた頃である。

https://www.youtube.com/watch?v=33PEv0OqRdU 

 

  この曲は中南米諸国初のメキシコオリンピック開催(1968年)に合わせて作られた作品ということである。もしかして、この曲を機縁にメキシコ関連の曲が日本で流行り、メキシコという国の存在が人口に膾炙したのかも知れない。

 ところで、メキシコオリンピックに遅れて2016年には、南米諸国初のブラジルオリンピックが開催された。そして、オリンピックの開催は、ある意味その国の経済力を誇示しているのである。

 つまるところ、金がなければ、金のかかるオリンピック開催はとても無理であろう。

 

 日本において、多くの人々の反対を押し切って開催された、昨夏の東京オリンピックについて、その赤字の内、東京都は組織委員会628億円を支出することを決めた。

五輪・パラ開催経費628億円支出へ 東京都「赤字補填ではない」 | NHK

 東京五輪の経費は1兆4238億円に上ると公表され、東京都と国の公費負担は総額55%、7834億円もの税金負担が都民や国民に重く伸し掛かっている。(=_=)

https://news.yahoo.co.jp/articles/7466fc752279670801594aa6d4ebaf65c64841ae

 それだけに、国民に税の負担をしわ寄せする利権は絶対に許されない。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!<社説>東京五輪汚職 利権の構造を解明せよ:東京新聞 TOKYO Web

 以上のことから、利権はともかくとして、経済力のある国でないとオリンピック開催が無理であることが分かろうか。そして、これで、メキシコが昔も今も一定の経済力を有していることの一証ともなっている。

 

ラテンポップスとムード歌謡曲

 

 「恋のメキシカン・ロック」は、ラテンリズムを随所に取り入れた「昭和ムード歌謡和製ラテンポップス)」と共に、小樽の夜を賑わせていたのであろうか?(-_-;)

 それは、北海道の小樽を題材とした、1967年に発表した「鶴岡雅義と東京ロマンティカ」歌唱の「小樽のひとよhttps://www.youtube.com/watch?v=V5V6_II5IHc)が大ヒットした(レコード累計売上150万枚超)からである。

 

 そして翌年、東京銀座関連では「黒沢明ロス・プリモス」が歌唱している「たそがれの銀」(https://www.youtube.com/watch?v=wB8FggWhHR4)が大ヒットした(NHK紅白歌合戦出演)。その他「雨の銀座(1967年)」や「恋の銀座(1968年)」と銀座の華やかかりし時代であった。

 また、赤坂も負けずに、「ロス・インディオ」が歌唱している「コモエスタ赤坂」(https://www.youtube.com/watch?v=AjeNpviChZ4)も同じ年にヒットした(1982年にNHK紅白合戦出演)。

 この頃は、まさに、ラテン調のリズムを取り入れたムード歌謡の曙と言っても良さそうに思われる。これらの曲で、小樽の夜から、銀座や赤坂の夜がより一層賑わい、巷の噂では「不夜城」さながらになったとさえ言われていた(大袈裟であろうか)。(-_-;)

 

 ところで、目を南米に転じると、日本のムード歌謡コーラスグループ名と同じ、ラテンポップス歌手らに、ロス・プリモスロス・インディオの名称を冠したグループがいた。しかしどういう訳か、それらの名前にプラスアルファが付いている。

 

 それは、中南米の歌手グループ「Los Primos de Huehuetanロス・プリモス)である。彼らは次のような曲を歌唱していた。ただし、このロス・プリモスの国籍と活躍年代は不明。

 ❶ 「Sollozando

https://www.youtube.com/watch?v=YEY4w27j8i4&list=RDRYYVHaVMSEI&index=27

 ❷ 「A  Dios  Pedire

https://www.youtube.com/watch?v=xQtd3rw4coM&list=RDRYYVHaVMSEI&index=8

 ❸ 「Marialina

https://www.youtube.com/watch?v=DDpUkDVhJf4&list=RDRYYVHaVMSEI&index=18

 ❸ 「Cuando  Te  Vayas

https://www.youtube.com/watch?v=PnRyU1qhFH4

 

 また、「Los Indios Tabajarasロス・インディオス・タバハラス)」もいる。彼らはブラジルの先住民酋長の息子2名である。1950年代からギタリストとして大活躍し、次の曲を演奏していた。

 ❶ 「マリア・エレーナ

https://www.youtube.com/watch?v=FkD-2bQPUvM

 ❷ 「二つのギター

https://www.youtube.com/watch?v=gB_WjHfYaMc

 ❸ 「緑の瞳

https://www.youtube.com/watch?v=YU7mzUuRdpg

 

 ロス・インディオス・タバハラスは、1963年に上記❶の「マリア・エレーナ」(作曲はメキシコ人「ロレンソ・バルセラータ」。メキシコ人の人気曲)で、アメリカにて大成功して、その後、ヨーロッパや日本で公演をしている。

 ここでのミソは、ロス・インディオス・タバハラスを一躍アメリカで大成功させた曲が、メキシコ人の作曲したものであるという点である。このことは、ブラジル人にとっても、メキシコは音楽文化に欠かせない国になっていたことの証左でもあろうか。

 

メキシコは中南米ラテン音楽の中継国でもあるのだろうか? 

 

 中南米諸国でも、アルゼンチン、ブラジルやチリにも傑出のラテンポップスはあるものの、なぜかしら、メキシコの歌手が作品を取り上げて、格別世に知られるようになった曲もある。

 例えば、1970年にメキシコの国民的歌手「José José(ホセ・ホセ)」が歌唱して世界的に大ヒットした、次の「La Nave del Olvido(邦題名/忘却の小舟)」である。

https://www.youtube.com/watch?v=djVWzPEm7Pg

https://www.youtube.com/watch?v=Dp7duGuhAqw

 

 この曲の作曲者は、アルゼンチンのシンガーソングライター「Dino Ramosディノ・ラモス)」である。

 ところで、ネット上にはメキシコの「ロベルト・カントラル」が作曲したとの記述がある。いずれが正解なのであろう?

 この点、次のYouTubeの説明書には、「Compositor(1968)or、Music&Lyrics: Dino Ramos」があるように、ディノ・ラモスが正解であろう。

https://www.youtube.com/watch?v=G_yHPMCtnTo

https://www.youtube.com/watch?v=rGiNRkj9-Yc

 

 メキシコがラテンポップスの中継国という位置づけは、メキシコが音楽文化において盛んであるのは言うまでもないが、やはり音楽の消費大国であるアメリカに近いこともあるのでなかろうか?

 それは、つまりラテンポップスの伝播が、例えば「中南米メキシコ(スペインorポルトガルアメリ(スペイン)世界各国」という図式になっているように思えてならない。ただ、この図式について、その足跡を追ってみたエビデンスによるものでないので、正確なところは分からない。

 

おわりに

 

 これまで埋もれた名曲探しのネット旅を続けて来て、ラテンポップスの名曲が多く、その中でもメキシコ人歌手が歌唱している作品に目に留まる機会が多くあった。

 これは、ある意味、御三家と言われた「橋幸夫」さんが歌唱していた、「恋のメキシカンロック」が影響していたのかも知れない。また、学校時代に歌わされた、メキシコ民謡「ラ・ゴロンドリーナ(ツバメ)」「シェリト・リンド」「ラ・クカラーチャ」の影響があったからかも知れない。

 

 ただ、それだけでなく、楽しくなることと、又、甘美なメロディ調の曲が多くあったこともある。

 例えば、❶メキシコ人歌手「グロリア・トレヴ」が歌唱していた「ベッドとテーブル花鳥風月&埋もれた名曲を探す旅(12)~「 Cama Y Mesa(ベッドとテーブル)」~ - 諦観ブログ日記

、❷メキシコのシンガーソングライター「アルマンド・マンサネーロ」が歌唱していた「Todavia花鳥風月&埋もれた名曲を探す旅(10)~「Todavia」~ - 諦観ブログ日記 (hatenablog.com) 

、❸メキシコの作曲家「ロベルト・カントラール」の作品「時計を止めて

想ひ出の名曲を辿るジェットの旅(20)~「時計」3選~ - 諦観ブログ日記

や、メキシコの❹ラテンポップス歌手「エマニュエル」&❺グループ歌手「ロス・フレディ」の各歌唱曲、

花鳥風月&埋もれた名曲を探す旅(24)~エマニュエル(Emmanuel)歌唱曲3選~ - 諦観ブログ日記

花鳥風月&埋もれた名曲を探す旅(23)~ロス・フレディズ(Los Freddy's)歌唱曲3選~ - 諦観ブログ日記

である。

 なお、ロス・フレディの歌唱曲は、とりわけ、日本のムード歌謡に似ている。

 

 そして、メキシコのラテンポップスを歌唱している人の中でも、極めつけの女性歌手やグループは、次のメキシコの歌姫「タリア」や「ロス・ベイビーズ」であった。

Julio Iglesias & Thalia - Quién Será REMIX [ 2020 ] Fan Video - YouTube

Los Baby's - Triángulo ft. Thalia - YouTube

Los Baby's - Cómo Sufro (Video Oficial) ft. Gloria Trevi - YouTube

Los Baby's - Promesas de Amor ft. Los Ávila Boys - YouTube

Los Baby's - Si Conmigo Tú No Estás - YouTube

Los Baby's - Para Qué Volviste ft. José Cantoral - YouTube

 これらの曲を聴くと、思わず踊りたくなりそうな、楽しいメロディ満載の名曲ばかりである。

 

 最後、以上の曲を聴き、又これまで縷々記述してみて、何かしら、ラテンポップスの名曲に、メキシコを機縁とする作品が多いのが分かるような気もする。