今日は晴れ時々曇り。
今朝、赤変したバラの「ノスタルジー」の花に、白みが出て来ているのを目撃した。
その様子は次の写真(1枚)のとおりである。
- はじめに
- フィンランドの歌手により歌唱された日本の歌謡曲
- フィンランド共和国
- フィンランドのポップ
- 魅力的なフィンランド・ポップとの出逢い
- フィンランドの歌手「Saija Tuupanen(サイヤ・トゥパネン)」
- おわりに
はじめに
最近はブログ記事に、フィンランドのポップを取り上げ続けて来ている。
日本で知れ渡っているフィンランドの曲としては、かって歌唱されたことのある、❶文部省唱歌「野いちご」(https://www.youtube.com/watch?v=pRJQgqlRvxM)と、❷フォークダンス「ジェンカ」(https://www.youtube.com/watch?v=bjz75_6ov3A)があるぐらいだろうか?
いずれも、フィンランド民謡である。
最近の日本では馴染みが薄い曲である。
ただ上記❷について、以前に「青山ミチ」さんらが「レットキス(Letkiss)」(日本語詞/なかにし礼 作曲/Raouno Rehtinen、編曲/中島安敏。1965年)として歌唱したカヴァー曲が、人気を博したようである。
https://www.youtube.com/watch?v=Vm_7kGXQ8yY
https://www.youtube.com/watch?v=C7I-WVPvrsc
フィンランドの歌手により歌唱された日本の歌謡曲
他方で、日本の歌謡曲がフィンランドの歌手により歌唱された作品もある。
それは、フィンランドのポップ歌手「Tuulikki Eloranta(トゥリッキー・エロランタ)」が歌唱している、次の「Tahdon」である。
https://www.youtube.com/watch?v=jvbVmzvh3aU
元歌は、1980年に「八代亜紀」さんが歌唱して、日本レコード大賞を獲得した、阿久悠さん作詞、浜圭介さん作曲の「雨の慕情」(https://www.youtube.com/watch?v=FZMWYN8pzG0)である。
このことを思うと、フィンランドのポップと日本の歌謡曲は親和性がありそうか。
フィンランド共和国
フィンランドは、スウェーデン、ノルウェー、デンマークやアイスランドの北欧(スカンディナビア)諸国の一つに数えられている。
これらの国はいずれも、社会民主主義的福祉国家を標榜しているだけあり、国民の幸福度等が大変高く、高福祉高負担の税制に支えられている。
とりわけ、フィンランドは、世界の幸福度ランキングが6年連続世界一位(日本47位)(https://yamatogokoro.jp/inbound_data/49773/)となっている。
フィンランドの国土は約33.8万㎢(日本の約9/10。九州を除いた面積)、人口は約553万人(兵庫県より約10万人、北海道より約35万人多い)。首都はヘルシンキ(人口約65万人。静岡市より少ない人口)である。
国土の65%は森(2280万㌶)、10%が湖沼と河川が占めることから「森と湖の国」と呼ばれている。この点、日本は国土の66%(2505万㌶)を森林が占める「森林大国」であるが、「森と海の国」と呼ばれていない。
なお、森林率(世界平均約31%)はフィンランド73.1%、日本は68.5%である(日本の森林面積と森林率&フィンランドの国土面積に占める森林面積の割合)。
また、日本は、米国、オーストラリア、インドネシアやニュージランドに次ぐ、世界6位の面積(約447万㎢)を有する海洋国家である(海に囲まれている国、日本)。
フィンランドのポップ
フィンランドは、大作曲家「シベリウス」を輩出した国であるが、他方、ヘビーメタルの聖地とも言われ、1998年以降毎年、北欧最大のヘビーメタルフェスティバル「Tuska(トゥスク)」が開催されて、世界的な人気を博している。
フィンランドは、1956年から開催された、ヨーロッパ最大の歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」に1959年に加入したが、開催地がヘルシンキになったのが、2007年であった。
フィンランド歌手の優勝者を輩出したのが、2006年に「Lordi(ローディ)」が歌唱した「Hard Rock Hellelujah」のみである(https://www.youtube.com/watch?v=gAh9NRGNhUU)。
なお、スウェーデンは、1974年に「アバ」歌唱の「Waterloo(恋のウォータールー)」で優勝を飾っており(https://www.youtube.com/watch?v=Sj_9CiNkkn4)、その後最多の7回も優勝している。
思うに、メロディ溢れるしっとりとしたフィンランドのポップは、どちらかと言えば、曲想が日本の歌謡曲に似てウェットであるため、それよりもむしろ、ドライな曲想を好む、西欧の音楽審査員には敬遠されるのだろうか?
魅力的なフィンランド・ポップとの出逢い
癒しのレトロな名曲を探していると、フィンランドの歌手「Marjut Leppänen(マルユットゥ・レッパネン)」が歌唱している「Kavät kukkii Pariissia」(2023年)を見つけた(https://www.youtube.com/watch?v=ynmUP3wQTQ8)。
癒しのレトロな名曲を探して(9)~北欧の名曲から、「ひなげし」&「魔法の鏡」を聴くと!~ - 諦観ブログ日記(2023年6月7日)
この曲を聴くと魅力的なメロディが満載で、フィンランドのポップが日本の歌謡曲に似て馴染み深く、それ以来、その他の名曲を探し続けている。
例えば、次の曲である。
❶ 「Lea Lavan(リー・ラバン)」歌唱の「Sanat murenevat」(1984年)https://www.youtube.com/watch?v=VSTM6jW4RhA
❷ 「Laura Voutilainen(ラウラ・ヴォウティライネン)」歌唱の「Viivy vielä hetki」(2017年)https://www.youtube.com/watch?v=H91L-REcS2k
❸ 「Anne Mattila(アンネ・マッティラ)」歌唱の「Enkeleitä onko haitä」
https://www.youtube.com/watch?v=f9W5phRpZ88
フィンランドの歌手「Saija Tuupanen(サイヤ・トゥパネン)」
これまで取り上げて来た「フィンランドの歌手」の中で、上記「Laura Voutilainen」と並び称せられる実力派女性歌手として、「Saija Tuupanen(サイヤ・トゥパネン)」がいる。いずれも、「フィンランドの歌姫(注1)」と言ってほどの歌唱力の持ち主であると思う。
それでは、彼女が歌唱しているカヴァー曲を含む、次の6曲を紹介する。
❶ 「Viimeinen heinäkku」
https://www.youtube.com/watch?v=nkSDS7z6N2I
https://www.youtube.com/watch?v=wgFJbP4nl5I
❷ 「Äidille」(2021年)
https://www.youtube.com/watch?v=sjmZr5wrcBk
❸ 「Kuurasydän」(2021年)
https://www.youtube.com/watch?v=_5r6u0sRW2A
❹ 「Rakkauden Jälkeen」(邦題/夕映えの二人)
https://www.youtube.com/watch?v=3Ajv1eUq7xA
❺ 「Onni yhteinen」(2021年)
https://www.youtube.com/watch?v=7EMLnZP1KuQ
https://www.youtube.com/watch?v=xjlDysq6t4o
❻ 「Kaksi kulkijää」(2018年)
https://www.youtube.com/watch?v=QTJ6-XAcuJo
https://www.youtube.com/watch?v=PqxUiNbY5EE
彼女の歌い方はイントネーションがあって、大変印象的である。七色の声だろうか?
おわりに
最近、フィンランドのポップを紹介して来ているが、この国のポップはメロディ溢れる名曲が多いのに、日本ではなぜかほとんど知られていない。それも、曲想がウェットな点で、日本の歌謡曲(注2)と相通じるところがあるのに、である。
今回偶々、ネット検索で見つけたフィンランドのポップに触れて共感を覚え、日本人にとって知られていない名曲を紹介し続けている。
この点、フランスのシャンソンやイタリアのカンツォーネにあっては、日本人のシャンソン歌手により日本語詞として歌われているが、フィンランドのポップにはそのようなことがないようである。
ポップについては、アメリカ、イギリス、フランス、イタリアやスペインで流行った曲が日本に紹介されやすいが、それ以外の国からの紹介曲はほとんどないように思う。 思うに、例え珠玉の名曲であっても、上記の国々からの流入がなければ、日本でヒット云々ということにならないのであろうか。
(注1)
歌姫を、もし「七色の声と卓越した歌唱力を有する女性歌手」と定義するのならば、例えば、日本の歌姫「中森明菜」、アジアの歌姫「テレサ・テン」、スペインの歌姫「タマラ」、スペインの歌姫「タリア」、イタリアの歌姫「ミーナ」「ミルバ」、フランスの歌姫「シルヴィ・ヴァルタン」「ミレイユ・マチュー」、ロシアの歌姫「アーラ・プガチョワ」やイギリスの歌姫「ジュリー・ロジャース」「シャーリ・バッシ」等が挙げられるだろうか。
(注2)
その他、日本の歌謡曲と曲想の似ている国として、中南米諸国、ロシアや韓国等が挙げられようか。と言うのも、ウェットな曲が多いから。