「世界一幸せな国民」の幸せって？

　昨日は晴れ、今日は晴れ時々曇り。

　今朝、モズを目撃した。

　その様子は次の写真（３枚）のとおりである。

　「モズ子」さんだ！(^-^)

　あれっ、モズと思いきや、何んと「チュン助」くんじゃないか！(*_*)

　夕方は、日航機を目撃した。見ると、機体が派手な装飾で彩られている。

　その様子は次の写真（５枚）のとおりである。

　この機体の装飾はデイズニ―アニメのミッキーマウスのようである。
　と言うことは、本年６月９日に就航した「JAL Colorful Dreams Express」なのか。https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1507365.html

　地味な機体色の多い「日航機」にあって、老若男女を問わず幸せ気分を与えてくれそうな「ミッキーマウスとディズニーの仲間たち」の装飾である。

　それはさておき、かって、南アジアの「ブータン王国」は、世界一幸せな国と言われた。それは、２００５年の国勢調査により、９７％の国民が、「私は幸せである」と答えていたからである（なお、２０１３年度の世界幸福度ランキングは８位、中国８２位、日本は９０位、韓国１０２位）。

　ところが、２０１９年度の世界幸福度ランキングでは、１５６か国中９５位へと転落している。

　ここで疑問に思うに、当時、ほとんどの「ブータン国民」が幸せと感じていたのは、一体なぜなんだろうか？

　なお、日本は、２０２３年度が４７位（この８年間は５０～６０位台）。それも、先進国中ダントツのビリと低迷している。

　まあ～それでも、韓国、中国やロシアよりは多少マシとの意見もあろうか？

　幸せへの指標として、❶人生で何をするかを選択できる自由度（性差別や貧富差の解消度合）と、❷相手を受け入れて人の繋がりをつくる寛容さ（温かい人間関係の構築）の二つが唱えられている。

　日本は、いずれもで先進国中最低の評価を受けている。

　他方、６年連続幸福度ランキング１位のフィンランド等の北欧諸国が幸福度上位を占める理由として、❶自然との共存精神、❷他者との比較をしないことや❸期待をしないこと等が挙げられている。

　ブータンが「世界一の幸せな国」の幸福度ランキングを著しく下げた理由として、先進国の情報が入るようになり、国民が他者との比較をし始めたことだと言われている。

すると、上記❷に当て嵌まる。

　日本は、他者との比較が生活の一部と化しているので、世界幸福度ランキングが上位に上がることもなさそう。

　これらを実現できる背景としては、おそらく、社会民主主型福祉国家という政治形態があるのであろうか。と言うのも、北欧諸国のほとんどは、特定の階層だけに極端に偏った利益配分（例えば、アベノミクスにおけるトリクルダウン理論の虚構）をしない社会経済システムが構築され、機能しているからである。

　特定の階層だけでなく、全国民に遍く利益配分がなされていれば、比較することも、期待するということもあまり生じることはなさそう。又、花鳥風月を愛でることは人々に癒しの心を与えて、しばしの幸福感を味合わせてくれる。

　すると、幸せへの秘訣は、他者と比較しないこと、自然を慈しむ心や期待しないことが重要な要素となりそうか。そして、これらを敷衍して言うと、過度な利己主義（過剰な「金満主義」等）を排除して、掛け値なしの他者主義（見返りを期待しない「おもいやり」等）への醸成にあるように思われる。

　例えば、昨今は廃れているようだが、かって流行った「一日一善の心」or「社会還元への精神」である。　

　最後に、世界幸福度ランキング１位のフィンランド・ポップ歌手「Tuulikki Eloranta（トゥリッキー・エロランテ）」が歌唱している、次の４曲を紹介して本記事を終えたい。

　❶　「Vine tuune jää」（私を連れて行って。作曲/アラン・バリエール。1978年）

https://www.youtube.com/watch?v=TY3SEMIEmGk（元歌/アラン・バリエール歌唱分）

　❷　「Saan olla ykseen」（邦題/あまのじゃく。作曲/マヌエル・アレハンドロ。１９７１年）

　❸　「Taivas Silmissään」

　❹　「Sydämeni jano」

（主な参考資料）