昨朝は雪が降ったが、その後晴れになった。今日は晴れも、うっすらとした雲が張り出している。この春時分は、一昨日に雨も降ったかと思うと晴れ時々曇りになったりして、天候が定まらない。
はじめに
今回、以前、街角喫茶店等にてしばしば聴かれ、浮き浮きした気分にさせてくれたリズミカルな名曲のことと、そのノリに相応しい最近の春空の風景になぞらえ、記事を考えた。しかし、うまく行かないようか。(-_-;)
新型コロナウイルス感染がパンデミックになっているとして、世の中が沈滞気味の昨今、元気を取り戻すのに打ってつけのリズミカルな曲と、躍動感あふれる空景色のコラボレーションである。
ラジオ等からしばしば流され、良い曲だと聴いていても、その曲を誰が唄って、どういう曲名かについて、マス・メディア等がよほど大々的に取り上げ、評判にならない限りは、多くの人にとってそのまま知らずに終わってしまうものである。これも、知る人ぞ知るであり、音楽ファンか音楽関係者でない限り、忘れ去られてしまう運命にあるのだろうか。
春空の風景にしても、感銘を受ける空の様子は、一時の心の癒しとなるだけであろうか。今回は、その曲名を知らない歌と、一時的であれ躍動感あふれる空の風景をマッチングさせて、記憶に止めておきたい。
さよならを教えて
まず、かってラジオ等から流されていた、心浮き浮きするリズミカルな曲がどういうものかについて調べてみた。もちろん、ユーチューブ等のネットググりによるものである。調べ方は困難を極めた。シャンソン等に関連した曲を、幾度もグリグリとググり続けるうちに、いつの間にか、ユーチューブ上に表示され出した。そして、ヤフー等の検索にもあたった。
そして、ようやく見つけ出したのが「さよならを教えて」という曲であった。
❶ 1968年に、フランス人歌手の「フランソワーズ・アルディ」が、「Comment te dire adieu」(作詞/セルジュ・ゲンズブール)として唄っていたことが判明した。日本語訳曲名が「さよならを教えて」である。この曲をしばしば聴いていたのである。
https://www.youtube.com/watch?v=VHGMPFn0VY4
上記ユーチュブ曲にあるように、メロディが良いのは勿論のこと、それ以上に、リズムがとても良く、印象的で耳から離れない、心浮き浮きする名曲である。
ところが、驚くことに、この名曲をさらに深堀して調べて行くうち、「フランソワーズ・アルディ」が唄っていた「さよならを教えて」はカバー曲とのことであった。しかも、オリジナルとは、曲の雰囲気が随分と異なっている。
❷ そのオリジナル曲とは、1966年に、アメリカ人歌手「マーガレット・ホワイティング」が「It Hurts To Say Goodbye」(作詞・作曲/アーノルド・ゴーランド、ジャック・ゴールド)として歌唱し、1967年にイギリス人歌手「ヴェラ・リン」がカバーしてヒットした、次のポピュラーソングであった。その日本語訳は「さよならも言えない」とのことである。
https://www.youtube.com/watch?v=loKu85lkm2c
https://www.youtube.com/watch?v=Eygys67Q9VI
上記❶と❷を繫いだ曲として次のユーチューブ曲があった。
https://www.youtube.com/watch?v=OYJF5HiDeWw
このことにより、原曲が「バラード」で、ラジオ等で良く聞かされていたアップテンポ風の「カバー」曲との違いがよく判るというものである。
このことについて、感想を敢えて言うと、原曲のバラードより、カバー曲の方が、断然、魅力的であろうか。バラードがすべて良いということでないことは、この編曲からも窺い知れる。
❸ この曲については、作曲者の一人「ジャック・ゴールド」も、次のユーチュブ曲のように「ジャック・ゴールド・オーケストラ&コーラス」として演奏している。
https://www.youtube.com/watch?v=ogU16LtfHXE&list=RDOYJF5HiDeWw&index=24
❹ その他には、以下のカバー曲がある。
ベルギーの歌手「ケイト・ライアン」が歌唱したもの
https://www.youtube.com/watch?v=NfYcGT1vXtk
日本において、2005年に、Le3(Le Tre)が歌唱したもの
https://www.youtube.com/watch?v=whv75ZeawZc
以上の点については、「さよならを教えて」(さよならも言えない)の曲の経緯等が述べられている、以下の概要記事がある。これによると、「バラード」曲だったのが、「アップテンポ」の曲にしたとのことである。その後、世界各国の歌手によるカバー曲がリリースされ、唄われているようである。
https://www.weblio.jp/wkpja/content/さよならを教えて+%28フランソワーズ・アルディの曲%29_さよならを教えて+%28フランソワーズ・アルディの曲%29の概要
https://seiunsha-co.com/さよならを教えて-和訳-フランソワーズ%EF%BD%A5アルディ/
朝倉ノニーの<歌物語> | さよならを教えてComment te dire adieu?
ところで、次の記事によると、「松任谷(旧姓・荒井)由実」さんが作詞・作曲し、「石川ひとみ」さんが唄って大ヒットした「まちぶせ」が、「フランソワーズ・アルディ」が唄った「さよならを教えて」の翻案と言われているようである。
名曲『さよならを教えて』の意外なエピソードと、カヴァー曲まとめ 【萌えたらRT】 - NAVER まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=og3-Z3ysjfc
春空の風景
最近の曇り、雨、晴れ、雪への移ろいやすい天候は、一つの音楽的リズムとなって、春空にさまざまな変化を見させてくれている。その様子は、月、雲、ヘリコプター、双発機やジェット旅客機の写真を見ても分かろうか。
以下、それらの写真(合計18枚)を掲載(撮影日は順不同)して、簡単なコメントを記す。
(1) 月
(本日午前5時半頃に南方の空で撮影した月。月齢上の「下弦の月」は、昨夜16日午後7時であったが、厚曇のために撮影できなかった。半日ぐらい経っただけで、「半月」より少し欠けている。http://koyomi.vis.ne.jp/moonage.htm)
当然のことだが、「月」は晴れ間がないと見えない。しかも、晴れていても、月の出が遅く、真夜中に出るようであれば撮影は困難である。マスコミ等で賑わす「月」報道は、真夜中に出てくる「月」に関して報道しないようか。
「月」に関する歌には、しっとりとしたものが少ないようだが、そんな中でも、とりわけ、次の曲は情感深く印象的である。リズミカルな動的な曲でないが、静的な一部分を受け持っていそう。
https://www.youtube.com/watch?v=IRQbkAr3-Vc
それは、歌手の「水沢瑤子」(本名・波多江美鈴)さんが唄っていた「月の涙」(作詞・作曲/沢村大和。1994年リリース)である。
(2) 虹と雪
(3月1日に撮影した「虹」の様子)
(昨日の早朝に撮影した「雪が降り積もっている山々」の様子)
確か、「虹と雪」については、1972年に開催された札幌オリンピックの「テーマ・ソング」があった。それは、「トワ・エ・モア」が唄っていた次の「虹と雪のバラード」(1971年リリース)である。
https://www.youtube.com/watch?v=aXYG4gZ-Au8
札幌五輪「虹と雪のバラード」を作詞したのは整形外科の教授? – ニッポン放送 NEWS ONLINE
この歌を聴くと、ご当地ソングのゆえか、爽やかさが感じられる。学校唱歌としてでも唄われたようである。
上掲写真から、春空の風景として、空の明暗による静けさが漂っているようである。
(3) ヘリコプター
(昨日に撮影した晴れ間に見えた「ヘリコプター」の様子)
(本日撮影した、爆音を轟かせて頭上を飛ぶ「ヘリコプター」の様子)
(2月15日に撮影した、曇り空の下を飛ぶ「ヘリコプター」の様子)
(4) 双発機
プロペラ機は、ヘリコプターと並んで爆音を轟かせて飛行している。この点、ジェット旅客機の方が爆音は静かなようである。
(以上、3月15日に撮影した「双発機」)
(5) ジェット旅客機
新型コロナウイルス感染騒動後、ほとんどが国内機で、中国機は見られなくなった。しかも、便数も少なくなったようである。そのため、これまでと比べて、はるかにジェット機を見る機会が少なくなった。
(以上、昨日撮影した「ANA機」)
(3月11日に撮影した「ANA機」)
(2月29日夜に撮影した「ANA機」。ジェット機の窓の明かりがほんのりと見え、幻想感を醸し出している。しかし、写真映りがよくない。)
(3月10日に撮影した「JAL機」)
(2月14日に撮影した「JAL機」)
(2月23日に撮影した、花柄模様の「JAL機」。初めて見る花柄模様である。)
(以上、3月3日に撮影した「IBEX機」)
(3月12日に撮影した、シンガポールの「シルクエア機」。中国機が見られなくなったのに、シンガポール機はこれまでどおりに見られる。)
おわりに
これまでに曲自体は聴いたことがあり、知っていても、曲名と歌手の誰が唄っていたのか、知らない曲はたくさんあった。魅力的でつい口づさみたくなる、数多くの知らない名曲である。今回の記事で取り扱った「さよならを教えて」も、その一曲である。
しかも、カバー曲が原曲より魅力的になっているというのは、編曲如何により曲の知名度が一層増すことになる。
そのことは、多くの歌手が、「さよならを教えて」の方を、原曲よりもカバー曲の方で唄っているのをみても明らかである。
それにしても、バラード曲がテンポアップのカバー曲に、これほどまでに後れを取ることは珍しいのでないだろうか。
今回は、天候の変わりやすい「春空の風景」をメインにおき、それにかこつけ、テンポアップで軽妙なリズムの「さよならを教えて」をだしにして、そのくちづさみ気分でもって、「春空の風景」を眺めてきたつもりである。