今日は、曇り時々晴れ。朝晩は涼しいというより、少し寒くなったよう。
この最近、早朝は快晴も、その後曇りになったかと思うと晴れたり、又、曇ったりする変わりやすい空模様が続いている。まさに「女(男)心と秋の空」なのか。
先だって、「撮ったどー!ジェット旅客機(^^)/」の記事を書いた。その中で、深夜のラジオ番組で、かって一世を風靡した「ジェットストリーム」(Jet Stream)について触れた。
撮ったどー!ジェット旅客機(^^)/ - 「余所(ヨソ)事でない」ブログ日記
しかし、昨今、そのようなラジオ番組にはお目にかかれない。そんな中、ユーキャン通信ショップで、「ジェットストリーム」愛蔵版CDコレクションが限定商品として販売され、シルバー世代客から好評の声が掲載されていた。心が癒される名曲ばかりであろう。
ジェットストリーム 第一集 CD全7巻 | ユーキャン通販ショップ
日本航空(JAL)が協賛ということもあり、「世界の名曲の旅」を念頭に置いた海外作品(イージーリスニング)を主体とした曲の選定となっている。
他方、何故か、「日本の旅」を念頭に置いた、「日本の名曲の旅」に関するラジオ番組があった話は聞いたことがない。当時、全日本航空(ANA)は主に国内便を運行させていたので、短時間とはいえ、「ジェットストリーム」に類似するラジオ番組があってもよさそうなのに。
まあ、当時は、日本航空の全盛時代で、お金の面はウハウハ!(^^)!だったからであろう。当時のJAL「パイロット」は、誰もが羨む高給取りの代名詞と言われた花形職業であった。又,客室乗務員である「CA」(当時は、スチュワーデスと呼称)も女性職業の憧れの的であったよう。他方で、当時の全日本航空は、それほどでもなかったのであろうか?
(先日、初めて「日本航空(JAL)」のジェット旅客機の飛行する写真が撮影できた。これまでは、「全日空(ANA)」機ばかりであった。)
そんなことを考えるにつけ、今回、マイソング・シリーズを企画し、僅かな時間の「ジェット気流」の中、日本のレトロな名曲を綴った「Jet Stream」気分のような、ジェットの旅(所謂、エアージェットの旅)を満喫したいと思う。
「光陰矢の如し」の格言があるように、月日の経つのもあっという間である。特に、時間に追われ多忙であればあるほど、後日振り返えれば、そのように感じるのが通常であろうか。
昔は「貧乏暇なし」という言葉がよく流行ったものであった。しかし、昨今は、それに加えて、IT革命等による「金持ち暇なし」とも言えそうな新たな事態が招来している。
金持ち(投資家や株主等)にとっては、「時間=金」がすべてであるようか?しかし、急増する非正規労働者(全労働者中約4割を占める。年平均給与179万円)にも「時間=金」問題がある。しかし、前者と後者とでは比べ物にならないほど、得られる収入格差は段違いである。
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これも、世の中を席巻する「グローバリゼーション」や「新自由主義」の隆盛がもたらす、負の側面の顕著な表れによるのであろう。
そんな気ぜわしく世知辛い世の中にあって、しばし癒しの感情を得ることは、明日への多忙な仕事等に備える礎になるものと考える。その一つに、CD等で音楽鑑賞をして、一人で時間を過ごす方法がある。特に、名曲を聴くことによりもたらされる心の平安は、ストレス解放にもつながり、精神的病への予防として一役(リラクゼーション)買うかも知れない。
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そこで、まずは、それに相応しい音楽として、トップバッターに挙げられる名曲に、シンガー・ソングライターの「大塚博堂」が作詞・作曲し、1977年リリースされた「過ぎ去りし想い出は」が挙げられる。
大塚博堂については、「西日本新聞」の近代歌謡遺聞中、2017年9月4日付けフォーク編349から2018年3月26日付け同373まで(計25回)に、生い立ちから始まって1981年5月18日の37歳で亡くなるまでの生き様が、記事として連載されていた。
その中で、「過ぎ去りし想い出は」については、2017年12月4日付けの、次の記事に掲載されている。
フォーク編<360>大塚博堂(12)|【西日本新聞ニュース】
この曲は典型的な二部形式である。単純な曲だけに、出足の「起」部分は言わずもがな、特に、第三小楽章の「転」のワビ・サビ部分こそが、名曲中の名曲を決定づけるものと考える。
すなわち、「愛は雪を溶かし 恋が芽生えて 共に暮らした日々は 遠い遠い 今はむなし」のフレーズ(特に、赤字太字部分)である。
さらに、「結」で終局しても、なおその余韻が残されているようで、感銘深さを醸し出している。(^^♪
勿論、「大塚博堂」の歌の上手さも加わらなければ、この曲の素晴らしさが少し減退するようにも思える。
それにつけ思うに、人の常として、楽しく良い想い出が少ないような気がするのって、わたしだけであろうか?
というのも、石川啄木の歌「はたらけどはたらけど猶我が生活楽にならざり、ぢって手を見る」(一握の砂より)に近いような状態の人が多いのが一つの要因に挙げられるのではないだろうか?さらに、人々に「心のゆとり」が消失しているのも一つの要因としてあろう?昨今は、多忙すぎるため、在りし日の「過ぎ去りし思い出」を振り返り、それに浸るだけの心の余裕すら窺えないよう。
現代の働けど働けど我が暮らし楽にならず問題とは?短歌の意味や解説も | BELCY
ところで、「過ぎ去りし想い出は」の歌詞の内容が、なぜか、次の曲の詩にその境遇が似ていて、重ね合わされるような気がする。一時、一緒に暮らした恋人同士が、その後、別れるようになる悲しい過去の思い出話である。
その曲とは、1974年に「とんぼちゃん(伊藤豊昇・市川善光)」が歌ってヒットした「ひと足遅れの春」(作詞/竜真知子、作曲/市川善光。1975年、キャニオン発売)である。
【ひと足遅れの春】とんぼちゃん 720HD - YouTube
それらはいずれも、甲乙つけがたいぐらい泣ける名曲中の名曲であろう。しかも、当該歌い手の歌い方にしか共感が覚えられないほど、歌手の個性が浮き彫りにされている曲である。
しまいには、心にじーんと来て、「おっちゃん?」も泣き出しそうになり兼ねないね!😭
これらの曲を聴くと、人によっては気分が滅入るかも知れない。そこで、そうではなさそうな次の曲を聴いて、気分転換を図り、元気溌剌とした「Jet Stream」という短い「エアージェットの旅」を終える選択肢もあろうか。
その曲とは、大塚博堂が歌った「旅でもしようか」(作詞/藤公之介、作曲/大塚博堂)である。1979年にNHK‐FMのイメージソングとして放送された曲でもある。「大塚博堂」にしては珍しく、爽やかな曲に仕上げている。
まあ、これもイメージソングとして、楽しく、かつ爽やかに仕上げなければならないという宿命なのだろう。
過ぎ去りし思い出 旅でもしようか 大塚博堂 - YouTube
そのことは、今は分からないが、昔よく言われた失恋の後に、その傷心を癒すのに、旅に出るのが一番ということにも通じるようでもある。心機一転を期すためである。
また、それにまつわる類似の名曲として、「テレサ・テン」が1986年に歌った「傷心」(作詞/荒木とよひさ、作曲/三木たかし)と、1980年に歌った「你(ニー/あなた)」(作詞/山上路夫、作曲/設樂順三)があろう。後者は、失恋後、旅に出た後の話である。但し、前者は、同居していた亡き恋人(配偶者?)を偲ぶ傷心なので、失恋等とは少々訳が違う。
さすが、往年のアジアの歌姫と言われただけあり、歌が大変上手い。
傷心 テレサ・テンTeresa Teng - YouTube
あなた(你 )邓丽君1980 鄧麗君テレサ·テン - YouTube
なお、「大塚博堂」というシンガーソング・ライターを知り、彼の曲について夢中になったのは、10年ぐらい前からであった。曲自体は、シャンソン歌手等が歌っていたこともあり知ってはいた。非常に良い曲ばかりであったので、中古レコード店やCDショップ等に足を運んだりして、大塚博堂が歌っているCDを集めようとした。しかし、入手できたのはごくわずかであった。当然、「大塚博堂」は亡くなっていたので、新曲はない。天才シンガー・ソングライターの早すぎる死は、大変惜しまれる。