諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

新資本主義の行方: 岸田政権の果たせぬ約束

お題「わたしの癒やし」

 

 昨日は晴れ。今朝は快晴。

 

 お盆なのに猛暑は続いている。稲穂の生育する田んぼの盆では、鳥果がほとんどない。一昨夕撮影することのできた次の「イソヒヨドリ」らしき鳥が、精一杯であった。

(以上、8月13日夕方撮影)

 

 昨日、岸田文雄首相(67)は、来月実施予定の任期満了に伴う自民党総裁選に不出馬を表明した。

 では、岸田政権の掲げていた「新しい資本主義」の行方は、どうなったのだろうか?

 つまり、成長と分配の好循環を実現するための経済政策である。例えば、賃上げ等の実践。

 結局、岸田政権は、3年もの長きの在任にもかかわらず、公約(格差是正に向けた分配機能の強化策)を果たさないまま、終わりを迎えようとしている。

 

 それも、当初の「所得倍増」が、いつの間にか「貯蓄から投資による資産所得倍増」にすり替わっていた。これには、安倍政権時代に往々にみられた「まやかし政策」(トリクルダウンの虚構等による社会階層二極化)が看取される。というのも、投資にはリスクというマイナス面があるだけでなく、そもそも投資するだけの金融資産を持たない者にとっては、絵に描いた餅だからである。

 

 それに、岸田政権が最近、賃上げに積極的になっていたにしろ、その恩恵を特に受けるのは、貴族労組「連合」加入の大企業労働者等であり、多くの小規模事業者の労働者にはその恩恵がなさそうである(https://www.youtube.com/watch?v=Si7_8obRZqo)。

 

 これはとりもなおさず、従来からの大企業中心主義古い資本主義)の政策から脱却できなかったことを意味する。いや、これを改めようとする気は全くなかったというのが正解であろう?

 つまり、99.7%を占める中小企業(全労働者の7割が就業、又従業員5人~20人の小規模事業者は80%以上)には、大企業による春闘の賃上げが波及しそうにないのである。

岸田政権でまさかの実質賃金23カ月連続減

 このことからも、新しい資本主義とは何であったのかについて訝らざるを得ない。

 

 大企業中心主義の内容は、自民党への大企業の法外な政治献金による法人税減税の見返り、そしてその穴埋めとして消費税増税非正規労働者の増大にあることから、そもそもがこれを改めるのは、至難の業である。

 自民党が、三菱UFJの73億円。みずほの約54億円。トヨタの約41億5000万円等の政治献金を蹴ることは有り得ないだろう。

自民党への献金総額、46年間で1億円超248社/最多はMUFGの73億円/経団連首脳「そのとおりやってくれるかどうかをきちっと見る」 | Tansa

 自民党にしては、1988年リクルート事件で1993年に自民党が下野して、細川政権の時に政治家への企業・団体献金が禁止されていたのを、せっかく2014年安倍政権時に復活したのだからである。

 

 最後に、アルゼンチンの男性歌手「Palito Ortegaパリト・オルテガ)」が歌唱している、次の2曲を紹介して本記事を終える。

 ❶ 「Vestida de novia」(1964年/1985年)

https://www.youtube.com/watch?v=g4i2BCKNfx4

https://www.youtube.com/watch?v=_i-i1hfYaQY

https://www.youtube.com/watch?v=59CtUkxc2i0(ただし、Pomada歌唱)

 ❷ 「Algo Tont」(1967年/2021年)

https://www.youtube.com/watch?v=sJ_ZYDT0j3A

https://www.youtube.com/watch?v=sJ_ZYDT0j3A