諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

国産ロケットH3の打ち上げは、中止or失敗(私見)

お題「わたしの癒やし」

 

 一昨日は曇りのち雨。昨日は雨のち曇り。今日は曇りのち晴れ。

 

 今日、春告げ鳥の「ヒバリ」ちゃんが田んぼの空に舞い上がって揚げ雲雀になっていた。そしてその後、電線に止まり冠羽を立てて「ピーチクパーチク」と鳴いていた。

 その様子は次の写真(3枚)のとおりである。

 冷たい風が吹き少し寒いが、春はすぐそこに来ているのだろう。

 

 

はじめに

 

 さて、今回、打ち上らなかった国産ロケットH3の理由が中止だったのか、それとも失敗だったのかについて、考えてみた。というのも、SNS上等で喧しく、そのいずれかが議論されているからである。

 

マスコミ各社の報道

 

 2月17日午前10時37分、JAXA宇宙航空研究開発機構)は国産ロケットH3を種子島宇宙センターから発射を試みた。しかし飛び立つことが出来なかった(注1)。

 これについて、共同通信は、H3ロケットの打ち上げ失敗と報道するも、JAXAは同日14時の記者会見でこれを否定し、打ち上げ中止と表明した(注2)。

H3ロケット1号機発射「失敗」 固体ブースター着火せず(共同通信) - Yahoo!ニュース

https://news.livedoor.com/article/detail/23729367/

https://ima.hatenablog.jp/entry/2023/02/17/140000

 また、他の大手マスコミの多くも、このことを打ち上げ中止と報道した。

 

有識者らの感想

 

 この報道等に関しては、SNS上で中止or失敗との様々な意見が述べられている。

 その中でも、山口二郎・法政大学教授が、マスコミ記事の見出しは「打ち上らない」とだけで、なぜ「打ち上げ失敗」と言わないのだろうかとの疑問を呈したのに対して、ホリエモンこと堀井貴文氏は「どんだけ捻くれているんだこいつ」と記し、論争をますますエスカレートさせている。

 

ジャーナリストの見解

 

 この点に関して、次の記事は「失敗」とする見解をとっている。

国産ロケットH3の打ち上げは「失敗」/ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

Shoko Egawa on Twitter: "「失敗」か「中止」か。後者は、何らかの判断があって止めたニュアンス。でもJAXAは「失敗とは考えていない」と。メディアも「失敗」との言葉を避けている。失敗を失敗と認め、失敗から学んで次につなげればよいのでは…という気がするが。" / Twitter

 これらの見解にも批判は多々あるが、主力エンジンが着火した段階においては、その後に何らかの異常が発生し自動的にそのエンジンが制御され止まっても、打ち上げ失敗と捉えた方が素直であろうか。

 

私見

 

 打ち上げ失敗は打ち上げる前や打ち上げ後の爆発のみに限定すべきでないだろう。また、打ち上げ中止は主力エンジンの着火前に、打ち上げようと思えば打ち上げられるのであるが、天候の具合等何らかの外的な事情が生じて、打ち上げを自発的に回避した場合、又は着火後であっても、機器等の異常以外の理由で打ち上げを取り止める場合に限定して考えるべきであろう。

 つまり、打ち上げ失敗にはショッキングな爆発から、軽微な着火後の機器不具合によるエンジン停止をも含むとすべきである。

 でないと、失敗を失敗と素直に認めて、今後より一層の精進を重ねるという意気込みすら薄れてしまいかねない。

 

 以上から、JAXAの「打ち上げ中止」見解には、やや違和感がある。

 このことは、上記記事にも触れているように、戦時中の作戦失敗による退却や撤退を「転進」、部隊の全滅を「玉砕」、戦後の敗戦を「終戦」、昨今の合併は「M&A」、アイドルグループからの脱退を「卒業」、売買春は「パパ活」、解雇は「リストラ」、雑誌の廃刊は「休刊」、賭博場は「統合型リゾート」等と類似していそうに思える。

 また、売買例に、不動産屋が道路幅6メートルを用水路60cmを含むものとして、購入者に説明することなく隣接土地を紹介している場合等もある。

 いずれにしろ、言葉のアヤには十分注意が必要とされようか。

 

(癒しの音楽)

 

 最後に、昨日の雨から、次の「雨に纏わる名曲」3選を紹介して、本記事を終える。 

 ❶ 「八代亜紀」歌唱の「雨の慕情」(作詞/阿久  悠、作曲/浜圭介、編曲/前田俊明。第22回日本レコード大賞受賞。1980年)

https://www.youtube.com/watch?v=qNE0qOAw3sU

https://www.youtube.com/watch?v=FZMWYN8pzG0

 ❷ 「芳本美代子」歌唱の「雨のハイスクール」(作詞/松本隆、作曲/財津和夫、編曲/大村雅朗。1985年)

https://www.youtube.com/watch?v=FJ_AgkV_SH8

 ❸ 「甲斐  豊」歌唱の「雨のワルツ」(作詞・作曲/甲斐  豊、編曲/大場吉信。2009年)https://www.youtube.com/watch?v=oa-05GqPJ8g

 

注1)  H3ロケットは、JAXA三菱重工の共同開発で、開発費2061億円、H2Aロケットの後継機である。打ち上げ費用をこれまでの半減約50億円に削減して、国際競争力(衛星打ち上げビジネス)を高めるために開発された。

注2)  JAXAのプロジェクトマネージャーは、記者会見で時折涙ぐみ悔しさを滲ませていた(https://news.yahoo.co.jp/articles/9ff77d6714c2419f8b57481c643c80349e431ff7

)が、このことは何を物語っているのであろう?