雨の日の癒やし：ツグミと黒猫のタンゴ等

　昨日、今日と雨。

　小雨が降る今日も、約３０羽のツグミが電線に止まっているのを目撃した。

　その様子は次の写真（２枚）のとおりである。

　さて今回は、黒猫の話をしたい。

　猫の模様には２４種類あるとされている。毛色ベースは８種類である。そんな中、日本で、猫の柄・模様ランキングで１位となっているのは、猫の柄の元祖「キジトラ」である。歌の題材等でもよく取り上げられる「黒猫」は５位。ただし、４位になっている記事も散見される。（https://11cats.com/feeling/type/cat-handle-ranking/）。割合としては約１０％のようか？

　これだと、黒猫の数が決して少ないという訳ではないが、お目にかかったことはあまりない。ただ、黒猫と言っても、「完全に真っ黒な猫」は、稀少そのもののよう。

　黒い柄の猫は、童謡「黒猫のタンゴ」、ジプリのアニメ映画「魔女の宅急便」でも登場した黒猫「ジジ」である。又、夏目漱石の「吾輩は猫」の吾輩のモデルも黒猫である。さらには、大手運送業社の「ヤマト運輸」の商標も黒猫である。

　「ジジ」は完全に真っ黒であるが、後二者は完全に真っ黒とも限らなさそう。黒猫のタンゴの猫は、その稀少性からして「完全に真っ黒」な黒猫だったのであろうか？　

　黒猫は、欧米で不吉の象徴との迷信があり、１３世紀ローマのグレゴリウス９世が「化けた悪魔」と呼んで、中世ヨーロッパでは魔女の使いとして迫害された過去がある。現在でも、見栄えが良くなくインスタ映えしないためか、捨てられるケースも増えているそう。

　他方、日本では黒猫を、江戸時代「魔除け」「幸運」「商売繁盛」と言われた時期もあり、「福猫」として珍重されていた。ところがその後、欧米から持ち込まれた不吉なイメージが植え付けられている側面がある。

　黒猫の見映え云々はともかくとして、その性格は、一般的に人懐こくて甘えん坊と言われ、又黒色の毛を持つ猫は病気になりにくいとも言われている。

　欧米では、迫害の歴史をもつ「黒猫」が引き取られにくいため、「黒猫の日」を制定している国もある。２００７年のイタリア、２０１１年のイギリスやアメリカがそうである。日本ではペットフード協会が、黒猫に限らず２月２２日を、「ニャー、ニャー、ニャー」とかけて「猫の日」と制定している。

　黒猫に纏わる名曲としては、かって世界を席巻して流行った歌に、黒猫のタンゴがある。原曲はイタリアの童謡。その内容を簡単に言えば「本物のワニorキリン等を上げる代わり、黒猫が欲しいと言ったのに、友達は白猫をくれた。嘘つきとは、金輪際遊ばない。」てな、ことかな。

　これに対して、日本語詞は、恋人のような「黒猫」の可愛い様子を表現するだけである。

　日本語詞のカバーとイタリアのオリジナルは、次のとおりである。

　（１） 黒猫のタンゴ（歌唱/Pink Martini ft.The von Trapps、日本語詞/見尾田みずほ、編曲/小森明宏。１９６９年）

https://www.youtube.com/watch?v=z4OGo36f8tY