諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

自維の連立合意と衆院比例定数削減への余波

 今日は曇り。

 

 今日、急に寒くなった。秋の本格的な到来である。

 そんな寒空の中を「中国東方航空」が飛んでいるのを目撃した。

 このところ、中国機や韓国機がよく飛んでいる。

 

 自維の連立合意を受け、昨日、高市内閣が発足した。維新の連立条件受け入れの1丁目1番地は、衆院比例定数の削減であった。維新は衆院比例定数176人中50名程度の削減を条件にした。

 これに対して、少数政党のみらい&日保議員やⅩの投稿者等から猛烈な批判が沸き起っている。例えば、「少数政党を潰すつもりか」「少数政党の衆院新規参入を妨害するつもりか」(※1)等々である。

 ここまで猛烈な批判が起こるのは、この臨時国会衆院比例定数削減法案が提出され、可決される可能性もあるからであろう。それも、国民代表の「タマキン」さんまでもが、この削減法案に賛成する意向を表明していたのである(※2)。

 

 維新の議員定数削減理由の一つに、「仕事しない議員が多い」ということが挙げられているが、少なくとも、党の存続の有無に直結する少数政党の議員が仕事しないというのであれば、濡れ衣もいいところである。少なくとも、彼らはユーチューブを活用して情報発信等に努めている。むしろ、仕事しないのは大規模政党や中規模政党の議員でなかろうか。というのも、大所帯を奇貨として怠けることも容易に想像できるからである。

 

 維新は「身を切る改革」を党是としているが、例えば、議員定数削減で予算が削減されるという点について、次の小泉秀人一橋大学専任講師の記事は、短期でそうなっても長期で見たらむしろ予算増になっているとのことである。

議員定数削減でムダが減る、は間違い!…北欧での研究結果は維新の主張と真っ向対立 | JBpress (ジェイビープレス)

 端的に言うと、フィンランドスウェーデン自治体事例で、「議員を減らすと、行政に対するチェック機能が弱まり運営比率が膨らみやすい」という研究結果である。

 

 今回の日本での問題は、多様な民意が国会に届けられず、少数の既成政党だけで馴れ合い政治が行われる結果、庶民の多くが徐々に真綿で首を絞められるようになるということである。その好例が「五公五民」(※3)である。

 次の記事にも書いたように、維新は肝心な「身を切る改革」(国会議員の報酬半減等)をせずに、これを党利党略として利用しているように思えてならない。

政権交代と波紋:連立の行方 - 諦観ブログ日記(10月20日)

 

 では、もし、衆院比例定数のうち50人が削減されれば、少数政党がどれほど打撃を被るかの予測について、MZ氏&たいる【選挙・政治】氏のⅩポストは、れいわ・共産が各6票、日保は1票に減るとのことである。

https://x.com/mxyz_jp/status/1979076244026065255

https://x.com/tairu_election/status/1979177502238216330

 これに対し、SUMA氏のⅩポストではれいわ0票共産1票日保1票としている。

https://x.com/orivia_jp/status/1979210050322469018 

 もし、SUMA氏のⅩポストが当たるのであれば、まさに少数政党は壊滅的な打撃を被ることになる。

 

 この点について例えば、2024年衆院選における、次の「れいわ獲得9議席(メモ)」から、当たるも八卦当たらぬも八卦で予想してみる。 

 ❶ 東北B 1議席 佐原若子 27万票、国民民主約39万票、公明約37万票。 

 ❷ 東京B 1議席 櫛淵万里 45万1865票、共産49万8565票。

 ❸ 北関東B 1議席 高井高志 41万9511票、維新約39万票、共産約35万5000票。

 ❹ 南関東B 1議席 多ケ谷亮 47万2519票、共産約44万票、参政約27万票。

 ❺ 東海B 2議席(坂口直人、上村英明50万6112人。共産33万票、日保26万

 ❻ 近畿B 2議席(大石晃子、八幡愛55万7899票。参政35万票、日保29万票

 ❼ 九州B 1議席 山川仁 46万1425票、維新約39万票、共産約28万票。

 

 以上の箇条書きメモと最近の支持率動向から比例議席50減った場合、さすがれいわの0議席はないにしても上記❺~❼の2~3議席、日保は0議席減税日本との分裂の影響)に減じるように予想する。

 なお、参政も激減すると言うⅩの予測も、国民党と共に都知事選以降議席を爆増させている関係上、今や少数政党扱いするのは疑問であり、状況が大いに変わっている。

 

※1 この点、維新が小泉純一郎安倍晋三元首相の流れをくむ新自由主義を標榜している割に、新規参入を妨害する結果へと至るのは自家撞着でなかろうか。

※2 国民民主党・玉木雄一郎氏、定数削減「法案出れば賛成」 - 日本経済新聞。ところが、慎重姿勢へ(https://mainichi.jp/articles/20251020/k00/00m/010/341000c)。

※3 山本太郎・れいわ代表に言わしめれば、「乾いた雑巾から搾り取る」ように庶民から税金等を徴収しているとのこと。

 

 最後に、フィンランドの女性ポップシンガー「Saija Tuupanenサイヤ・トゥパネン)」が歌唱している、次の3曲を紹介して本記事を終える。

 ❶ 「Suvivalssi」(2022年)

https://www.youtube.com/watch?v=6yUqAWVvziw

https://www.youtube.com/watch?v=22_cykPX5C8

 ❷ 「Mustat silmät」(邦題/黒い瞳。2019年)

https://www.youtube.com/watch?v=tjF3cDtS4nI

https://www.youtube.com/watch?v=v-LhD6cdc30(ただし、ボニージャックス歌唱)

 ❸ 「Sinut halaisin」(2022年)

https://www.youtube.com/watch?v=QUVO1Lpma9E

https://www.youtube.com/watch?v=CaPcJkOMJPc