昨日は晴れ。今日はおおむね快晴。
昨夕、「ANA機&チェジュ機」が東方から北方へ飛んでいるのを目撃した。
その様子は次の写真(2枚)のとおりである。
8月5日、日経平均の株価が過去最大の下げ幅・終値3万1458円(前日比4451円の下落)となり、株主や一般投資家等に激震が走った。
それも、7月11日の株価が史上最高額の4万2224円を更新したばかりであった。さらに、先月の1ドル162円だったのが、141円と円高にもなった。GDP世界第4位下での出来事である。
この要因として、❶日銀の利上げによる円高の急速な進行と、❷アメリカの景気後退の懸念(AI&半導体等)から、一般的に株のパニック的売りがなされたとみられている。また、株価下落を❸海外ファンドが主導した可能性も指摘されている(楽天証券の窪田真之チーフ・ストラテジストの見解)。
そして、今後の株の状況について予想は付きにくいが、とあるエコノミスト等は「不況の可能性を意識した方が良い」とか、「景気が悪くなると、株を持っていない人にも影響はある」と指摘し、危惧している。
ところが、翌6日には日経平均株価が3万4675円(反発して前日より3217円の過去最大)に上昇し、8月7日は3万5089円(前日より414円高)と回復している。
この理由としては、内田日銀副総裁が「追加の利上げに慎重な発言」があったからとされてる。この意味するのは、日本経済の実情が「脆弱」であり、「砂上の楼閣」であろうためとの指摘がなされている。
今回の株価大暴落は、「円安だと株高」「円高だと株安」ということを特徴づけている。つまり、株高を維持するためには円安でなければならないということである。しかしこれでは、輸入大国の我が国にあって、庶民生活の向上が一向に望めないのは無理のないことであろう。
今回の株価大暴落は、1987年10月2日(ブラック・マンデイ)に2万1910円と、下落幅3836円になって以来の出来事であった。それも、GDP世界2位(~2009年)下の出来事である。
さらに、1989年バブル景気時代の最高株価3万8915円だったのが、バブル崩壊時の1990年に2万3481円となり、1年で約1万5000円も下落していた。この点、今回の株価暴落の様相とは大分異なってる。
https://www.nomura-am.co.jp/sodateru/stepup/history/1990s.html(1990年代)
https://www.nomura-am.co.jp/sodateru/stepup/history/1980s.html(1980年代)
なお、経済評論家の森永卓郎氏は、今はバブルなので株価大暴落(円安バブルの崩壊)も有り得るとみている。
以上、今回の株価大暴落とバブル崩壊時の株価大暴落を比べてみて、そもそも、今回の異常な株価はバブル崩壊当時の株価と違って、日本経済の実態にそぐうものであるのか否か甚だしく疑わしいということである。
これら株価大暴落について、大阪府出身の精神科医「和田秀樹(64)」さんは、8/6付け同チャンネルにおいて、今回の株安に関する私見を述べている。
https://www.youtube.com/watch?v=N5HPuo-MDf8&t=155s
この和田先生の見解に賛意を表するも、その理由は次の過去記事のとおりである。
日本経済の現状と負担率 - 諦観ブログ日記(2024年3月26日)
簡単に言うと、❶株は必ずしも実体経済を反映するものでない(海外ファンドの介入等による乱高下)。❷株と景気とは別物である(株高だからと言って必ずしも、広く国民生活を豊かになるものでない)。❸株はマネーゲーム(投機マネー)の対象にされている、等々である。
このことは、「円安だと株高、円高だと株安」という妙な言葉にも象徴されてる。と言うのも、バブル期頃までは、企業価値が高まれば「株高」⇨円高になっていたのが、企業価値が減退した「株安」⇨円高になっているからである。
これはおそらく、第2次安倍政権以降の「経世済民」でないまやかし経済政策(別称/アホノミクス)の賜であろうか?
「ブラックマンデー」と今回の大暴落とを一緒にして考えるのも、アフォな話だな。
— 笹山登生 (@keyaki1117) 2024年8月6日
「ブラックマンデー」は、単なる初期システムの誤謬によるもの。
今回の大暴落は、アベノミクス時代から、深く着実に定着してきた「低金利、円安、株価底上げ」のシステムの崩壊に基づくもの。
https://www.youtube.com/watch?v=XfcO8VfhGck
最後に、アルゼンチンの女性歌手「Valeria Lynch(ヴァレリア・リンチ)」が歌唱している、次の3曲を紹介して本記事を終える。
❶ 「Señor Amante」(1985年)
https://www.youtube.com/watch?v=u6T-Vy46XXc
https://www.youtube.com/watch?v=iP4loV6X7Gg
❷ 「Fuera de mi da」(1986年)
https://www.youtube.com/watch?v=otdXn3s-p2A
https://www.youtube.com/watch?v=vVJen2K5i0Q
❸ 「Piensa en mi」(1988年)