諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

上五「五月雨~」から始まる俳句と、その冒頭フレーズの名曲について

お題「わたしの癒やし」

 

 昨日は雨も、今日は曇りのち晴れ。

 昨日は、終日小雨が絶え間なく降り続いていた。まさに、「五月雨さみだれ)」(注1)か?

 今日は、久しぶりに晴れ出した。

 

 そんな「五月雨」の中、昨日、バラの「ピエール・ド・ロンサール」が咲き出そうとしていた。

 その様子は次の写真(1枚)のとおりである。

 今朝の様子は次の写真(1枚)のとおりである。

(ピンク色の豪華な大輪のバラである。淡いピンク色は初恋を想起させようか。しかし、芳香はほとんどない。)

 

 「五月雨」と言えば、俳聖「松尾芭蕉」の有名な俳句に、「五月雨を  集めて涼し  田川」があったような?(*'ω'*)

 いや違った「長良川(岐阜)」だったか。これも違う。正解は「最上川(山形)(注2)。・・・待てよ、その他にも、これまで習い覚えたのと、何かが可笑しいような。

 もしかして「集めて涼し」でなく、「集めて早し」が正解なのでなかろうか。

 この点、次の記事によれば、「涼し」も「早し」もいずれも正解とのこと。(@_@)

https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/12912

 というのは、当初、松尾芭蕉は「涼し」と詠んだところ、後に「早し」(奥の細道)に推敲し直したとのことである。

 

 確かに、全国的には、最上川富士川(静岡)や球磨川(熊本)と並ぶ日本三大急流の一つであることから、「集めて早し」の方が通じやすい。いやそれ以上に、急流の様がありありと表現されているので、こちらの方がより優れた俳句と言われている。

 しかし、この句が詠まれた地元の山形県大石田町住民(人口約6600人)にとっては、おそらく最上川のもたらす涼しい風の方が、より豊かな初夏の風情を感じるであろう。そのため、「集めて涼し」の方が良さそうにも?

おおいしだものがたり 第三話 松尾芭蕉の来町と最上川:大石田町公式ウェブサイト

 

 「五月雨」に始まる歌については、次の「初恋」(歌唱・作詞・作曲/村下孝蔵、編曲/水谷公生。レコード売り上げ52.6万枚。1983年 )というポップスの名曲がある。

https://www.youtube.com/watch?v=fjWIQmo-nqE

https://www.youtube.com/watch?v=fiWtTAQdQRo

https://www.youtube.com/watch?v=dArLuLHYBGQ(但し、島谷ひとみ歌唱。2007年)

 

 この歌では、冒頭フレーズが「五月雨は緑色」と唄われている。しかし、「五月雨」云々は曲名そのものから分からず、歌ってみて初めて分かるというものである。

 なお、当初のデモテープ版は、歌詞が全く違っている(村下孝蔵 初恋(デモテープ) - YouTube)。ヒットには、歌詞も重要なのである。

 そして、そうこうするうち、ついつい五月雨は緑色  悲しくさせたよ  一人の午後は(^^♪と、口ずさむ気持ちになって来た。(*'ω'*)

 

(注1)

 五月雨の意味は、❶「陰暦5月ごろに降り続く長雨。梅雨」と、❷「断続的にいつまでもだらだらと続くことの例え」(goo辞書)がある。

(注2)

 松尾芭蕉が旅した「奥の細道」のルートは、江戸を出発し、東北や北陸を経て、長良川の流れる大垣(岐阜)、そして伊勢(三重)へと、である。