今日は曇り時々晴れ、夕方に一時雨。
台風接近中のためか、風が強く厚雲も拡がっている。
台風10号 8日日曜 関東に最接近へ 荒れた天気のおそれ 雨や風のピークは?(tenki.jp) - Yahoo!ニュース
そんな中、今朝、「日航機」が雲に見え隠れしながら飛んでいた。
その様子は、次の写真(5枚)のとおりである。
はじめに
それにしても、世の中には面白いことが多くあるよう。それは、前回に取上げた「弱小ブロガー」という言葉、そして、今回取り上げる「ブロガーカースト」という言葉である。このような言葉は、マスコミ等が用語として使用しない限り、単なる「ネットスラング(net slang)」のままに終わってしまうだろう。
なお、デジタル大辞泉(weblio辞書)によると、インターネットスラング(internet slang)とは、「インターネット上のBBS(電子掲示板)やSNSなどで発生し、使用される俗語。「ググる」「コピペ」「リア充」など。ネットスラング」としている。その他の事例には「ネットカフェ難民」もある。
ネットスラングから生誕し流布された「上級国民」
そんな「ネットスラング」に由来して生まれた用語として「上級国民」がある。「2019ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされたほどに、現在でも定着して、市民権を得ている。
この「上級国民」については、次の過去記事を書いていた。
ネット上話題になった「上級国民」問題について(私見) - 諦観ブログ日記
真夏の不祥事続発記事に接して、「上級国民」問題等あれこれと! - 諦観ブログ日記
「上級国民」がいるのなら、「中級国民」や「下級国民」もいるはずであろうが。
この点、「下級国民」については、次の「上級国民/下級国民」(橘玲著)の刊行書物(発売1カ月で10万部突破)から、認知されるようになった。
上級国民/下級国民の通販/橘 玲 小学館新書 - 紙の本:honto本の通販ストア
しかし、不思議と「中級国民」についてはその用語に触れた書物等を目にしないし、又聞いたことがない。
思うに、中流階層民の下流階層民への転落現象が甚だしい昨今、「中流階層民=中級国民」と捉えてもよいような気もする。
中間層が下流へ転落!? 日本を襲う新格差社会の闇 | 日刊SPA!
日本人は「1億総中流」崩壊の深刻さを知らない | ワークスタイル | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
退職金も貯蓄もあてにならない「高齢者貧困」の実態 : 深読み : 読売新聞オンライン
「上級国民」という言葉は、下級国民を含めた一般国民(中級国民)に比べて特別優遇されているのでないかという素朴な一般市民感情から流布されるようになった。それは、東京・池袋暴走事故における「上級国民は逮捕されないのか」とのSNS等の大拡散からである。
その特別優遇は、反面でそれを受け得ない人々にとって不公平だと受け止められるであろう。つまり「依怙贔屓」でないかという感情である。
「ブロガーカースト」って?
では、本記事のタイトル「ブロガーカースト」って、何であろう?
この用語も、上記「上級国民」同様に、ネットスラングのような気がする。
「ブロガーカースト」という言葉は、次の記事によれば、ブロガーの収益面からの序列を考えて生み出されている。
【格付】ブログ収入でわかるブロガーカースト!あなたはどのレベル? | ブログ部
そして、そのカーストの底辺部分にいるブロガーを弱小ブロガーと見ているようか。
「カースト」とは、元来インドで生まれた社会的身分制度で、❶バラモン(宗教的な支配者階級)、❷クシャトリア(貴族or武士階級)、❸ヴァイシャ(市民)、❹シュードラ(労働者)の階級構成を指す。
ところが、現代の日本社会でも、そのカーストに準えて、例えば「スクールカースト」「タワマンカースト」「ママカースト(ママ友ピラミッド)」の用語が使用されている。
また、カースト関連用語の使用は日本だけに限らない。例えば、フランスの経済学者「トマ・ピケティ」教授は、「バラモン左翼(左派政党を支持するようになった高学歴層)」という用語を創設している。
トマ・ピケティ「欧米の左派政党は庶民ではなく、もはや高学歴者のための政党となった」 | 左派政党から庶民が離れたのは、左派政党の責任だ | クーリエ・ジャポン
しかし、「ブロガーカースト」で言われるカーストの意味は、上記で使用されている 「カースト」と違うようか。つまり、支配・被支配又は優越・劣等意識の関係をファクターとする「タワマンカースト」等とは大いに異なる。
端的に言うと、「ブロガーカースト」とは単なる収益面から捉えた階層序列に過ぎないのである。と言うのも、ブロガー同士間に社会的な接触関係が窺えないから。
まぁ~、例え、ブロガーの中には優越・劣等意識を抱く者がいたとしても、それにより、他を見下すブロガーは少ないであろう。
「弱小ブロガー」の憂い
前回(1)の記事で、弱小ブロガーとは、アクセス数が、最低1日50pv以内か、多くて1日100PV(月3000PV)以内、又は、最大限見積もって月1万PV未満にあるブロガーを指すとするブログ主さんらの一応の目安を紹介した。
今回、前記「ブロガーカースト」命名のブログ主さんは、初級レベルの収益である月1万円未満のブロガーを弱小ブロガーと捉えているのだろう。
前回、これらの点について、収益を目的としないブロガーにとっても、一つの指標として参考になると思った。しかし翻って考えるに、そもそも論として、ブログを一般公開しないブロガーもいれば、ただ自己の日誌記録として残すのみで、アクセス数にはほとんど拘らないブロガーも少なくないはずである。
そうすると、そういうブロガーにアクセス数が少ないからと言って、「弱小ブロガー」として位置付けるのも酷であろう。と言うことは、「弱小ブロガー」の概念は収益を目的とするブロガーに限定すべきということである。つまり、収益を目的としないブロガーには、弱小も最強もないということである。
このことに関して、はてなブロググループに「弱小ブロガーら(参加者81人)」 という非公式グループがあり、その趣旨には「ブログを始めたばかりの人、PV数がほとんどない人、売れないアフェリエーター等大歓迎」とある。ここでの「弱小ブロガー」は収益目的の有無如何を問うていない。しかも、このグループ参入のブログ主さんの中には、とても「弱小ブロガー」と言えない人もいそうである。
なお、一応「おいどん」もこの非公式グループに参加しているが、参加したからと言って、PV数が増加するものでないよう。(>_<)
ただ、「弱小ブロガー」という言葉がネットスラングにしても、何らかの差別的な意味合いで使用されるのであれば、憂慮され得るべき問題を孕むこととなる。(-_-)
この点、前記のブログ主さんの記事を拝見しても、そのような意味合いは全く窺えなかったので、何ら憂慮され得る問題を孕むものでないだろう。いやむしろ、ブロガーにとっての一つの目途とすべき指標を呈示してくれたことと思って感謝すべきか。(^-^)
おわりに
これまで、「ブロガーカースト」や、その底辺部分に位置すると思われる「弱小ブロガー」についていろいろ考えてみた。その中で、両者はアクセスによる収益面から、ブロガー序列を階層的に一応の目安として考えられたネットスラングであるということを述べて来たつもりである。
確かに、ネットスラングであっても「上級国民」のように、市民権を得たスラングもある。しかし、「弱小ブロガー」等が市民権を得る確率は少ないのでなかろうか?と言うのも、ブロガーの中には収益目的を一顧だにしないブロガーも一定数存在するからである。
ところで、ブロガーを長くやり続けるための障害としては、一応、次のようなことが考えられる。
❶ 収益目的だと、所期する収益が見込めない場合は、ブロガーを辞める確率が高くなる。
❷ 収益を目的としないブロガーにしても、ブログ作成等に無理をするようになれば、いずれは苦痛となり、フェードアウトせざるを得なくなろうか。
❸ 収益目的の有無を問わず、どこか知らないところで、ブログ記事の丸パクリがなされると、「やってられない!」という気持ちになろうか(悪用のリスクを含めて)。
最後に、恒例のレトロな名曲(オールディーズ)を紹介して、本記事を終える。
それは、アメリカ人歌手の「Earl Grant(アール・グラント)」が歌唱していた、次の「TILL THE END OF TIME(THE END)」 (1958年)である。
https://www.youtube.com/watch?v=8DegVjPeZ1w
https://www.youtube.com/watch?v=HUhIyqIjF48