諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

花鳥風月&埋もれた名曲を探す旅(13)~If I never sing another song( 歌ある限り)~

お題「わたしの癒やし」

 昨日に続き、今日も快晴。

 作夜の熱帯夜と本日の猛暑日と、大変過ごしにくい毎日が続いている。

 

 

はじめに

 

 今回は、しばらく記事から遠ざかっていた「花鳥風月&埋もれた名曲を探す旅」シリーズの続きを書くことにする。

 「花鳥風月」については、最近の真夏下で見られた「花や鳥」等自然の様子の写真である。

 「埋もれた名曲」については、かって多くの有名歌手がカヴァー曲して唄っていたものである。

 本記事の核心は、とある「名曲」の競作等(カヴァー曲)を通じて、世界的有名歌手の歌唱方法等から感得される印象を各々比較し、個人的感想を吐露することにある。

 その名曲とは「If I never sing another song」である。ドイツ語版は「illusionen」。

 日本では、「歌ある限り」として唄われている。

 

花鳥風月(花鳥につき、いずれも8月12日撮影分)

 

❶ マリーゴールド(写真1枚)

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マリーゴールドはオレンジ色のものが多いが、幸い、数の少なかった赤とオレンジの2色ものを、本年にホームセンターで購入したのが咲いた。)

マリーゴールドとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版

❷ ジニア(オレンジと黄色の写真各2枚)

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(ジニアは本当に花持ちが良い。いつまでも花が枯れることのないようである。)

ジニアとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版

❸ ヒバリ(写真3枚)

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(目立たぬ真夏のヒバリは健在である。しかし、鳴き声は聞こえない。)

真夏のヒバリ(雲雀)に寄せて! - 「余所(ヨソ)事でない」ブログ日記

❹ ハクセキレイ(写真2枚)

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(妙に白っぽい、ちょこまかしていた「セキレイ」を見つけた。)

異様な姿の「鳥」、目撃も!(>_<) - 「余所(ヨソ)事でない」ブログ日記

❺ 8月9日の「月」と13日の「火星」(写真計2枚)

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(月につき、当初は薄雲がかかっていたものの、深夜に薄雲が取れた時に撮影したものである。「火星」については、午後11時前頃から南東方向で最近いつも見られる。ただ、南東の空で赤い星が煌々と輝いているから「火星」と判断しただけで、「火星」か否かの確信は持てない。http://www.sci-seum.kita.osaka.jp/question/text/index.phtml  )

「月」接近の「火星」を眺め、名曲を聴くと! - 「余所(ヨソ)事でない」ブログ日記

 

埋もれた名曲( If I never sing another song)

 

(1)名曲「歌ある限り」を探索

 

  ユーチューブ検索をして、埋もれた名曲を探すうち、「中山エミ」さんが歌唱している、次の「歌ある限り」を見つけた。

https://www.youtube.com/watch?v=WUpTeVx-FKs

 

 非常に良い曲であったので、この曲に関する記事をネットググりした。しかし、この名曲に関するネット記事は少ない。そこで、当該曲のユーチューブ上に記述している事項を含め調べると、次のことが判った。

  その歌は、「作曲/ウド・ユルゲンス、日本語詞/なかにし礼」。元々の題名は、ドイツ語が「アレクサンドラ」が作詞した「illusionen」、英語は「ドン・ブラック」が作詞した「If  I  Never  Sing Another  Song」とのことであった。

 そして、日本語詞は、英語詞を元にして「歌ある限り」とされたようである。

 なお、作曲者の「ユルゲンス」自身も作詞していたようであるが、その元々の題名は不分明。又、作曲年についても特定困難であった。多分、1960年代の後半なのか?

 

(2)世界的有名歌手のカヴァー曲(7選)

 

(ドイツ語詞の曲名「illusionen

 ❶ ドイツ人歌手「アレクサンドラ」歌唱分(作詞/アレクサンドラ。1968年)

https://www.youtube.com/watch?v=jWuyGc9jEXM

(以下、英語詞の曲名「If  I  Never  Sing Another  Song」)

 ❷ イギリス人歌手「Mat  Monroマット・モンロー」歌唱分(1977年)

https://www.youtube.com/watch?v=52_dfbbjPlM

https://www.youtube.com/watch?v=hHo0Y-Q_F_4

 ❸ アメリカ人歌手「Sammy  Davis Jr.(サミー・デイヴィス・ジュニア)」歌唱分(1978年)

https://www.youtube.com/watch?v=LUlLP23VH_0

 ❹ 「Donna  lynton 」歌唱分

https://www.youtube.com/watch?v=DxClxHylLdY

https://www.youtube.com/watch?v=hpsZq2M9ioE(伴奏がディスコティック調)

 ❺ イギリス人歌手「シャーリー・バッシ 」歌唱分(1978年)

https://www.youtube.com/watch?v=adiR2L_jq1E

 ❻ イギリス人歌手「Julie  Rogers(ジュリー・ロジャース) 」歌唱分

https://www.youtube.com/watch?v=nRTcF3U_wxU

https://www.youtube.com/watch?v=qXZIQ_sXm6M

https://www.youtube.com/watch?v=jiSwVgdq3c0

  ❼ オーストリア人歌手(兼作曲者)「ウド・ユルゲンス」歌唱分(1974年)

https://www.youtube.com/watch?v=Y6X1CxJQquA

 なお、以上のカヴァー曲は、まとまった詳細なネット記事が見つからないため、最初のリリース年等について不分明な部分がある。例えば、上記❺は1976年か。

 

(3)上記カヴァー曲(7選) における各歌唱等の雑感

  

 この曲の構造は、A(第1小楽章)、A‘(第2小楽章)、転部分であるB(第3小楽章)、そして、その繰り返しとも言えるB‘(第4小楽章)からなっている。

 曲の長さは、歌詞1番、2番を通して約4分である。但し、上記(2)❸のデイヴィスは、第4小楽章をリフレインさせている関係もあり約5分となっている(以下、番号の「上記」部分表示は省略)。 

 この曲の特に素晴らしいところは、第3、第4小楽章の転部分のメロディの繰り返しである。そこが聞かせどころであるので、リフレインすればするほど聴き手に感動を与える。現に、❷、❸、❹の「 lynton」の歌唱 は、第4小楽章をリフレインさせている。

 

 この曲のイントロについて感想を述べると、短いイントロの後すぐに歌い出しが始まっている中で、❷のイントロが一番印象深い。それは歌い出しへの合図とも言える「ダン」音が入っているからである。さらには、❸の歌の中で、ピアノの伴奏の高音が、時々入っているのが聞かれるのも印象的である。

 

 歌唱方法については、❹と❻が大変印象的である。とりわけ、❻のロジャースの歌唱方法は最高である。なぜなら、歌詞一つ一つを、すべてにわたって丁寧にイントネーションを付けながら歌い上げているからである。ただ、第4小楽章のリフレインがないのは悔やまれるが、これは編曲者の責任である。

 ❺のシャーリー・バッシは、第1、第2小楽章部分について、帰り来ぬ青春」の歌唱でみせた素晴らしい歌声が少し控えめであるのが残念である。世界的知名度抜群であるだけに、である。まぁ~それは、編曲者の責任が多少あるのかも知れないが。

想ひ出の名曲を辿るジェットの旅(11)~「帰り来ぬ青春(Yesterday、when I was young)」~ - 「余所(ヨソ)事でない」ブログ日記

 ❼のユルゲンスの歌唱について、やはり作曲者と歌い手とは乖離がみられるようか?作曲者と言えども、歌い方に多少物足りなさが感じられるのである。この曲は、最高の歌い手があってこそ、後世まで歌い継がれる曲であるという見本を示してくれているよう。

 ❶のアレクサンドラのカヴァー曲については、イントロを含め、伴奏が良くないようか。と言うのも、伴奏が歌の引き立て役になっていないと思われるからである。

 

 以上から、「おいどん」の一押しは❻のロジャースのカヴァー曲である。次いで❹のカヴァー曲となり、3番目に❷のモンローのカヴァー曲の順番になろうか。

 

おわりに

 

 「If I never sing another song( 歌ある限り)」は、メロディが2種類とシンプルな曲である。また、曲の長さも、現在流行りの音楽にあって、約3、4分いようか。

 しかし、次の記事によれば、ヒット曲に3分~5分が多いのは、「生理的」と「歴史的」な二つの理由があると指摘していることから、短いことが、即良くないと言うのでもなさそうである。

人が快く感じる曲の長さは数千年前から決まっていた? ヒットソングの多くが3分~5分である理由 | citrus(シトラス)

 

 そう言えば、レトロな歌謡曲等にしても、2分半~3分少し超えの長さが主流であったのが、やがて、3分後半~4分少し超え、その後は、4分台が当たり前になり、そして、5分少し超えも散見された。

 そのことはまた、おそらく、現代人の心境が、以前とは比べ物にならない程、複雑に変化し、その心の深層が曲に反映している側面もあるだろう。と言うのも、昨今、シンプルな曲がほとんどみられないからである。

 

 昨今、往年のようなヒット曲が少ないのは、老若男女を問わず、又、歌の上手、下手を問わず、誰もが口ずさめる歌がほとんどみられないのが、その要因の一つだと思われる。つまり、シンプルな歌がないから、誰もが唄えるヒット曲が少ないとも言えるであろう?

 

 それにしても、先だって亡くなられた大俳優「渡哲也」さん歌唱の「くちなしの花」(約3分半の曲)が、累計150万枚を超えるミリオンセラーだったと知るにつけ、シンプルで、老若男女を問わず、又、歌の上手・下手を問わない、誰もが口ずさめる歌だったことが大きな要因と思われる。その点、如何であろうか?

 そのことは、果たして、ヒット曲増産への一つの指標になり得るだろうか?

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