諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

薄曇を通してぼんやりと見えた「半月」って、「上弦の月」なの!

 昨日は曇りも、今日は雨のち曇り。

 昨日は蒸し暑かったものの、今日は涼しい。

 

 昨夕は薄曇りが空一面に拡がっていたものの、偶に晴れ間も見られるかを、期待していた。しかし、駄目であった。と言うのも、昨夜は「上弦の月」が見られる日であったからである。

 では、昨夜の「上弦の月」に、なぜ、ひどく拘ったかと言うと、昨日が「下旬」であったからである。

 「上弦の月」は、「下弦の月」と同様に「半月」である。そして、両者の違いについては、これまでも次の記事を書いて来た。

「八十八夜」を彩る「上弦の月」と「牡丹の花」 - 「余所(ヨソ)事でない」ブログ日記

 

 その中で、「半月」の名称由来について、「月の前半(上旬)が上弦の月で、月の後半(下旬)が下弦の月」との説があった。この見解によると、昨夜の「半月」は「下弦の月」となろう。

 また、昨日の次のネット記事にも、同じようなことが書かれていた。

今日はいわゆる「上弦の月」の半月 見える時間、名前の由来は?(ウェザーニュース) - Yahoo!ニュース

 そこで、その「半月」の状況を、是非とも確かめたかったのである。

 

 作夜、薄雲を通してぼんやりと見えた「半月」は、次の写真(3枚)のとおりである。

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(夜空一面に拡がっていた薄雲にも濃淡があり、そのような状況下、「半月」の撮影に最適だと思われた薄雲の様子を見計らって撮影した。一時は、「半月」の形状が見られなかった状況もあったが、「半月」に近い状態の写真撮影に成功したのは、幸いであった。)

 

 「上弦」「下弦」とは、読んで字の如く、「半月」の弦部分が「上」か「下」かということであるが、その状態は、東方の空で見る場合と、西方の空で見る場合とで異なって来る。そのため、見える方角の一点をとって、これは、「上弦の月」とか「下弦の月」とかの判断がし難い場合もある。さらに、迷いやすいのは、「半月」が上空で垂直になって見えた時である。この場合は、弦部分が右か左かで区別する方法もあるが、一般人にとってはこんがらかってしまう。

 

 結局のところは、西方の空で見える「半月」の弦部分が、上か下かで決める説(名称由来)の方が一義的かつ明確である。でないと、今日において、上旬に見える「半月」が「上弦の月で、下旬に見える「半月」が「下弦の月」だとすると、昨日の「半月」は「下弦の月」になってしまうからである。つまり、同じ「半月」なのに、「下弦の月」が異なる形状になると言うことになる。但し、実際上は、上旬に見える「半月」が「上弦の月」で、下旬に見える「半月」が「下弦の月」の場合が多いようか。

 

 そうであれば、上弦の月」や「下弦の月」の名称は、同一の「半月」形状に付すべく、前述の名称由来説が画一的でベストになろうか。ただ、半月の名称由来がどうであったかという見解の相違であるので、それは、歴史的に変容して行ったことも考えられようか(月を基準とした太陰暦から、太陽を基準とした太陽暦に変わることによる変容。そして、それを旧来どおりのまま、一般の人が誤用も?)(-_-;)

 なお上弦の月」や「下弦の月」に関して、解かり易く図解入りで解説している、次のネット記事を見つけた。但し、この記事では、半月の直線を弦と呼んでいるのでなく、半月そのものを弦と呼んでいると言う。

上弦の月,下弦の月 [物理のかぎしっぽ]

 

 それにしても、思うに、そもそも「上弦の月」が「下弦の月」に比べ、昔から、多くが歌の題材等になっていたのは、夕暮れ頃、人々がその「半月上弦の月」を目にする機会が多いからでもあろうか。しかし、現代社会にあって、真夜中でも生活活動(コンビニ、深夜カラオケ等の隆盛)が旺盛な昨今の状況下、「下弦の月」も人目につく機会も多いよう。

 そのため、2013年に、ガールズバンドの「SCANDAL」が唄っていた、次のロック曲「下弦の月」も見られるようか?(-_-;)

https://www.youtube.com/watch?v=IG50N6TjJA8

 よって、一般の人にとっては、その両者の区別をこんがらがる場合も多くあろう。

 

 最後に、昨日、待ちわび、やきもきして「tweet投稿」した「SNS」を掲載して、本記事を終える。

 

(あとがき)

 今回、本記事を書く動機としては、「半月」が「上弦の月」か「下弦の月」かについて、一般人として、その見分けが難しい場合があり、それなら、単純に「上旬に見られる「半月」は「上弦の月」で、下旬に見られる「半月」が「下弦の月」とならないかを考えて見た。

 しかも、その名称由来説もある。もし、そうであれば、それらの判別に苦慮することはない。

 ところが、昨日の「半月」を見て、その単純な判別方法の考案が微塵にも打ち砕かれた。結局、旧暦と新暦における「半月」に関する名称由来説から来るものであることが解かった次第である。(-_-) (-_-;) ⇨(>_<)