諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

スズメとジョウビタキの「時事談義」譚~「コンビニ問題」~

お題「最近気になったニュース」

お題「これって私だけ?」

 

 今日は雨。

 

 今回、次の写真(6枚)にあるスズメSparrow)とジョウビタキDaurian Redstart)に、現在問題となっている「コンビニ本部とコンビニ加盟店オーナー」との騒動を語ってもらうことにする。

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(以上、11月28日撮影分)

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(以上、12月4日撮影分)

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(以上、12月20日撮影分)

 その話題は、田舎の田んぼを根城にする小鳥として、都会の話であり、田舎には馴染みがないように思われる。しかし、都会で起こった出来事は、やがて田舎でも起きるのが世の常であろう。

 それは、世界に目を転じれば、欧米で起こった出来事は、やがて日本でも起こっている歴史上の事実と同じ構図である。グローバリゼーションの波がその好例である。

 話は少し飛躍するが、いじめ問題にしても、同じようなことが言えるだろう。人間社会は、常に、誰かをターゲットにして弱い者叩きをするシステムが構築されているようである。ムラ社会にみられるような組織維持のメカニズムは、絶えずスケープゴートを内包・再生産して、一部排除しながら、その体制を強固に保持していることが窺えようか。よって、自分だけは絶対に虐められないという保証はないであろう。

神戸「教師間いじめ」の事件化が秒読み、兵庫県警が任意聴取 | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン

 

 そういう社会には、「ウイン・ウイン」でなく、「ゼロサム」又は「マイナスサム」関係が往々にして見られるよう。

 その好例の一つが、今回、時事談義の内容となる「コンビニ問題」である。

 なお、この「コンビニ問題」について、元コンビニオーナーの「三井義文」(63)さんが、以前「衝撃コンビニの現場!」のユーチューブ番組で盛んに取り上げていた。

三井義文の顔画像や経歴は?れいわ新選組が元セブンイレブンオーナーを擁立

 

 では、まず、物語の登場役として、上記写真のジョウビタキを「ジョウ」と略称。スズメ2羽の内、1羽は「チュン助」、もう1羽は「チュン子(上記写真中、ジョウやチュン助の方に顔を向けている方のスズメ)と役名を付け、彼らの会話等を紹介する。

 

ジョウ

 東大阪セブンイレブンコンビニ店で、本部から、当月29日に、コンビニ契約の解除でオーナーの「松本実敏」さん(58)に立ち退きの通告があったと言うが、どうなんだろう。解除の理由は、❶客からの苦情と、❷オーナーが本部等をSNSを通じて繰り返し批判したからとのことである。

 勿論、オーナーはこれに不服で、法廷闘争をも辞さない構えのようである。現在のところ、本部は、契約解除の具体的理由を述べていない。

セブン、東大阪の店と契約解除へ 店主は独自営業の方針(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

セブン “客の苦情多い” 東大阪市のオーナーとの契約解除へ | NHKニュース

 

チュン子

 確か、オーナーである「 松本実敏」さんって、コンビニの「脱24時間営業」の流れを作った「コンビニオーナー」として、全国的に知名度を上げた人よね。

 

チュン助

 そうすると、コンビニ本部にとって、「フランチャイジー」としては好ましくない存在と考えていることは間違いないようか。おまけに、元日休業の強行を表明する「物言うオーナー」では、他加盟店に波及する悪影響が大きい。本部としても、将来のコンビニ戦略の展開に狂いを生じさせ兼ねない、重大な事態と捉えていたとしても不思議はないだろう。

時短営業セブンの契約解除へ オーナー訴訟検討、営業は継続(共同通信) - goo ニュース

 

ジョウ

 確か、今月20日にオーナーの接客改善がなければ、本部は31日に解除する条件通知をなした上で、双方の弁護士同士が話し合ったそうな。しかし、結局話し合いはつかず、31日に契約解除されるとのことである。その話し合いの具体的内容は報道されていない。思うにどうも、本部側は、接客改善云々を度外視して、契約解除ありきの結論(信頼関係の破綻)であったようか?というのも、改善の様子をみる時間的余裕さえ与えず、また、オーナーの言によると、接客改善について、これまでも、何ら本部からの接客改善の是正指導がなされなかったようである。

 また、オーナーは、接客対応についても、多くがカスタマーハラスメントのようなクレームに対して言い争ったものであると言う。

“時短”東大阪オーナーと31日で契約解除へ セブン‐イレブン | NHKニュース

東京新聞:セブン時短店 契約解除通告 東大阪本部「客の苦情多い」:経済(TOKYO Web)

 東京新聞:セブン、時短店の契約解除 物言うオーナー排除か:経済(TOKYO Web)

 

チュン子

 でも、本部はそれとは別物といっているよね。だいいち「 松本実敏」さんには、接客の態度が悪いという評判が多くあるようだね。その具体的なことは次の記事に書いている。他方、コンビニ加盟店ユニオンの見解は、「松本さんが見せしめにされている」と反論もあるけど、まぁ~、組合としては組合員を守るためにあるから、そういうことになるんだろうね。

 セブンイレブン大阪南上小阪店オーナー松本実敏の評判がヤバい!クレームの嵐!1700万違約金、契約解除

 

ジョウ

 それもあろうが、むしろそれ以上に、コンビニ加盟店のオーナーは商売上過酷な環境に置かれているのも間違いないようである。例えば、売上金の多くが本部に納めなければならないとか、長時間労働で心身ともに疲弊しているコンビニオーナーがいるとか、必要もないのに本部から商品(クリスマスケーキ、お節料理、おでん等)を押し付けられるとか、消費期限切れの弁当等廃棄費用は店舗持ちとか等、オーナーは、本部と対等であるべきはずなのに、隷属しているのが問題点として挙げられている。

 

チュン助

 しかし、そうであったとしても、フランチャイズ契約を締結するときから、コンビニオーナーはそのことを十分了解して契約したのではないのか?それなのに、経営の調子がおかしくなってから、ああーだ、こーだと言うのは、今の世の中にあって、フェアでないような気がする。どうだろう?しかも、当初から何も言わずに、何年か以降に不満を述べるオーナーが多いようである。

 

チュン子

 コンビニ加盟店オーナー組合である「コンビニ加盟店ユニオン」にしたって、その組合員は、全加盟店主の内の少数(約200店)であって、大部分のコンビニ加盟店オーナーは、本部のやり方を支持しているようにも思われるんだが、違うのだろうか?

 次の店舗グラフ数は、当該主体のセブンイレブンが約2万店舗ファミリーマートが約1万6000店舗からすると、例え、何店舗をも併有するオーナーがいたとしても、1、2万人以上は組合員でないように推察されないだろうか。

コンビニ店舗数の現状をグラフ化してみる(最新) - ガベージニュース

 

ジョウ

 しかし、オーナーの中には、不満はあっても、本部の圧力に負けて声を挙げられない者も相当数いるんじゃないだろうか。本部を支持する人はいたとしても、その人らは、左うちわ状態の裕福なオーナー(何店舗も経営)とか、地の利の良い都会の大儲けしているオーナーであり、半分くらいは、青色吐息状態でも、何とかなるというオーナーが多いのでないだろうか?いやむしろ、ひょっとすると、組合費上納等活動費の捻出損得勘定を考慮して、割に合わないと言うオーナーもいるかも知れない。

 それにしても、本部は、本当に地の利がよく大儲けできる店舗であれば、直営店にするのが一般人感覚であろう。

 

チュン子

 であっても、「コンビニ加盟店ユニオン」の組合員数が、余りにも少な過ぎはしまいか。このことは、基本的には、例え、圧力があったとしても、フランチャイザーの本部は良くやっていることの証左になるような気がする。どこの組織でも、不満分子はいるものであろう。

 

チュン助 

 まぁ~、どこの組織でも、自分の経営能力のなさを棚に上げて他人のせいにし、身勝手な者もいようか。

 

ジョウ

 そんなことはないだろう(ここで、激怒露わにして!)。例えば、セブンイレブンなんかは、ブラック企業大賞の受賞歴があるにもかかわらず、今回も、電通三菱電機同様、同賞を重ねている。このことは、超大企業のおごりを示す証左とも言えよう。本来なら、大手マスメディア等は、このことを大々的に報道して、コンビニオーナーの待遇改善に資すべきなのに、多分、商売上の不利益(広告宣伝の不提供)のことを考える余り、抑制的になっているようだ。これでは、今後共、何度でも繰り返すだろうし、現に繰り返している。(-"-)

ブラック企業大賞2019に「三菱電機」 新入社員の自殺で上司が書類送検などが理由(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース

 

チュン助、チュン子

 それはそれで良いのではないか。コンビニ本部も、生き残りをかけて血のにじむ思いをして経営戦略を賭けて死に物狂いで戦っている。今は、昔と違い、経営を誤ると即倒産しかねない厳しい世の中である。所謂、弱肉強食の新自由主義社会である。そんな中、甘っちょろいことをするわけには行かないだろう。そんな社会を変えたいなら、政治に文句を言ったらどうか。以前、どこかの政党の女性政治家が「1番でないといけないのか!」と言ったようだが、欧米を見ても、1番と2番以下では雲泥の差がある。ゴルフの獲得賞金も、それを物語っているでないか。とにかく1番でないと意味がないのである。

 

ジョウ

 バカな(ここで、怒り狂ったように!)!現に、コンビニオーナーの中にはこれまでたくさんの人が自殺したり、家族が崩壊したり等している。しかも、ドミナント方式と言って、近くに同じ店を出店して、従来店舗のオーナーを窮地に落とし込んでいるではないか。これは、普通の人間がやることとは到底思えない。まさに、悪徳商法まがいのようなことを、本部は推進して来ているかのようである。それを、弱肉強食として済ませられて良いものなのか?だったら、もっとオーナーに経営の自由裁量を許しても良いだろう。なのに、今回のようにそれを許さず、本部の方針に反したから、即契約解除とは、ちゃんちゃら可笑しい・・・。(-_-メ)

 

チュン助、チュン子

 今の世の中はそんなもんだろう。高度成長期までの温情豊かな時代は完全に終わっている。文句があるのなら、現・自公政権に言ったらどうなのか。せめて、フランチャイズを制定してもらって、コンビニオーナーを保護するようにしてもらったらどうなのか。それができないのなら、仕方がないではないか。あくまでも、自己責任、自己責任だから。

asahi.com(朝日新聞社):加盟店守る法律、必要か FC店主と本部側が対立 - 経済を読む - ビジネス・経済

 

ジョウ

 何をー!😡

 

ここで、怒りが頂点に達した「ジョウ」は、「チュン助とチュン子」に飛び掛かり、取っ組み合いの大喧嘩が始まる。「チュン助」らはびっくりするも、怯むことなく応戦する。「ジョウ」の体長は15.5㎝体重20g。これに対し、「チュン助」の体長は15㎝体重27g。「チュン子」の体長は14㎝体重18g。両者らに、体長や体重差において、ほとんど変わりがなく、「チュン助」らの方に喧嘩の勝ち度合いが高いように思われた。ところが、「ジョウ」は、シベリヤ方面から飛来した冬鳥らしく、動きが機敏で勝気な性格が幸して、両者の戦いは五分五分であった。結局、勝敗はつかなかった。

 

ジョウ 

 (息を切らしながら)

 いずれの言い分が正しいか、コンビニオーナーの「松本実敏」さん(58)が検討している「地位確認訴訟」の推移を、見守ることにしようか。

 

チュン助、チュン子 

 (疲れた様子で、異口同音に)

 そう、すっか!

 

(・・・そうこうしているうちに、場違いにも、何故かしらどこからか、「Kiroro」が唄う「もう少し」という曲が聞こえて来た。)(-_-;)

 https://www.youtube.com/watch?v=YqourNZ_5fM

 

grk1.hatenablog.com

 

(追記1)

 12月31日、曇り。

 大阪のセブンイレブンオーナー「松本実敏」さん、来年1月6日に仮処分申請の方針と!

大阪の時短営業セブンが閉店 地位確認など求め仮処分申請へ(共同通信) - goo ニュース

 

(追記2)

 令和2年1月7日、雨後曇り。

 セブンイレブン・オーナーの月収が26万円なのか?との記事も!(>_<)

セブンイレブン、業績好調なのに大量閉店の闇~月収26万円で疲弊するオーナーたち=栫井駿介 | マネーボイス