今週のお題「クリスマス」
昨日は晴れも、今日は曇り(空の様子は、後掲写真のとおり)。
はじめに
レトロな名曲を聴くジェットの旅は続く。今回はアメリカ等の音楽「オールディーズ」を取上げたい。
「オールディーズ(oldies)」とは、昔はやった流行歌やポピュラーソングの名曲を指す。
その言葉は、一般的に、1950年代から1960年代にヒットした英語圏のポピュラー音楽等を指すとされている。その中で、狭義では1954年から1964年までを指し、広義では1965年から1990年代の音楽を含めることもあるよう。
昨今は、昔のように「喜怒哀楽」の感情が人々から消え失せたかのような時代状況になっている。特に、「怒り」や「悲哀」という感情が顕著に失われているように思われる。それは、利益最優先主義、不労所得者の大繁殖、超格差社会の創出、人々から心の豊かさ(ゆとり)が喪失、うつ病患者の増殖等による、世の中の大変化(人間の無機質化)が、その背景にあるような気もする。
具体的に言うと、次のことが言えようか。
❶ ブラック企業等の従業員に心のゆとりはあろうはずもない。
ブラック企業大賞、19年は9社がノミネート セブンや電通など「受賞歴ある企業多くて虚しい」 - ITmedia ビジネスオンライン
「お前は寄生虫だ」 パワハラ横行、ノルマ未達者を罵倒 かんぽ調査委報告書(時事通信) - Yahoo!ニュース
❷ マネーゲーム社会下での投資家・株主等にも、上記❶のことが言えようか。
難しそうに感じる資産運用 まず身に付けておきたい知識・情報 - ライブドアニュース
❸ 全労働者中4割近くを占める非正規労働者は、生計を維持することで頭が一杯。
非正規雇用とは?貧困化につながりかねない実態や問題点を紹介 | あしたの人事オンライン
❹ 中小零細企業経営者や自営業者も、常に、事業が立ち行かなって行く危機意識を念頭に置かざるを得ない「企業環境等の変化」が進行している。
倒産件数は785件、2カ月連続の前年同月比増加で今年最多 ― 全国企業倒産集計2019年10月報|TDBのプレスリリース
「起業5年以内に8割が廃業?」個人事業主・会社組織の生存率・廃業率【調査データ】 | 名古屋・岐阜のホームページ制作 サイノマーケティング(saino marketing)
❺ 大企業の社員にしろ、終身雇用の崩壊傾向により、何時、リストラにあってもおかしくない状況が招来している。しかも、その後の転職で成功する人の割合は少ないよう。
【随時更新】令和突入後の大企業のリストラ・人員整理一覧|仕事の悩みに、仕事カフェ
❻ 安定志向のはずの公務員にしても、会社員等同様、うつ病患者が急増している。
「うつ病」は心の病気ではなく、「脳の病気」と考えた方がいいかも。 | 五本木クリニック
いやはや、とにもかくにも、昨今は、心のゆとりが持てない時代状況になっている。
そのような厳しい現代社会の下、偶には、アメリカン・ポップス等を聴き、「喜怒哀楽」の感情を心に染み込ませて人間本来の姿に立ち返り、と共に、明日への英気を養うことが必要かと思われる。ひょっとすると、この音楽を聴くことで、うつ病等の予防に役立つかも知れない。(*‘ω‘ *)
まず、怒りに多少連動する心情を吐露しそうな曲とも思える、❶「恋のサバイバル」を、次に、悲しみを表現する❷「悲しき雨音」と❸「悲しき片思い」の、合計3曲を取上げたい。
恋のサバイバル(I WILL SURVIVE)
まず、1978年にリリースされた、アメリカ人歌手❶「グロリア・ゲイナー」が唄っていた、次のユーチューブ「恋のサバイバル」(作詞/D.Fekaris、作曲/F.Perren‐フレディ・ペレン)が挙げられようか。
https://www.youtube.com/watch?v=lr2oAWGzr9M
https://www.youtube.com/watch?v=ruDp3trj0mw
当時は、ディスコダンス用音楽(当該ブームは1975~79年)としても、大人気曲であったらしい。思わず、踊り出さずにはいられない気持ちにさせられる曲であろう。ただ、一人静かに部屋で音楽鑑賞するには、ピアノを主体としたアレンジ用の方が和みやすい。そういうアレンジ曲があるのだろうか?
この曲を日本人として唄って有名だったのが、1979年にリリースされた❷「麻生よう子」さんのカバー曲である。
その曲名には、「恋のサバイバル2(A面)」「同1(B面)」( 訳詞/藤公之助、編曲/木森敏之)がある。この1と2は、歌詞違いである。
https://www.youtube.com/watch?v=ysMdlQY4AEk
しかし、やはり、本家本元には勝てそうもないように思われる。
悲しき雨音(Rhythm Of The Rain)
次に、1962年にリリースされた、アメリカ人のグループ❶「ザ・カスケーズ」が唄う、次のユーチュブにある「悲しき雨音」(作詞・作曲/ジョン・クラウド・ガモー)がある。作詞・作曲者のガモーはカスケーズのメンバーである。
単純で、爽やかな曲である。「悲しき」という名が付くにしては、辛さが漂っていないよう。まぁ~、英米人気質のカラッとした悲しさなのであろうか。
https://www.youtube.com/watch?v=3tAm5IRzTdY
この曲は、1963年に、フランス人歌手❷「シルヴィー・バルタン」がカバー曲を出している。
https://www.youtube.com/watch?v=Xd9DrafMOG4
また、1964年には、アメリカ人歌手❸「ジョニー・ティロットソン」もカバー曲を出している。
https://www.youtube.com/watch?v=Eeqg1zhBxIo
日本では、1968年に❹「越路吹雪」さんがカバー曲を出している。
https://www.youtube.com/watch?v=NCKhVlBynoI
以上を聴き比べして、やはり、本家本元の「カスケーズ」の方が一番良いように思われる。
悲しき片思い(You Don`t Know)
最後に、1961年にリリースされた、イギリス人歌手❶「ヘレン・シャピロ」が唄った「悲しき片思い」(作詞・作曲は、J.シュローダー&M.ホーカー)がある。
なお、ヘレン・シャピロは、貧困家庭に育ち、この曲を、14歳の時に唄って、大ヒットさせた曲である。
http://www.magictrain.biz/wp/blog/2011/12/12/悲しき片想い-歌詞和訳-ヘレン・シャピロ-helen-shapiro-you-dont-know/
https://www.youtube.com/watch?v=y1t8AeIrkhw&list=RDy1t8AeIrkhw&start_radio=1
https://www.youtube.com/watch?v=wjbgWvs5BAs
日本では、同年に、この曲をポップス歌手❷「弘田三枝子」さんがカバー曲を出している。
https://www.youtube.com/watch?v=FaEpf77rIRE
上記いずれも、やや不満の残る唄い方であろうか?
両歌手とも、14歳の時に唄ったためであろうか、「片思い」の苦しさが切々と伝わって来ない歌い方のようである。
この点、❸「Mi-Ke」が唄っていた「悲しき片思い」の方が、俄然良いようであろうか。彼女らの唄っている「オールディーズシリーズ収録版」があるものの、それは、ユーチューブ上にない。
そこで、一応、「Mi-Ke」の歌い方の参考として、「BLUE MOONのように」のユーチューブ曲を掲げておきたい。
https://www.youtube.com/watch?v=JSSLraj66UA&list=RDJSSLraj66UA&start_radio=1
まぁ~、しみじみとした、日本人好みの唄い方であろうか。
おわりに
今回は、シャンソンでなく、カラッとしてメロディも大変良い、レトロな「アメリカン・ポップス」等3選を取上げた。所謂「オールディーズ」と言われていたようだが、その意味は分からなった。CDショップ等に足を運ぶと、やけに、そのネーム入りのCD全集が目に付いた。
今回初めて、その意味を知った。
「オールディーズ」は総体的には、アメリカ・イギリス音楽の特徴らしく、陽気で楽しくカラッとした曲が多いようか?
昔から音楽は世相を反映すると言われて来た。「オールディーズ」全盛下の時代には、夢も希望もあり、牧歌的な時代であったのだろう?
日本において、ポップスの栄枯盛衰は激しく、新人歌手は現れては消えを繰り返していた。その中でも、ちょうど不動産バブル時代の不動産神話のように、不滅だと信じられて来た演歌さえも、昨今、その勢いを失っている。
その証拠が、NHK紅白番組における演歌歌手の出演減少と、新曲でない往年のヒット曲披露であろう。
その衰退要因を考えるに、演歌の四要素とも思われる「酒」「タバコ」「女」「人情」に対する世間の見方が大きく変化したことにあるのではないだろうか。
最近の若者らは、それらに非常に無関心のように思われる。
おまけに「タバコの喫煙」については、世間から異常なバッシングを受けさえしている。都会では、特に「分煙化」「蛍族の存在」さえ許されない社会状況に変化しつつある。
それにしても、昨今の時代状況は、バブル崩壊後、「成果主義」「効率化」「金儲けの寡占化」「自己責任」が過度に強調され、悪しき「新自由主義」の蔓延化によって、人々の心が蝕まれているように思えてならない。
そのような中、せめて、心和む音楽を聴いて心の癒しを求めることが非常に重要だと思われる。そのためにも、現在は格別に、老若男女を問わず、あまねく人々が口ずさめる名曲の出現が待たれようか。
最近の楽曲は、あまりにも技巧に走りすぎて唄うのが難しい。子供やご老人には唄えそうもない。誰もが、自然に口ずさめる曲が欲しいものである。
最後に、今週のお題「サンタが街にやってくる」に応答して、ユーチューブにある、フランスのクリスマスソング❶「Petit Papa Noel」(親愛なるサンタクロース様)と、エルヴィス・プレスリーが唄う❷「Silent Night(きよしこの夜)」を、歌ってみようかな!(*‘ω‘ *)
前者の曲は、クリスマスの夜に、子供達がサンタクロースからの贈り物を待ち望む歌である。
後者の曲については、「モール」が原詞「Stille Nachat」と曲題をつけていたのを、「グルーバー」が作曲した。両人は、オーストリア・ザルツブルク州の出身である。この曲は、これまで、日本の音楽教科書によく取り上げられて来た。最近は、英語教材としても注目されているようである。英語詞は「ジョン・フリーマン・ヤング」で、日本詞は「由木康」である。この曲は、讃美歌として唄われている。
❶https://www.youtube.com/watch?v=qd7ol50vtfk
❶https://www.youtube.com/watch?v=W2ZmTMzN5NY
❷https://www.youtube.com/watch?v=8haDJpvmYEY
❷https://www.youtube.com/watch?v=0CXBN9z3AOw
❷https://www.youtube.com/watch?v=OXEOOREpvDU
(以下、昨日と本日の空模様の写真4枚を掲載。)
(昨日の20日午前6時30分頃に、南西方向の空にて撮影した「下弦の月」(但し、月齢カレンダー上は19日)の様子)
(昨日、空を飛行していた「双発プロペラ機」の様子)
プロペラ旅客機図鑑 : Japanese Main Index
(昨日、上空を飛行していた「ジェット旅客機」。LCCの「ピーチ航空機」か?)
(本日、曇り空の中、頭上を飛行する「ジェット旅客機」の様子)
(追記1)
12月22日、曇り後雨。
早朝、3機のジェット旅客機(JAL機、ANA機、シルクエアー機)が、続々と飛来。その様子は、以下の写真(6枚)のとおりである。
(追記2)
12月25日、晴れ。朝霜が降りていて寒かった。
前記「はじめに」部分に関連した参考資料として、その後の判明記事を、掲載する。
❶ 2019年ブラック企業大賞発表
ブラック企業大賞に「三菱電機」自死が相次ぎ2年連続「異常なことが起こっている」(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース
❷ 倒産件数は785件と、前年同月比5.1%増加
倒産件数は785件、2カ月連続の前年同月比増加で今年最多 ― 全国企業倒産集計2019年10月報|TDBのプレスリリース
テレ朝「報ステ」で大量派遣切りの異常事態…年の瀬に非情な“解雇”通告【スクープ】(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
テレ朝「報ステ」で大量派遣切り 年の瀬に非情な解雇でショック隠せない人も - エキサイトニュース
❹ 正規・非正規労働者の性別・年齢別・学歴別による割合
非正規雇用の割合は37.3%と高水準 : 定年後も働く高齢者が増加 | nippon.com
男性21.2%、女性55.3%は非正規…就業者の正規・非正規率をさぐる(2019年公開版)(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース
❺ 教員の不祥事多発も!
わいせつ教員処分、過去最悪282人 パワハラも32人 文科省調査(産経新聞) - Yahoo!ニュース
❻ 教員休職5212人が「心の病」、2年連続増加