諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

余所事でない、九州北部の豪雨による「河川氾濫被害」に寄せて!

お題「今日の出来事」

お題「最近気になったニュース」

 今日は、雨のち曇り。

 

 

自宅近くのアパートに救急車が

 

 今日早朝の午前7時前、自宅近くの東側に位置する、3階建てのアパート傍に救急車(anbulance)が止まっていた。そして、そのアパートを眺めると、3階西端部分の部屋の扉が開いているのが見えた。現場はそこなのか?

 以前しばしば、自宅北方向にある近くの2階建てアパートに、救急車が来ていた。しかし、最近、救急車が来るのは珍しかった。

 傍から見ていて、救急車出動の理由までは分からない。

 なお、次の記事によると、救急車出動理由として「急病」が65%と断トツに多い。しかも、65歳以上の高齢者が6割を占めているという。

救急車の利用者の半分は入院の必要がない「軽症」 - シニアガイド

 

九州北部の豪雨による河川氾濫被害

 

 昨日の8月28日、線状降水帯と見られる集中豪雨により、長崎・福岡・佐賀の3県で洪水等被害が最大化した。40年で一番ひどい雨とのこと。長崎県壱岐市では、50年に一度の大雨とも言われている。昨今の度重なる日本における「線状降水帯」の形成は、地球温暖化のためでもあろうか?

 昔には聞いたことのないような気象用語が、昨今、頻繁に飛び交っている。

〔記録的大雨〕長崎県壱岐市で50年に一度の大雨 2年ぶり3度目(8/29)(レスキューナウニュース) - Yahoo!ニュース

 

 今回の豪雨要因としては、❶秋雨前線の停滞 、❷暖湿気が3方向から九州北部に集中、❸次々と生起する線状降水帯の形成、が挙げられている。その遠因として、南方の元台風11号や台風12号の影響があるよう。

秋雨前線南下で「線状降水帯」 29日まで停滞、警戒を(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

暖湿気合流 豪雨の帯 九州北部 秋雨前線を活性化|【西日本新聞ニュース】

【九州北部で記録的大雨】街の約4割が浸水・車から脱出できず2人死亡…濁流被害の全容(FNN.jpプライムオンライン) - Yahoo!ニュース

 

 それにしても、今回の佐賀市中心街の駅周辺部の冠水には驚きである。

 佐賀の中心部で起こったって、まさか・・・それはどうしてなのだろうか?

 

 国交省は、福岡県久留米市巨瀬川佐賀県多久市小城市牛津川伊万里市松浦川が氾濫した、と発表した。

九州大雨、「線状降水帯」が要因か 積乱雲並び雨続く:朝日新聞デジタル

佐賀・牛津川で氾濫、一時堤防を越水 付近の県道が冠水:朝日新聞デジタル

佐賀県 牛津川や松浦川で氾濫が発生(2019年8月28日)|BIGLOBEニュース

氾濫、冠水…街が海に 「40年で一番ひどい雨」「初めて見る光景」 九州北部で豪雨(西日本新聞) - Yahoo!ニュース

 

 今回、さらに悪いことに佐賀鉄工所のタンク複数が冠水し、油が川の近くへ流出しているという。そして、その油が順天堂病院内に入ったとのことである。

鉄工所のタンク複数が冠水、油が川の近くへ流出 佐賀:朝日新聞デジタル

大雨で佐賀の病院孤立、油流入 九州北部、河川氾濫 - 記事詳細|Infoseekニュース

豪雨影響で佐賀鉄工所の油11万リットル川に流出か(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

大雨 流出した油の回収作業 範囲広く難航 佐賀 大町町 | NHKニュース

川が氾濫 町も車も水没 九州猛烈な雨 28日夜も警戒(FNN PRIME) - goo ニュース

 

 先ほどの疑問に答えるのに、佐賀市佐賀平野部にあり、次の図にあるとおり、水害の発生しやすい地形であることに、その理由がありそうである。

<佐賀豪雨>水はけ悪くなる「内水氾濫」 「低平地」リスクも影響 有明海に面した平野部で深刻な浸水被害(佐賀新聞) - Yahoo!ニュース

 

 つまり、佐賀平野の特徴は、主要な川である筑後川、城原川、嘉瀬川牛津川六角川、そして有明海より低地にあり、そこに、多くの人が住んでいると言う。

   そして、国交省武雄河川事務所等は、浸水被害が拡大した原因として、支流や用水路の水が河川の本流に流れ込まず、あふれ出る「内水氾濫」が相次いだことにある、と分析しているようである。

 さらに、越水が3か所発生したとのことでもある。

九州北部大雨 「内水氾濫」で浸水 遊水池も満水、過去の教訓生かせず - 記事詳細|Infoseekニュース

 

 佐賀平野の地形は、昨年の岡山県倉敷市真備町で起こった洪水と少し似たような地形であろうか。ちょうど、天井川とまで言って良いか分からないが、それに類似した地形のようにも思える。

  両者の違いについて、岡山県倉敷市真備洪水時の「河川の決壊」に対して、今回の九州北部洪水は、「河川の越水」であったようである。

 

 河川の決壊であれば、人的・物的損害は甚大となったはず。 grk1.hatenablog.com

 

 今回、現在のところ、死者3名等と人的損害(犠牲者)は少ないものの、物的損害は

大きいようか?

 ニュース | JEMTC Web

 なお、有名な「お笑い芸人」の自宅にも、豪雨被害があったとのことである。

はなわ、佐賀市内の自宅が豪雨で浸水「路面が全く見えない状態です」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 はなわ、佐賀市にある自宅の大雨被害を報告「家の裏の用水路は完全に氾濫」 - ネタりか

    ところで、大分県日出町に住む「スーパーボランティアの尾畠春夫さん(79)」が、佐賀県武雄市に駆け付けて、ボランティア活動をしており、「困っている人に手を差し伸べさせてもらいたい」と話しているとのことである。(^.^)

豪雨被害の佐賀に尾畠春夫さん登場 「なんとかせにゃ」(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

「スーパーボランティア」尾畠さんも活動 佐賀 武雄 | NHKニュース

 

自宅豪雨被害の懸念も

 

 その序にと言えば、私の住む地域にも大雨が降った。昨日、自宅玄関前駐車場傍にある農業用水路(幅45センチメートル)の一番上まで水が上がって来て、よもや洪水になるかと思ったが、今のところ、そこまでで済んだ。

 

 その状況は、次の写真のとおりである。 

f:id:grk1:20190829073057j:plain
f:id:grk1:20190829073135j:plain

 

 川がすぐ近くに流れており、しかも、低地のため何時も大雨が降るとヒヤヒヤするのである。余所事ではない。幸いにも、大雨は短時間で済んだものの、線状降水帯は日本のどこでも発生する現象なので、今後も油断はできない。

 

 今日午後にも、一時どしゃぶりの大雨が降ったところである。もし、この地域が線状降水帯に見舞われれば、一発アウトになるだろう。ひょっとすると、岡山県倉敷市真備町洪水に近いくらいの被害が出るかも知れない。

 

安全な住宅確保の困難要因

 

 住む場所は選ぶのが自由と言えども、災害のない場所を見つけるのは困難であろう。住むのに良い場所は、なかなかないものである。その中で、比較的良い場所を見つけることが肝要であろうが、大変難しい。

 そもそも、そんな良い場所は既に誰かが押さえているか、又は、不動産価額が非常に高額だったりする。

 

 そうすると、購入できる範囲や売り出し物件との時期的遭遇等の、運にも左右される代物であろう。

 さらに、困ることに、大手や準大手だろうが、将又、地場であろうが、ハウスメーカーはいずれも、商売丸出しのところがままあろう。

 というのも、第一候補から第三候補の一戸建て住宅購入物件を指定し要望すると、必ずと言ってよい程、第三候補の物件を購入するように仕向けるようである。

 

    第一候補物件はすぐに買い手が付くが、第三候補物件はすぐに買い手がつきそうもないので、いろいろ理由を付けて第三候補の物件を購入させるのであろうか?例えば、既に予約申し込みがあるとか、物件価格が安価である等殺し文句等を述べて、何かとそのように仕向ける理由付けをする場合が多いよう。

 

 当方の場合は、第一、第二候補の物件が実際に売却されたのが、いずれも1年ぐらい以上経ってからであった。営業マンは、当初、予約が入っていると言っていたが、1年以上も売却されないことはないはずなのに?と不審に思った経緯がある。しかし、実際の真相は不明である。

 

 それはそれとしても、ただ残念だったのは、購入物件が他より低地にあったこと(もっとも、購入当時、草が生えていたので低地との認識もなく、浅はかにも、ちょっとの雨では玄関前道路の冠水はないだろうと思っていた)である

 低地なら自宅の敷地を道路より少し高くすれば良いのに、それを一顧だにせず、普通どおりにしていたことが大問題なのである(なお、その7年後、近くの場所に建てられた新築一戸建て住宅の中には、これ見よがしに、自宅前駐車場を急こう配のようにして道路より高くして家を建てていた)

 物件売り出しをするハウスメーカーは、そんなことを、百も承知のはずだと思うんだが・・・!

 

 現に、これまでの大雨による洪水で、当方の敷地付近だけ、道路部分を含め駐車場上まで冠水したことがあった。他のところではそうでなかったのに、である。

 そうであっても、営業マンにとって、契約をとってなんぼの世界であるという因果な商売であることも考えてやる必要はあろうか?

 

 しかしそれにしても、契約締結をすると豹変する営業マンには腹立たしくもなろう。契約締結前は非常に丁寧な応対であったのが、契約締結後は、尻をまくったかのようなぞんざいになる例もあるそうである。ネット記事にも、その話が再三載っている。

 思えば、私の場合も多少そんな風な感じであったような気もする。購入客対応の落差の極端さが問題なのである。

 それはつまるところ、営業マンの説明等の不十分さから来るのが大きな要因であろうか?

営業マン、契約後の態度の変化(良→悪) - 教えて! 住まいの先生 - Yahoo!不動産

営業マンの態度が変わる!?住宅購入の契約後に後悔しない為の4つのポイント! | MyHome・Lover's

 

 さらに付言すると、購入後大分経って、駐車場の「おすい栓」も、次の写真のとおり、約5ミリメートル凹んで駐車場に落差ができている。

 車のタイヤの通り道に「おすい栓」(直径16.5センチメートル)を設置すること自体、購入者のことを第一に考えていない証拠であろうか。 

f:id:grk1:20190829073204j:plain

 

 このことは、さらに3つ設置されている浄化槽栓にも言えることであり、車の通り道をできるだけ避ける設置方法を考えるべきであったろうに・・・。
 

 通常、建物自体に注力を傾けている購入客にとって、外構のことまで、細々とそれほど深く考えないし、又、ハウスメーカー側も積極的に説明しはしない。

 

「災害大国・日本」に住んで

 

 以上のことを含め、色々苦い思い出を振り返るにしても、結局のところ、最後には、将来の遭遇する可能性のある災害等に対して、どのような対策を講じ、最小限の被害で済ませられるかの手立てが必要なように思われよう。

 どう対処しても、日本人は、地震・火山・津波・洪水・土砂災害等の自然災害からは逃れる術がない(注)。あるのは、減災だけである。

 このことは、日本人を含め、「災害大国・日本」に住む人々の宿命であろう。(>_<)

 

 そのために取り得る方法の一つとして、正確な情報を国民に周知徹底させ(より詳細なハザードマップの作製等)、防災意識を高めるべきである。そして、それに加え、不動産業者等の主目的である「金儲け第一主義」によりもたらされる、負の側面に対しては、国家等は毅然とした態度で臨むべきであり、市民の安全を最優先にした「金儲け主義」という風潮(公益性の視点重視)を流行らせる施策を敢行すべきである。

 

 というのも、改善傾向にあるとはいえ、「安全より金儲け」という業界風潮が未だ垣間見られると思えそうから。

 このことは、ある意味、新自由主義の負の側面から得られるコロラリーであろうけれども、そこを是正すべきである。  

 

(注)

 話は少しズレ、余談になるが 、世の中で特に怖いものの順の諺として、「地震雷火事親父(おやじ)」というのがある。現在、その内、「親父」については怖いものの例から除外されているよう。但し、「親父」とは「台風」の意味であるとの説も唱えられているそうなので、もし台風のことを指すのであるのなら、除外されはしないだろう。

地震雷火事親父 - 故事ことわざ辞典

「地震雷火事親父」の由来・ことわざの意味と使い方・言い換え方 - ビジネス用語を学ぶならtap-biz

 

(追記1)

 8月30日。曇り。

❶ 「佐賀県豪雨冠水被害防止のための排水に難題が!」

 流出した油が河川や有明海に流れないため、排水ポンプ停止の要請を受けていたところ、その後、施設浸水のため器機が故障。人命にかかわる危険回避か、それとも、有明海を汚す可能性(養殖ノリ等の漁業被害?)防止かの、二者択一を迫られていたと!

(-_-)

大雨で流出の油か、有明海で確認 佐賀・大町、国交省ヘリで(共同通信) - Yahoo!ニュース

<佐賀豪雨>有明海への油流出懸念し排水ポンプ停止、疑問の声も(佐賀新聞) - Yahoo!ニュース

❷ 冠水した車は水が引いても、エンジンをかけると破損や感電の可能性があると!

<佐賀豪雨>冠水の車、感電の危険性 エンジン絶対かけないで(佐賀新聞) - Yahoo!ニュース

 

(追記2)

 9月7日、晴れ。

 九州北部(佐賀県大町町)豪雨被害について、六角川に排水するポンプの稼働により、住民の被害が、どれほど軽減され若しくは防げたかは不分明である。

 しかし、住民にとっては地域の暮らしを守るのにポンプの稼働が重要であったという認識を有している。これに対して、町役場は油による広域被害(有明海に拡散)を防ぐにポンプの稼働を停止せざるを得なかったという。

 そして、それらのいずれの方が、被害軽減等にとって最良の策であるかにつき、今なお、問題としてくすぶり続けているよう。

油混じりの水流出の佐賀 大町町 片づけ続く 大雨から1週間 | NHKニュース

排水ポンプ 苦悩の停止 佐賀・大町町の操作員 「油拡散防げ」町から指示(西日本新聞) - goo ニュース