諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

ロシアの名曲「夏よ、さよなら」を中心として、あれこれと!

今週のお題「わたしの好きな歌」

 

 昨日は曇り。時々小雨が降っていた。今日は雨のち曇り。

 昨日の午後、玄関駐輪場付近に居た時、あの「イタチ」っちがすぐそばを通り過ぎ、その後、田んぼの方に走り去って姿が見えなくなった。これまでとは、真反対の方向である。そして、しばらくして、ふと空を見上げると、二羽の「ヒバリ」が飛んでいた。その内、一羽がおよそ50メートル先アスファルトの道路上に止まった。

 そこで、デジカメ・ズームで写したのが、次の写真である。「ヒバリ」はきょろきょろしているよう。それでも、多少、そこに止まってくれていたのが幸いであった。こんなこともあるのか、あまりにも無防備な状態であった。

 

f:id:grk1:20190710183744j:plain

 

 今回は、今週のお題「好きな歌を語ろう」ということで、歌の題材として、今時分には相応しくないものの、以前、ユーチューブで知ったロシアの「夏よ、さよなら」という曲を中心として、あれこれを取り上げる。

 これまで、ブログ記事に取り上げてきたシャンソン等は、マスメディア等により、いずれも日本で大々的に宣伝され、広く知らされてきた名曲である。それにしても、ユーチューブを検索すると、知らない名曲がまだまだ一杯あるんだなということを、改めて思い知らされた。

 このことは、マスメディアが有する、何と恐るべき周知の存在力の有りや無しやを意味していようか。このような良い曲は、なぜ広く周知されなかったのであろうか?知る人ぞ知るでは、勿体ないようにも!

 

 この曲名に似たようなものとして、日本では、森山良子さんが歌っていた「さよならの夏」(作詞馬里村ゆき子、作曲坂田晃一/1976年のドラマの主題歌)が有名である。テレビ放送の影響なのか、よく知られた歌である。

坂田晃一作品集 森山良子 / さよならの夏 - YouTube

 また、サザンオールスターズが歌っていた、軽快な曲である「DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~」(作詞・作曲桑田佳祐/2006年)の方も馴染み深い。サザンオールスターズは、ヒット曲を連発し、テレビ等に数多く出演した有名な歌手グループで、それが、彼らの曲の一つであるから。

DARTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜 - YouTube

 

 しかし、今回取り上げるのは、それらとは、曲名が似て非なる「夏よ、さよなら」である。思うに、似たような曲名があると、探すのに迷うこともある。迷わないためには日本の曲ではないことが一つの目印になろうか。

 

 とある日に、シャンソン関係で何か良い曲がないかと、ユーチューブを検索していると、「中山エミ」さんが、ピアノ伴奏で「夏よ、さよなら/恋は一日のように」を歌っているのを見つけた。これまで聞いたことのない曲であった。ちょうど、シャンソン夕映えの二人(別れの朝)」と曲想が似ている。歌詞もそうである。

 それが、次の曲である。

夏よさよなら 恋は一日のように - YouTube

夏よ、さよなら - YouTube

 

 前者のピアノ伴奏は非常に音の響きが良い。又、「中山エミ」さんも非常に情感深く歌っている。後者はバイオリン等で構成される器楽伴奏である。両者を比べて、前者の方が心打たれるように感じられた。器楽伴奏ではなく、ピアノ伴奏だけでも感銘を受けるものだということを、感じたものである。

  

 それでは、歌詞(反訳)を見てみよう(後半部分は省略)。

1 青く光る この海に 波に遊ぶ 人の声も

  やがて静まり 夏の日は いつの間にか過ぎてゆく

  何にもなく 過ぎゆく夏 むなしい風 吹き抜けて

  いつの間にか 木の葉は舞い 誰もいない 戸を叩く

2 雨の夕べ この窓に 別れを告げず 帰ったあなた

  走る姿が うつるのを 頬を濡らして 見つめている

  過ぎた日の 甘い思い出 胸の中を 駆け巡り 

  いつの間にか 木の葉は舞い 誰もいない 戸を叩く

3 誰もいない 浜辺に 捨てておかれた 舟のように

  一人窓辺に たたずみ 消えた夢を 追いかける

  夏とともに 悲しみは 洗い流して しまいたい

  時が移り 喜び あふれる日を 迎えるため

  (以下、ロシア語なので省略)

  

 この曲の素晴らしい箇所(ワビ・サビ)は、太字部分のフレーズである。原曲のロシア語の歌い方では、このワビ・サビ部分があまり強調されていないように感じられた。

 

 勿論、良い曲なので、「夏よ、さよなら」がどういうものなのか、原曲にも当たって見ている。しかし、今回、当ブログ記事に書こうと思い立って、ユーチューブのみならず、グーグル検索でも、再三再四、当たってみた。

 ところが、あれ~!確か以前、ユーチューブ上に、ロシアの映画主題歌として原曲があったはずなんだが・・・!ユーチュブやグーグルを、いくら、ググっても見つからない。ググり足りないのか?

 さらにグリグリと、ググり続けてみよう!(^_-)-☆

 ・・・しかし、幾度となくググっても、やはり見つからない。(>_<)

 

 確か、ロシアの歌姫「アーラ・プガチョワ」(「百万本のバラ」を歌った歌手として有名)等が歌っていたはずなのに・・・?

  ところで、ここで話が飛んで余談になるも、上記国民的歌手の「プガチョ」と言えば、これに一字違う「プガチョフの乱」というドン・コサックの大農民反乱があった。1773年、ロマノフ朝のエカテリーナ2世の統治下の出来事である。

 最後の一字違いで間違いそうになったよ!

 さらに、遡ること1670年には、ドン・コサックが起こした農民反乱もあった。ロシア民謡で有名な「ステンカ=ラージン」が指導したものである。これらはいずれも、ドン・コサックが起こした「農奴制」による圧制への反抗であった。

ステンカ・ラージン - YouTube

 

 話を戻し、まあ、仕方がないので、記憶の限りで感じたことを述べることにする。

 その原曲は、ギターの単独伴奏で、メリハリがあまりなく、かつ寂しげに歌われて、虚脱感をもたらすような雰囲気が醸し出されていた。とても、「中山エミ」さんが歌うような情感深く、かつメリハリのある切々とした歌い方ではなかったよう。録音のせいもあるのだろうか、とても感銘を受けるようなものでなかったのは確かである。これでは、曲がヒットしないのも、無理はないと思った。

 

 おそらく、そのことが、日本では、マスメディアにより、広く報じられなかった理由の一つなのであろうか?しかし、何故、編曲等の工夫をして流行らすようなことをしなかったのだろう?

 

 メロディそのものが良くても、歌い方は言わずもがな、編曲や伴奏次第によって、メロディは、飛躍的な変身を遂げて活かされるかを、「中山エミ」さんの歌い方等が如実に示してくれた。原曲のギター単独伴奏では駄目なのであろう。暗い、虚脱感を覚えさせるような歌い方でも駄目なのであろう。例え、ロシア映画の内容にマッチしていたとしても・・・。

 なお、「夏よ、さよなら」と曲想もやや似ている、次の映画音楽挿入歌「星の王子さま」(1968年、ソ連のSF映画/「赤信号」の乗客)が、 そんな感じであるも、より暗い歌い方だったような気がする。

【ロシア語】星の王子さま (Маленький принц) (日本語字幕) - YouTube

 

(追記)

 7月14日、曇り。

 とうとう、「夏よ、さよなら」のロシア原曲(映画主題歌)を見つけたよ! (^^♪

 しかし、映画に使用されたのはギター単独伴奏だったような気がする。それは見つからない。さらに、3人ぐらいのロシア人歌手がカバーしていたようにも思う。それも見つからない。やはり、ギター伴奏には、何か物足りないものがありそうか?

Алла Пугачева - До свиданья, лето - YouTube

Алла Пугачёва - До свидания лето 1978 - YouTube

www.youtube.com