今日は曇り。
本日正午頃、庭に植えているモッコウバラの木の枝を切っていると、木の中下部分の葉っぱに隠れて何かがいた。
よく見ると、何と、キジバトではないか!
木の葉っぱに隠れて身じろぎもせず、1羽が鎮座していた。初めてのことなのでびっくりした。とともに、狭い木の間にどうして入ったのだろうかと、信じがたかった。しかも、人がすぐ近くに寄っても逃げようとしない。
早速、1メートルぐらいの至近距離で写真(❶~❹)を撮影した。
しかも、フラッシュで。
キジバトは、首を少し動かすことがあっても、不動状態であった。
スズメやツバメより、人間に物怖じせず、警戒心がないようである。
その状況は次のとおり。
(❶キジバトの全貌を撮影)
(❷葉っぱに隠れたキジバトの撮影)
(❸キジバトの拡大撮影)
(❹後方からキジバトを撮影)
(午後5時30分撮影。キジバトが鎮座するモッコウバラ。しかし、キジバトの姿は外から見えない。)
それにしても、キジバトは木の中で何をしているのだろうか?
何時間も不動のままである。
考えられるのは巣作りしかないように思われる。
しかし、例えそうであったとしても、つがいのキジバトが見えない。また、巣作りのための枯れ枝も、あるようでないようであった。
そこで、キジバトの生態を、ネットで調べて見ると、次のようであった。
❶ エサは雑食性。果実、豆、コメ、種子、昆虫、ミミズ等を食す。
モッコウバラに毛虫がたくさんいたが、キジバトは毛虫も食べているのだろうか?
❷ 本来の生息地は明るい森。1960年代に都市での狩猟が全面禁止になり、70年代に都市でも増加して、スズメ、カラス等の次によく見かけるようになった。
この点、森林伐採等により生息地を追われたという面もあるのだろうか?
❸ 春から秋にかけて繁殖。巣は木の枝にまばらに細い枝を組んだ簡単な皿巣(下から卵が見えるほど)。
ツバメやカラスとは、まったく違う営巣模様であろうか?
❹ 1度に2個の卵を産み、昼はオス、夜はメスが抱卵。15日程でふ化し、巣立つ。
❺ 寿命について、正確には不明も、10~20年生きる場合もある。
❻ オス、メスの区別は見た目はつきにくいものの、特徴として、メスはあまり鳴かず、又、オスの方がひとまわり大きく、首が短く太いことが挙げられている。
❼ 天敵は、鷲、鷹、カラス、イタチ、猫等。
この点、人家傍のモッコウバラの中に巣作りしているのであれば、天敵対策にはもってこいの場所であろう?
❽ 「デーデーポッポー」と鳴くので、フクロウの鳴き声と間違われるよう。
❾ 古くから幸運のシンボルとして親しまれている。自宅近くに巣を作ると、夫婦円満、家内安全のシンボルとされている。理由は、夫婦で子育てをするためとのこと。
この点については、ツバメもそうである。しかし、キジバトについては、ツバメの場合と異なり、多少実質的な理由付けになっていないようにも思われる。
❿ いわゆる「鳥獣保護法」の規制対象となっている野鳥である。
(参考資料)
キジバトの生態や特徴。ドバトとの見分け方 | Petpedia
以上のネット解説情報によると、キジバトは特段珍しい野鳥ではないとのこと。さらに、今回のモッコウバラに居座っているキジバトの挙動は、小枝を組んだ簡単な皿巣ということなので、巣作り中であるのだろうか?そう言われれば、簡単な小枝が組まれているようにも見える。また、昼間だからオスということになろうか。
「巣が身近に作られると幸福とされる」点については、喜ばしいことである。このことは、知らなかった。
それにしても、卵の姿が見えなかったが、営巣であれば、どのような段階なのであろうか・・・?
そうこうしている内、午後5時45分頃、多分、つがいであろう?と思われるキジバトが、モッコウバラ近くの隣家の「自転車置き場サイクルロビー」の屋根に止まり、周囲を見渡して、モッコウバラの中に入っていった。
それが次の写真2枚である。
(追記)
6月22日、曇り。
「モッコウバラの中にいた「キジバト」の顛末について」(人がそばに近づいても、キジバトが身じろぎ一つしなかった理由が判明)
その後、いつの間にか、モッコウバラの中にいた「キジバト」が忽然と姿を消した。 人が近くによっても身じろぎもせず、愛くるしい目をしていた。愛着があったのに残念である。
そこで、「キジバト」が占拠し、動かずにいた場所を確認すると、やはり「キジバト」が巣を作っていた。しかも、巣に卵が一個あった。
一般に「キジバト」の巣は、粗末なものだと言われているが、結構立派な巣であった。そのため、下からも脇からも、抱卵していた「キジバト」の卵の確認ができないでいた。
キジバトがいなくなって約2週間。卵はふ化しないまま、現在も放置されている。
抱卵の放棄なのか!
放棄の理由を考えるに、天敵が近づけるような場所に巣はないので、蛇等の天敵が原因とも思えない。理由はふ化の失敗が濃厚(有精卵でなく、無精卵だった可能性も)のようか?しかし、どうして、ふ化失敗の見極めができるのであろう?本能なのか?
これで、当初は確認できなかったものの、人が近づいても、キジバトが巣から離れようとしなかったのは、抱卵していたためだということが判明した。
キジバトに気づき見守って来たのが1週間以上であったが、それ以前から抱卵が続いていたようか?
思うに、通常、卵を温めてから2週間ぐらいでふ化するとなると、ふ化に失敗し、抱卵を諦めたと考えるのが自然であろう。
仲睦まじく、せっせとオス・メス交代で抱卵していた、その後の「キジバトのつがい」の行方は、ようと知れない。つがいを解消したのだろうか?
「幸運をもたらしてくれる鳥」と言われていただけに、いなくなるというのは残念である。
その余波は、やがて我が家に及び、何か不吉な兆しをもたらす出来事がありそうに思えて、仕方がない!(>_<)