(同7日付け追記分)
(同 上)
一昨日は雨、作日は晴れ。寒さはあまり感じられなかった。しかし、今朝は快晴で、霜が降りて冷たかった。
先だって、ローソンで、評判の「悪魔のおにぎり」を買って食した。評判どおり美味しかった。おにぎりと言えば、巻きのりが定番なのに、のりが巻かれていない。包装はタヌキの悪魔キャラで覆われ、中身が見えにくい。
ローソンは考えたものだ!
大手コンビニ3社の内、売り上げ等で後塵を拝している中、起死回生の逆転劇も期待され得る開発商品である。社長自らが率先して、コンビニ店頭販売をしていたテレビ報道を見たことがある。並々ならぬ企業トップの決意の表れであろうか?
これらが、「悪魔のおにぎり」開発の源泉となっているとも言えなくはないだろう。
コンビニ大手3社、「客数増」に向けた次の一手 | コンビニ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
タヌキの悪魔キャラは、何かインパクトのあるキャッチフレーズで購入客を引き付けるのに打ってつけか!
担当者は、ネーミングを、「止まらない、どんどん食べてしまう、悪魔的なおいしさのおにぎり」との説明をしているが、それ以上に、ネーミングのキャラにも着目したい。
もっとも、「悪魔的おいしさ」の意味について、よく分からないところもある。強いて考えるに、悪魔に取り憑かれたように、何度でもおにぎりを食べたくなるということなのかな?
「やめられない、とまらない」のキャッチフレーズは、昔、カルビーの「かっぱえびせん」の宣伝文句にあった。文字通り、国民的菓子として大ヒットした商品である。
これも病み付きになるということであろう。しかし、悪魔的というキャッチフレーズは使用していなかった。
「かっぱえびせん」の売れ行き好調は、カルビーを大企業に押し上げ、その後、本社を、地方の広島から東京に移したと聞いた。
スナック菓子「圧勝」のカルビーは何がスゴいのか 業績も財務もピカイチ|ビジネス+IT
なぜカルビーは「やめられない、とまらない」を社員が考えたことにしたのか (1/5) - ITmedia ビジネスオンライン
ローソンは、新キャラ「タヌキの悪魔」を使用して、「かっぱえびせん」にあやかり、コンビニ業界トップの座を狙うつもりなのだろうか?
「悪魔のおにぎり」は、定番である、のりが巻いていないのに、天かす、麺つゆ、青のり等で、一見どこにでもあるような具材を使って、絶妙な味をこしらえている。これで驚きの美味しさになっている。
又、のりに掛かるコストも削減でき、利益率が良く、一石二鳥のような感じもするが・・・?
「悪魔のおにぎり」ってどんな味? その由来や具材は?担当者に聞く - withnews(ウィズニュース)
発売3日間で2万5千食と、大ヒットするのが頷ける。
しかも、20年間無敗のツナマヨを抜くに至っては、ある意味「おにぎり革命」とも言うべき一大旋風を巻き起こしたと見ても良いのでなかろうか?
つまり、おにぎりに、巻きのりが付きものという常識を壊したということである。
のりで包むものがないと、ご飯がこぼれそうになるのに、それを一応はクリアーしている。しかし、食べ始めると、少しごはんが崩れこぼれそうになる。袋に入ったまま食べるのが常道なのか?
さらに又、身近な食べ物に、「悪魔」という仰々しい負のイメージのあるネーミングを付けたこと自体も、これまでの常識を壊し、斬新奇抜的なものと言えよう。
一瞬ドキッとする命名である。
奇異に感じられる逆転の発想が、人々を恐々引き付ける効果を引き出すのだろうか?
それも、一般的に愛嬌があると言われているタヌキを使用しているのが、小憎らしい。悪魔性が和らぐのだ!
美味しいだけではヒットせず、又、キャラが奇抜で人に興味を抱かせても、美味しくなければ、これ又ヒットしない。
昨今のメディアやSNS等の発信情報拡散の威力は、絶大なだけに、❶美味しさと❷奇抜なキャラの両面作戦が、今後の新商品開発展開の鍵となりそうか?
さらに、つい最近ローソンは、「悪魔のおにぎり」に続き、いわば第2弾として、「悪魔のパン」や「悪魔のトースト」を販売したとのことである。
さらに又、ローソンが「悪魔の焼うどん」を販売したとの記事もある。
この点に関して、企業に対し、調子に乗るなと言っても、調子に乗るのはやむを得ない面があろう!
旬の内、一気呵成に似たような商品を開発・販売するのが、商売の鉄則だろう。
稼げる時に、死に物狂いで稼ぐという鉄則!チャンスはそう何時もある訳でもない。「悪魔」の名前を使用して、矢継ぎ早の新商品販売展開は、決して、調子に乗っているという訳でもなさそう。後は、今後の売れ行き如何が勝負となろうか!
(余 談)
ローソンの「悪魔のおにぎり」は、プライベート・ブランド商品で、当該コンビニに対する競争相手がいない。ドミナント(一つの地域に集中して出店)方式で、近場に同じ店舗が乱立していれば話は別。しかし、ローソンに関して、そのような話は聞かない。
業界のトップ1、2位につき、コンビニ加盟店間とのトラブルが喧伝されている。特に、セブンイレブンは、2015年11月29日、「ブラック企業大賞」を授賞している。
ところが、3位のローソンに関しそのようなトラブルの話を聞かない。
何故だろうか?
しかも、コンビニ加盟店ユニオンの組合員幹部の顔ぶれに、ローソン・オーナーは入っていないよう?
同ユニオンの執行委員長が、昨年8月、セブンイレブン・オーナーからファミリーマート・オーナーに変ったということは、ネットから伺われた。しかし、ローソン・オーナーが同ユニオンの組合員幹部になっているかの点については、伺い知れない。
セブンイレブンが採用するドミナント戦略のメリット・デメリットまとめ | フランチャイズのお役立ち情報
【淘汰】コンビニも大変だなぁ「この1年で組合員の25%が廃業」 - ブログときどきオトン
コンビニ店舗のオーナーは、その多くがフランチャイジー(フランチャイザーから営業権を付与された人)である。そして、大手3社コンビニ中で、労働紛争問題が表面化しているのは、セブンイレブンとファミリーマートである。
とりわけ、セブンイレブンFC問題が、「衝撃コンビニの現場!」でネット放送(昨年10月以降放送中止?)されていたのは、印象深い。
コンビニFC問題がどういうものかは、次のブログ記事に集約されていようか!
【ノルマ】コンビニがクソである5ポイント【アルバイト】 - 世の中はクソだらけ
(追 記)
2月7日、埼玉県三郷市のローソン・フランチャイズ2店舗で、カツカレー等弁当や調理パンの消費期限を、7時間延長する改竄があったとのこと。発覚は客からの通報。同店は閉鎖を表明。
これに対し、様々な意見が寄せられている。
氷山の一角ではないのか?ローソン本部は、見切り販売の半額値引きを認めたらどうか?等々である。
やはり、フランチャイズ問題も絡んでいそうな様相もか?
約2年前に、ある店員が改竄表示の張替えをやったらしいとの話。これが、そのままずっと慣例化し罪悪感も薄れて行ったというのだろうか?しかも、オーナーも黙認?していたとの話も出ている。以上は、あくまでも噂のレベルでしかない話。