諦観ブログ日記

ー Que Será, Será(ケセラセラ)ー

想ひ出の名曲を辿るジェットの旅(10)~「再会」~

お題「今日の出来事」

お題「これって私だけ?」

 

 昨日は、晴れ時々曇り。今日は、時折、晴れ間もあったが、厚曇りが空を覆っていた。しかし、夕方頃から晴れになった。それにしても、寒い一日である。

 そんな寒い中、インフルエンザ流行が本格化しているためもあってか、今日、巷ではマスクを着用している人が散見された。

インフルエンザ流行期に 都道府県別の患者数は | NHKニュース

 インフルエンザ 早くも流行本格化か 12月上旬までに患者数が注意報レベルの恐れ 予防呼びかけ 福岡県(TNCテレビ西日本) - Yahoo!ニュース

富山県内 インフルエンザ流行期に(富山テレビ) - Yahoo!ニュース

 

 昨日は、久々に、東方から北方へと旋回して飛行する「日航機(JAL」と「全日空機(ANA」の撮影に成功した。ジェット機が北方へ旋回し切ると、機体が縦になり、その後消息を見失ってしまう(視界から消えてしまう)。

 

 その様子は、次の写真(5枚)のとおりである。

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(以上、北方に旋回中の「JAL機」)

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(以上、北方に旋回した「ANA機」)

 

 そのようなジェット旅客機を見て、写真撮影をしながら、FMラジオ番組「ジェットストリーム」にあやかり、マイ・ソング収集記事とも言うべき「レトロな名曲」を聴くジェットの旅(仮想)を続けている。

 現在、ネット上にある「ジェットストリーム」は、ユーキャン通販ショップで第一集・第二集のCD各全7巻(全238曲)が販売されている。イージーリスニングの名曲を集めたものである。

ジェットストリーム 第一集+第二集 CD全14巻 | ユーキャン通販ショップ

 

 そこで今回、マイ・ソングに加えるべき「想ひ出の名曲」として取り上げたいのは、「再会」(作詞・作曲/カルリ&ディミトロフ、訳詞/谷田部道一)である。1970年に、シャンソン歌手の「金子由香利」さんが唄っていたのが秀逸であろうか。

https://www.youtube.com/watch?v=cCaOUGiG9Fo

https://www.youtube.com/watch?v=cxpiqJXVB8c

https://www.youtube.com/watch?v=WCqaGhW-HfI

  イージーリスニング用の「再会」としては、1981年「ポール・モーリア」の演奏が特筆されるが、その演奏曲は、上記「ジェットストリーム」CD全集には収録されていない。https://www.youtube.com/watch?v=fTqC6FWnMog

 

 それらの曲名に使用されている「再会」のオリジナル曲は、1968年に、「ニコレッタNicoletta(作詞・作曲/パトリシア・カルリ&エミル・ディミトロフ)が唄っていた「je ne pourrai jamais t`oublier」(直訳ー私は決してあなたを忘れないでしょう(いつまでもあなたを忘れない)である

 それは、1971年、日本において「過ぎ去りし恋」という曲名でリリースされた。

https://www.youtube.com/watch?v=K-R8IxU9sOw

https://www.youtube.com/watch?v=eKfjNUUW2pM&list=RDeKfjNUUW2pM&start_radio=1

 

 次の記事では、「ニコレッタ」が唄うオリジナル曲を「元歌としてはちょっと、なぁ~、です。」と評価し、むしろそれよりも、日本語訳詞の「再会」を唄っている「金子由香利」さんの歌い方に高評価を与えている。

https://seiunsha-co.com/再会-オリジナル-歌詞和訳-金子由香利-ニコレッタ/

 確かに、そうとも言えようか。しかし、「ニコレッタ」が唄うオリジナル曲が特別に見劣りするものとは思えない。まぁ~、それ以上に、「金子由香利」さんの歌い方が絶品すぎるのである。

 

 また、次の記事によると、「ニコレッタ」のオリジナル曲(1969年)は、フランスであまりヒットしなかったようである。

朝倉ノニーの<歌物語> | 再会Je n'pourrai jamais t'oublier

☆ハウ・インセンシティヴ♪クロディーヌ・ロンジェ!(HOW・INSENSITIVE / CLAUDINE・LONGET) | ルゼルの情報日記 - 楽天ブログ

 日本人とフランス人とで、音楽の捉え方に、多少感性の違いがあるのであろうか? 

 この点について思うに、日本人は、どちらかと言えばウェットな曲を好むのに対し、フランス等の欧米人は、ドライな曲を好む傾向にあるためだろう?

 

 その原因の手掛かりとしては、日本は湿潤な気候であるのに対し、欧米はカラッとした気候によることから来ると思うんだが・・・?(^_-)-☆

 しかし、その考え方は飛躍し過ぎで、それらの間にどのような関連性があるかにつき疑問なきにしもあらずで、間違いのように思われそう

 というのは、シャルル・アズナヴールの作品にもウェットな曲が多く(例えば、帰り来ぬ青春、哀しみのヴェニス、声のない恋、ラ・ボエーム等)、それらは、フランスでも大ヒットしているからである。

 やはり、いつも思うに、メロディは良くても、歌手の歌い方や編曲伴奏等が、ヒット曲へと繋がる大きな要因のようにも・・・!

 

 この「再会」の歌詞の解釈等について、次の有益な記事による論評が掲載されており、非常に参考になろう。

永田文夫氏の訳詞論評史上に残る抱腹絶倒エッセイ | 加藤修滋のブログ

 そして、この記事から、作曲は1968年、作詞はパトリシア・カルリ、作曲はエミル・ディミトロフで、両者は別人であること、そして、作詞・作曲が両者の共作でないことが分かる。

 というのも、この「再会」という曲につき、ネットでググり調べて行くうち、作曲年代が、1969年や1970年と誤解を招きそうな事にお目にかかったり、また、作詞・作曲が両者の共作である記事もあったりしているからである。

 

  通常一般的に、「再会」は大変喜ばしいものである。しかし、この作詞から窺える「再会」は、そうでないような女性の複雑な心境がないまぜになっている。そして、この女性の複雑な心境を、余すところなく歌で表現したシャンソン歌手こそ、「金子由香利」さんその人であった。彼女の歌い方が、名曲を名曲たらしめ、不動のものとして大ヒットさせたのもむべなるかなである。(^^♪