今日は晴れ、霜が降りていて寒かった。
午前7時30分頃、ふと庭の畑のフェンスの下を見ていると、あの「イタチっち」がいたでないか。姿を現したのは3度。しかも、一瞬のこと。
今度こそ、写真を撮ろうとデジカメを持出し身構えた。
しかし、それにしてもすばしっこい。それっ切り姿を消した。写真撮影は無理も無理!
今日は、12月下旬のクリスマス。それにもかかわらず、雪は降っていない。例年なら雪が降っていても不思議ではない時候なのに。
やはり、エルニーニョ現象による暖冬傾向の影響だろうか?
【降雪傾向】エルニーニョ現象で暖冬傾向も、関東は黒潮大蛇行で雪が多い可能性 | Weathernews Inc.
そして、これを象徴するかのように、かって、巷によく鳴り響いていたクリスマスソングも聞かれなくなった。
「赤鼻のトナカイ」等の歌が、定番として商店街を賑わせていたものだったんだが。
中でも、とりわけ、ビング・クロスビーが歌った「ホワイト・クリスマス」の醸し出す風情は、感慨深かった。
「I‘m dreaming of a white Ⅽhristmas」(夢見る、ホワイト・クリスマス)
幸せへの夢を見たいと言えば、想い出されるのは、ドイツの詩人である、カール・ブッセの「山のあなた」の冒頭である。
「山のあなたの空遠く、幸い住むと人の言う」
これは、幸せを探し求め続けるも、幸せが見つからないことを嘆く素朴な詩である。
今のご時世、「夢」とか「幸せ探し」のような趣のあるロマンティックさは、「山のあなた」へと遠ざかり、消え失せたかのようだ!
そんなこんだと物思いに耽りつつ、西北西の空を見上げると、うっすらとしたまん丸の月が見えた。幻想的なようで何か郷愁を感じさせるものだった(注)。今まで、このような朝方の月を意識したことはなかった。
幻想的な写真を撮りたいと思った。そして、カシオ製のコンパクト・デジタル・カメラのズームで、幻想的な月の写真を撮ったと思ったところ、およそ理系出身者には興味津々でも、文系出身者にとっては、意外も意外だった。
それが、次の2枚の写真である。
あまりにも、天体を見ているようで、風情が掻き立てられるようなものとはとても思えない。
とはいえ、デジカメでこのような写真が撮れているとは、「びっくりひゃっくり」ものだ!
撮影当初は、朝方に見えるうっすらとした満月に郷愁の念を寄せていた。しかし、その後その想いは吹っ飛んだ。
しかも、月の写真をよくよく見ると、右下方が少し欠けているではないか。
満月ではないのか?それとも、見え方の問題か?と何度首を傾げたことか。遠くからでは、確かに満月に見えたのに・・・。
真偽を確かめるには、満月暦を調べるしかない。
・・・結果、残念!満月ではなかった。23日が満月の日であった。惜しい!
(注)
「有明の月」とは、夜が明けても、まだ空に残っている月のこと。郷愁にかられるのは、古今、和歌や俳句で、よくネタとして取り上げられているため。
(追記)
12月27日午前8時30分頃、西方に見える「有明の月」を撮影(写真3枚)。
わずか二日間で、月の見える方角がやや西方向に移動し、と共に、月の形が約半分に欠けていた。
あっ!弦が下に、「下弦の月」だ!